ADHDは発達障害の中の一類系で、日常生活は普通に対応できるのに、少し複雑なこと(足し算や二重課題)をさせると、前頭前野(額正面)の代謝が急激に低下し、我慢がきかなくなったり、できなくなったりする前頭前野の脳機能低下症状です。幼児では多動型や反抗型が多く、長じると無気力型や先延ばし/先送り型がみられます。これらを診断する検査群です。 |
1 | Conners3 TM 日本語版 | 臨床経験と大規模な統計基盤を持ったADHD(注意欠陥・多動性障害)の評価スケールです。検査用紙は「保護者用」「教師用」「本人用」の3種類あります。複数の回答者からの情報をもとに包括的な評価を行います。青少年の過去1か月の行動 が評価対象となります。回答する教師は少なくとも1か月以上生徒と過ごしている必要があります。 |
2 | CAADID TM 日本語版 | コナーズ博士によって開発されたADHD診断面接ツール(半構造化面接)です。現在の症状だけでなく、子どもの頃にADHDの症状があったかどうかを確認し、小児期と成人期の両方における症状により診断できるよう構成してあります。 |
3 | CAARS TM 日本語版 | コナーズ博士によって開発された質問紙法のADHD評価スケールです。 |
4 | PRS(LD児・ADHD児診断のためのテスト) | LD児診断のためのスクリーニングテストです。LD児には「言語性LD」と「非言語性LD」と呼ばれる2タイプがあります。これらを診断し、日常指導に役立つ資料が得られます。 |
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DN-CAS認知評価システム | Luriaの神経心理学モデルから導き出されたJ.P.DasによるPASSモデルを理論的基礎とする心理検査で、LD・ADHD・高機能自閉の認知的偏りを測定する心理検査です。 |
6 | K-ABCⅡ | K-ABCⅡは1993年に出版されたK-ABCの改訂版です。旧版の3種類の下位検査が削除され、新たに9種類の下位検査が加わりました。ルリア理論とキャッテル、ホーン、キャロル(CHC)理論という異なる視点より解釈でき、認知能力 だけでなく、基礎学力も測定できる検査です。 |
7 | WISC-Ⅳ知能検査 | 世界で広く利用されている代表的な児童用知能検査で、WISCーⅢの改訂版です。 |
8 | WPPSI知能診断検査 | 幼児用のウエクスラー知能検査です。3種類のIQと下位検査のプロフィールから子供の知的能力の水準を把握できます。 |
9 | WAIS-Ⅲ成人知能検査 | 成人用ウエクスラー知能検査WAISの改訂版です。16歳~89歳までの知能が測定できます。 |
10 | 田中ビネー知能検査Ⅴ | 検査用具を全面改定し、2001年に本調査を行ったビネー法の知能検査。 |
11 | 改訂版鈴木ビネー知能検査 | 1948年以来、改訂されていなかった鈴木ビネー知能検査を2007年に改訂した「改訂版鈴木ビネー知能検査」です。現代の子どもたちに合わせるため、図版や絵カード、検査用具等を現代に合わせたものに一新し、標準化を基本から見直した検査です。 |
12 | 大脇式知的障害児用知能検査器幼児兼用 | 知的障害児の知能検査では個別検査でも「測定不能」になることが多いが、このテストは赤、白、青、黄色のブロックを使用しているため、測定可能範囲が広い特徴があります。低い精神年齢に対応した作業テストであるため、測定困難な低い精神年齢を正確に測定できます。このテストが29番まで成功した場合には、「コース立方体」に連結して使用できます。 |
13 | 遠城式乳幼児分析的発達検査法 | 簡便な検査によって、子どもの発達を各機能に分析して測定する検査です。正常児においては特徴を明らかにし、指導の基礎資料を得ることができ、心身障害児においては発達の様子を短時間に診断できます。 |
14 | 津守式乳幼児精神発達質問紙 | 0歳から7歳までの乳幼児について発達段階を測定する検査です。1961年に「0歳~3歳」(津守・稲毛)(増補版1995年)が刊行され、1965年に「3歳~7歳」(津守・磯部)が刊行されています。本検査は面接者が母親に面接して各 項目を調査する検査で、養育者の日常的な観察に基づく検査です。 |
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