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2-2:(新)構造要件New prerequisite of construction

・平成15年4月1日から適用のキャンピング自動車の構造要件が厳しくなりました。
 (旧)構造要件はこちら
・以下は国土交通省が公表している内容です
※印の文は私(HGU)の補足です。

 特種用途自動車等の車体形状であるキャンピング自動車は、車室内に居住してキャンプをすることを目的とした自動車であって、次の各号に掲げる構造上の要件を満足しているものをいう。

1:次の各号に掲げる要件を満足する就寝設備を車室内に有すること。

※⇒イメージ図

(1) 就寝設備の数

 乗車定員の3分の1以上(端数は切り上げることとし、乗車定員3人以下の自動車にあっては2人以上)の大人用就寝設備を有すること。この場合において、大人用就寝設備を2人分以上有している場合は、子供用就寝設備2人分をもって大人用就寝設備1人分と見なすことができる。

(2) 大人用就寝設備の構造及び寸法

(ア) 就寝部位の上面は水平かつ平らである等、大人が十分に就寝できる構造であること。
(イ) 就寝部位は1人につき長さ1.8m以上、かつ、幅0.5m以上の連続した平面を有すること。
(ウ) 1人当たりの就寝部位毎に、就寝部位の上面から上方に0.5m以上の空間を有すること。ただし、就寝部位の一方の短辺から就寝部位の長手方向に0.9mまでの範囲にあっては、0.3m以上の空間があればよい。

(3)子供用就寝設備の構造及び寸法

(2)の要件は、子供用就寝設備について準用する。この場合において、(2)-(イ)中「1.8m」とあるのは「1.5m」と、「0.5m」とあるのは「0.4m」と、(2)-(ウ)中「0.5m」とあるのは「0.4m」と、「0.9m」とあるのは「0.8m」と読み替えるものとする。

(4) 就寝設備と座席の兼用

 就寝設備は、乗車装置の座席と兼用でないこと。ただし、就寝設備及び乗車装置の座席が次の各号のすべての要件を満足する場合は、就寝設備と乗車装置の座席を兼用とすることができる。
(ア)乗車装置の座席の座面及び背あて部が就寝設備になることを前提に製作されたものであること。
(イ)乗車装置の座席の座面及び背あて部を就寝設備として使用する状態にした場合に、就寝設備の上面全体が連続した平面を作るものであること。

(留意事項)
・乗用自動車用又は貨物自動車用に製作された標準座席は、1-(4)-(ア)に該当しない例とする。
・つなぎ目に穴・すき間があいているものは、1-(4)-(イ)に該当しないものとする。

(5) 格納式、折りたたみ式及び脱着式の就寝設備は、これを展開
  又は拡張した状態で(2)又は(3)の要件を満足すること。

※就寝設備は走行中の振動等により移動することがないよう車体に確実に固定(収納)されていること。※⇒説明図(就寝設備)

2:次の各号に掲げる要件を満足する水道設備及び炊事設備を有すること。

(1) 水道設備

 水道設備とは、次の各号に掲げる要件を満足するものをいう。
(ア) 10リットル以上の水を貯蔵できるタンク及び洗面台等(水を溜めることが
  できる設備をいう。以下同じ)を有し、タンクから洗面台等に水を供給できる
  構造機能を有していること。
(イ) 10リットル以上の排水を貯蔵できるタンクを有していること。
(ウ) 洗面台等は、車室内において容易に使用することができる位置(洗面台等
  に正対して使用でき、かつ、洗面台等と利用者の間に他の設備等がないことを
  いう。)にあり、かつ、これを利用するための床面から上方には有効高さ1,600
  ㎜以上の空間を有していること。

(留意事項)
・2-(1)-(ウ)及び2-(2)-(キ)において、「上方には有効高さ1,600㎜以上の空間を有していること。」とあるのは、キャンプ時において、車室を拡張させることができる構造のものであって、展開した状態において洗面台等又は調理台等を利用するための床面から上方に有効高さ1,600mm以上の空間を有することとなる場合を含むものとする。
※⇒説明図(水道・炊事設備)

