ここでは「うつ感情」「不安感」の他に、「緊張」「怒り」「活気」「疲労」「混乱」「自信」等のクライエントの主観的な「感情」を測定したり、「家族との関係」や「社会的支え」など、「精神健康度」を測定する検査をまとめてあります。カウンセリングのプリテストやポストテストにご利用ください。 |
1 | BDI-Ⅱ | BDIーⅡはDSMーⅣの診断基準に沿って作成された自記式の抑うつ評定尺度です。 |
2 | GHQ精神健康度調査票 | WHO(世界保健機関版)に準拠して作られた、主として神経症者の発見・症状把握・評価に有効なスクリーニング・テストです。GHQ60問の他に、短縮版のGHQ30問,GHQ28問の短縮版があります。 |
3 | POMS | 「緊張」「抑鬱」「怒り」「活気」「疲労」「混乱」の6尺度から、被験者の最近の気分や感情の状態を測定する、質問紙法の気分プロフィール検査です。通常版と短縮版の2種類があります。 |
4 | QOL26 | 過去2週間の生活について「どのように感じたか」「どのくらい満足したか」を打診し、受験者の「主観的幸福感」や「生活の質」を測定する検査です。 |
5 | WHO SUBI | 11の下位尺度から、受験者の「心の健康度」(陽性感情)および「心の疲労度」(陰性感情)を測定する、「心の健康自己評価質問紙」です。陽性感情と陰性感情は、それぞれの感情が独立して働くと考えられています。この2つの感情を独立して捉えることで、状況に応じた働きかけが可能となります。 |
6 | 社交不安障害検査 | 過去1ヶ月間の社交不安障害(SAD)の重症度を測定する質問紙法の検査です。 |
7 | CMI健康調査票 | 短時間で広範囲の「身体症状」「精神的自覚症状」を収集できる健康調査票で、学校、職場などの健康管理のスクリーニングテストに有用です。身体機能が12系統別に、精神症状が6状態別に作成されており、男性用(ブルー刷り:211項目)、女性用(セピア刷り:213項目)の質問票です。「神経症判別図」が男女別に用紙に記載されており、再検査結果を同図に記入すれば治療効果が一目でわかります。質問事項は通常の問診内容と一致するよう構成されています。自覚症プロフィールに項目別得点を記入すれば、「器質的疾患」「精神神経症」「器官神経症と自律神経失調症」の有効な鑑別 資料となります。 |
8 | クッパ-マン更年期障害指数(KKSI) | 英国のH.S.Kuppermanが1956年に発表した更年期障害指数で、国際的に定評のあるクッパーマン指数の日本版です。産婦人科領域で広く利用され、臨床的な妥当性が認められている検査です。血管運動神経障害様症状、知覚異常、不眠、神経質、ゆううつ、めまい、倦怠・疲労、関節痛・筋肉痛、頭痛、動悸、蟻走感、クッパーマン更年期障害指数、重症度評価段階基準などで評価します。 |
9 | LOIレイトン強迫性検査 | 英国を中心に広く利用されている「強迫症状」と「強迫性格傾向」を測定する69項目からなる自己評価質問紙です。検査結果は「強迫症状」「強迫性格傾向」「抵抗意識」「障害意識」の4尺度の得点が算出され、精神療法や薬物療法の治療効果の測定に高い感受性があります。「摂食障害」「統合失調症」「うつ病」「器質性精神障害」等の病態に伴う強迫症状を測定できます。 |
10 | MAS不安尺度 | MMPIから50項目を選出し、妥当性L尺度15項目を加えて65項目とした「顕在性不安尺度」です。MMPIのPt尺度と0.92の相関があります。神経症や統合失調症、心身症にともなう不安の測定や、薬物の心理的影響を調べる場合にも有効な検査です。 |
11 | CMAS(児童用不安尺度) | MMPIから50項目を選出した「MAS」を児童用に翻訳した検査で、不安尺度42項目にL尺度11項目を加えた53項目で構成しています。状況要因に影響されない「特性不安」を測定しています。神経症や心身症の診断や精神安定剤投与の指標として有効です。 |
12 | SDS(うつ性自己評価尺度) | 1965年デューク医科大学ツアン博士著のうつ性自己評価尺度です。質問項目は20項目で、Hamilton Rating Scale との相関は0.79。Beck Depression Inventory との相関は0.83。MMPI Depression Scaleとの相関は0.71あります。 |
13 | CES-Dうつ病(抑うつ状態)自己評価尺度 | 本検査は米国・国立精神保健研究所(NIMH)により開発された「うつ病のスクリーニングテスト」です。質問項目は20問と簡便な検査です。 |
14 | STAI(状態・特性不安検査FORMX) | 1970年スピールバーガー、C、D原著の「状態不安」と「特性不安」を測定する検査です。「状態不安」とは「この瞬間の自分の不安状態」のことを言い、「特性不安」とは「いつもの自分にあてはまる不安状態」です。質問項目は各20問で合計40項目あります。状態不安と特性不安の相関は0.27と小さく、重なりが少ない検査です。ストレスの心身への影響を測定するのに最適な検査です。 |
15 | 新版STAI(状態-特性不安検査) | サウスフロリダ大学のスピールバーガー教授を共同研究者に、英語版「STAIーY」を改良し、日本の文化的要因を考慮した最新版の「状態ー特性不安検査」です。 |
16 | P-Fスタデイ(絵画欲求不満テスト) | 1948年ワシントン大学ソールローゼンツアイク博士著の、集団投影法テストです。日常経験する「欲求不満場面」を「絵」で示し、その状況に対する被験者の言語的反応を通して人格特徴を評価するテストです。 |
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