「性格検査」(人格検査)とは、人のパーソナリティ(性質)を測定する心理検査の総称で、「質問紙法」や「投影法」、「作業法」等の検査があります。具体的には「物の見方や感じ方」、「行動への出し方」等の人の性質を測定する検査です。 |
1 | YG性格検査 | 人間のパーソナリテイを「性格の偏り」からみていこうとする日本の代表的な性格検査です。学校教育相談・心理学の学会発表・企業の適性検査として多方面で利用されています。「性格タイプ」の判定の他、人の「物の見方・感じ方」や「行動への出し方」をD、C、I、N、O、Co、Ag、G、R、T、A、Sの12因子を結んだ「性格プロフィール」により解釈していくことができます。 |
2 | NEO-FFI性格検査 | 5因子性格検査の主流となっているNEOーPIーRの日本版です。性格をN(神経症傾向)、E(外向性)だけでなく、O(開放性)、A(調和性)、C(誠実性)の5つの次元で表現します。 |
3 | NEO-PI-R性格検査 | 5因子性格検査の主流となっているNEOーPIーRの日本版です。性格をN(神経症傾向)、E(外向性)だけでなく、O(開放性)、A(調和性)、C(誠実性)の5つの次元で表現します。 |
4 | 新版TEGⅡ | 交流分析理論に基づき、人が持っている「5つの心」の発達の強弱から自己理解をする検査です。自分の行動パターンに気づき、周囲とのコミュニケーションスタイルを見直すきっかけとして利用できます。 |
5 | KT性格検査 | クレッチマーのタイプ論を基本とした性格検査です。 |
6 | N式エゴグラム | N式エゴグラムは親から学んだ価値観を描き出す検査です。検査用紙に交流分析の解説が印刷されていますので、自己採点しながら交流分析の考え方を学ぶことができます。親から学んだ価値観で息苦しさを感じる場合は、価値観を修正すれば良いのです。自我状態を修正するプログラムが示唆してあります。本検査は自己採点の他、コンピュータ採点ができます。 |
7 | SCT文章完成法検査 | 被験者に自由に文章を記述させることで、知能や性格、興味や生活史といった、パーソナリテイの全体的把握を行います。スコアリング(得点化)は行わず、受験者の言葉(反応)そのものを重視します。被験者の表現や筆跡を通じ、生の印象を得ることができます。 |
8 | ロ-ルシャッハ・テスト | スイスのH・Rorschachによって創案されたインクのしみでできた10枚の図版を用いた人格診断法です。スイスのHans Huber社からの直輸入版です。 |
9 | ロ-ルシャッハ・テスト整理用紙K-Ⅷ | スイスのH・Rorschachによって創案されたインクのしみでできた10枚の図版を用いた人格診断法です。スイスのHans Huber社からの直輸入版です。 |
10 | バウム・テスト用紙セット | 「樹木画」の特徴を分析し、情報を共通化するために作られた用紙セットです。 |
11 | MMPIミネソタ多面的人格目録 | The Psychological Corporation と出版契約した正式版で、原版と同じく550問の質問項目がある人格目録です。本検査は性格検査のビックリ箱で、様々な研究者がMMPIの質問項目を取り出して、多数の研究尺度(特殊尺度)を開発しています。 |
12 | MPIモ-ズレイ性格検査 | ロンドン大学のH.J.アイゼンク教授が作成した質問紙法の性格検査です。尺度は外向性(E尺度:extaversion)と神経症的傾向(N尺度:neuroticism)でそれぞれ24項目あり、日本版はこれに虚偽発見尺度(L尺度:Lie Scale)とEN項目に似た項目を加えて全部で80項目の性格検査です。回答は「はい」「?」「いいえ」の3件法です。 |
13 | CPIカリフォルニア人格検査 | カリフォルニア大学・ハリソン・G・ゴーフ教授により、精神医学的に疾患のない「正常者」を対象に作成された人格目録検査です。このため、児童相談所、警察など非行や犯罪を専門的に扱っている各種機関では人格鑑別・処遇分類・予後判定の有力な資料になります。480問が18の尺度にまとめられています。(品切れ中・重版未定) |
14 | MAS不安尺度 | MMPIから50項目を選出し、妥当性L尺度15項目を加えて65項目とした「顕在性不安尺度」です。MMPIのPt尺度と0.92の相関があります。神経症や統合失調症、心身症にともなう不安の測定や、薬物の心理的影響を調べる場合にも有効な検査です。 |
15 | CMAS(児童用不安尺度) | MMPIから50項目を選出した「MAS」を児童用に翻訳した検査で、不安尺度42項目にL尺度11項目を加えた53項目で構成しています。状況要因に影響されない「特性不安」を測定しています。神経症や心身症の診断や精神安定剤投与の指標として有効です。 |
