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MMSE-J |
ベッドサイドで簡単に実施できる認知症のスクリーニング検査です。簡易型の知能検査で、大脳後半部の「記憶の倉庫」にヒットし、「今までに何を知っているか。何をおぼえているか。」という「記憶総量」を打診します。 |
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HDS-R長谷川式認知症スケール |
日本で最も広く利用されている認知症のスクリーニングテストです。年齢、日時の見当識、場所の見当識、言葉の即時記銘、計算(100から7を引く)、数字の逆唱、言葉の遅延再生、物品記銘、言葉の流暢性など9問を打診していく検査です。MMSE(ミニメンタルステート)との相関係数は0.94です。 |
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日本語版COGNISTAT認知機能検査 |
成人対象の認知機能を測定する検査です。認知機能とは一般的に大脳前半部・前頭前野の注意力や判断力、短期記憶等を中心とする脳高次機能で、大脳後半部の「記憶総量」(今までに何を知っているか、何をおぼえているか/知能検査で測定する能力)とは別の、高次の脳機能を言います。本検査は頭部外傷による脳損傷、認知症、脳血管性障害、統合失調症、うつ病、アルコール性障害などの認知障害(機能低下)を評価診断します。 |
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有意味かなひろいテスト |
本検査は、日立の光トポグラフィ(脳血流代謝測定装置)によって、前頭前野の脳賦活部位を確認した神経心理テストです。本検査は「眉間部位」(ブロードマン10野~11野)と、「左こめかみ部位」(ブロードマン46野)の2カ所を活性化し、同部位に局在する脳高次機能を測定します。本検査は前頭前野の「注意力」や「社会性」を測定することから、高校生や大学生の進路指導や、企業の入社試験に利用できる他、高齢者の「認知症」のスクリーニング・テストとしても、高い効果を発揮します。 |
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レーブン色彩マトリックス検査 |
スピアマンの一般知能g因子を測定する簡易知能検査です。失語症、および、認知症の検査として利用されています。 |
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WAIS-Ⅲ成人知能検査 |
成人用ウエクスラー知能検査WAISの改訂版です。16歳~89歳までの知能が測定できます。 |
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田中ビネー知能検査Ⅴ |
検査用具を全面改定し、2001年に本調査を行ったビネー法の知能検査。 |
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改訂版鈴木ビネー知能検査 |
1948年以来、改訂されていなかった鈴木ビネー知能検査を2007年に改訂した「改訂版鈴木ビネー知能検査」です。現代の子どもたちに合わせるため、図版や絵カード、検査用具等を現代に合わせたものに一新し、標準化を基本から見直した検査です。 |
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コース立方体組み合わせテスト |
1920年にアメリカのコースが考案した知能検査で、立方体を組み合わせて「模様」を作る作業検査です。「分析」と「総合」の能力を測定する速度検査で、ろう児、難聴児、失行・失認患者、言語障害者だけでなく、高齢者や認知症患者にも適用でき、知的障害の重症度が測定できます。 |
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CADL実用コミュニケーション能力検査 |
失語症、麻痺性構音障害、脳性麻痺、認知症、頭部外傷にともなうコミュニケーション障害、精神発達遅滞などを対象とした、日常生活そのものが検査項目となっているコミュニケーション能力検査です。コミュニケーション障害を改善するための指針が得られます。 |
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MEDE多面的初期認知症判定検査 |
本検査は、認知症を初期の段階で発見し、生活改善などの介入を行うための検査です。健常者の年齢別平均得点を判定基準としているため、認知症の程度を健常者からの逸脱という視点で捉えることができます。自己評価、他者評価の2つの視点により、自己認識と他者認識の差異を知ることができ、援助方法を考えていくことができます。 |