(2) 炊事設備

 炊事設備とは、次の各号に掲げる要件を満足するものをいう。
(ア) 調理台等調理に使用する場所は0.3m以上×0.2m以上の平面を有すること。
(イ) コンロ等により炊事を行うことができること。※カセットコンロでもよい
(ウ) 火気等熱量を発生する場所の付近は、発生した熱量により火災を生じない等十分な耐熱性・耐火性を有し、その付近の窓又は換気扇等により必要な換気が行えること。
(エ) コンロ等に燃料を供給するためのLPガス容器等の常設の燃料タンクを備えるものにあっては、燃料タンクの設置場所は車室内と隔壁で仕切られ、かつ、車外との通気が十分確保されていること。
(オ) (エ)の燃料タンクは、衝突等により衝撃を受けた場合に、損傷を受けるおそれの少ない場所に取り付けられていること。
(カ) コンロ等に燃料を供給するための燃料配管は振動等により損傷を生じないように確実に取り付けられ、損傷を受けるおそれのある部分は適当なおおいで保護されていること。

(3) 水道設備及び炊事設備の設置方法

 水道設備のうちの水タンク、炊事設備のうちの常設の燃料タンクその他これらの設備に付帯する配線・配管については、床下等に配置しても差し支えない。また、水道設備のうちの水タンク及び炊事設備の設置場所が他の部位と明確に区別ができる等専用の設置場所を有する場合には、取り外すことができる構造のものでもよい。

3:水道設備の洗面台等及び炊事設備の調理台・コンロ等並びにこれらの設備を利用するための場所の床面への投影面積は、0.5㎡以上あること。

4:「特種な設備の占有する面積」について、次のとおり取り扱うものと
  する。

(1) 車室内の他の設備と隔壁により区分された専用の場所に設けられた浴室設備及びトイレ設備の占める面積は、「特種な設備の占有する面積」に加えることができる。
(2) 車室内が明らかに二層構造(注:参照)である自動車(キャンプ時において屋根部を拡張させることにより車室内が二層構造となる自動車を含む。)の上層部分に就寝設備を有する場合には、用途区分通達4-1-3③の「運転者席を除く客室の床面積及び物品積載設備並びに特種な設備の占有する面積の合計面積」に当該就寝設備の占める面積を加える場合に限り、「特種な設備の占有する面積」に当該就寝設備の占める面積を加えることができるものとする。
(3) 1-(4)ただし書きの規定により、就寝設備と乗車装置の座席を兼用とする場合には、当該就寝設備のうちの乗車装置の座席と兼用される部分の2分の1は 、「特種な設備の占有する面積」とみなすことができる。

(注) 二層構造 
 ここでいう二層構造とは、上層部の最下部と上層部の投影面である床面との間のすべての位置において、1,200mm以上の有効高さがあり、かつ、上層部の上面と屋根の内側との間のすべての位置において1,200mm以上(上層部の上面が就寝設備である場合には500mm以上)(就寝設備の一方の短辺から就寝設備の長手方向に0.9mまでの範囲にあっては、0.3m以上)である構造のものをいう。
※⇒説明図と計算例

5:脱着式の設備は、走行中の振動等により移動することがないよう所定の場所に確実に収納又は固縛することができるものであること。

(留意事項)
脱着式の設備は、車両重量に含めるものとする。

6:物品積載設備を有していないこと。

※特殊な設備を載せているので積載量はゼロになります。

※全ての車体の形状の構造要件につきましては、最寄りの地方運輸局(沖縄総合事務局運輸部含む。)、各陸運支局検査部門又は自動車検査登録事務所検査部門において閲覧できます。
※各都道府県の陸運支局によって多少異なる場合があるようなので事前に審査を受ける陸運支局(検査部門)に問い合わせして下さい、親切に教えてくれますし、解かり易いパンフレットをもらえます、解からなかったら、直接聞きに行くのが一番です。
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