16 | SDS(うつ性自己評価尺度) | 1965年デューク医科大学ツアン博士著のうつ性自己評価尺度です。質問項目は20項目で、Hamilton Rating Scale との相関は0.79。Beck Depression Inventory との相関は0.83。MMPI Depression Scaleとの相関は0.71あります。 |
17 | STAI(状態・特性不安検査FORMX) | 1970年スピールバーガー、C、D原著の「状態不安」と「特性不安」を測定する検査です。「状態不安」とは「この瞬間の自分の不安状態」のことを言い、「特性不安」とは「いつもの自分にあてはまる不安状態」です。質問項目は各20問で合計40項目あります。状態不安と特性不安の相関は0.27と小さく、重なりが少ない検査です。ストレスの心身への影響を測定するのに最適な検査です。 |
18 | 新版STAI(状態-特性不安検査) | サウスフロリダ大学のスピールバーガー教授を共同研究者に、英語版「STAIーY」を改良し、日本の文化的要因を考慮した最新版の「状態ー特性不安検査」です。 |
19 | 小児ANエゴグラム | 交流分析理論に基づいたエゴグラムテストで、自我が芽生えていく過程である、小児期や思春期に実施できるエゴグラムです。 |
20 | ジョインズ人格適応型心理検査 | 「交流分析による人格適応論」で紹介された、人格適応型を判定するツールです。交流分析が基礎にあり、人は乳幼児期の親の養育スタイルが6つの人格適応タイプを形成し、人はそれぞれのタイプに従って人生を生きていくというものです。検査は72の検査項目に「はい」「いいえ」の2件法で回答し、人格の特徴や行動パターンを「熱狂的過剰反応者」「責任感ある仕事中毒者」「才気ある懐疑者」「創造的夢想者」「おどけた反抗者」「魅力的操作者」の6種類の人格適応型に分類します。 |
21 | 社交不安障害検査 | 過去1ヶ月間の社交不安障害(SAD)の重症度を測定する質問紙法の検査です。 |
22 | LOIレイトン強迫性検査 | 英国を中心に広く利用されている「強迫症状」と「強迫性格傾向」を測定する69項目からなる自己評価質問紙です。検査結果は「強迫症状」「強迫性格傾向」「抵抗意識」「障害意識」の4尺度の得点が算出され、精神療法や薬物療法の治療効果の測定に高い感受性があります。「摂食障害」「統合失調症」「うつ病」「器質性精神障害」等の病態に伴う強迫症状を測定できます。実施時間正常者15分~20分強迫 |
23 | HARE PCL-R第2版日本語版 | サイコパシーチェックリスト(半構造化面接) |
24 | 内田クレペリン検査 | ドイツの精神医学者、エミール・クレペリンの1904の論文「Die Arbeits Curve」を源流に持つ数字の連続加算作業検査です。本検査は隣り合った「数字」を暗算で足して、その答えを数字と数字の間に書いていく、という連続加算作業で、1行につき1分間の制限時間で、1分毎に行を変え、前半15分(15行)。後半15分(15行)行い、最終到達地点を結んだ作業曲線(クレペリン曲線)を解釈して診断を下していく検査で す。テストの標的は受験者の「作業能率」の他、「仕事の質」(仕事ぶり・仕事癖・作業スタイル)等が打診でき、仕事への「取り組み姿勢」や「精神活動特性」が診断できます。 |
25 | P-Fスタデイ(絵画欲求不満テスト) | 1948年ワシントン大学ソールローゼンツアイク博士著の、集団投影法テストです。日常経験する「欲求不満場面」を「絵」で示し、その状況に対する被験者の言語的反応を通して人格特徴を評価するテストです。 |
26 | KN式クレペリン作業性格検査 | 本検査は右隣り合わせの数字の加算を連続的に行うことによって得られる作業量(作業速度)や作業曲線、あるいは作業の質などの結果から、各人の仕事ぶりを推測し、作業性格や作業態度・作業特徴等、個人の性格面に関わる特性を総合的にとらえようとする検査です。 |
27 | CES-Dうつ病(抑うつ状態)自己評価尺度 | 本検査は米国・国立精神保健研究所(NIMH)により開発された「うつ病のスクリーニングテスト」です。質問項目は20問と簡便な検査です。 |
28 | ハンドテスト | 手の絵が描かれたカードを見て、「手が何をしているところか」を答える投影法の検査です。被験者の日常的な行動傾向が反映され、人格の外向的な対象が推測できるテストです。ゲーム感覚で実施できるので、特に子どもに実施しやすいテストです。 |
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