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天神芸術学校 2006 川端校

2006年3月3日 18:00〜
     
福岡市文化芸術振興財団会議室(8F)
     
 

  九州・福岡市で 2 年に一度開催されているアーティスト、アートサポーターの育成を目的とし、アートの現場感覚を重視した講師陣(アーティスト、アート非営利団体・文化行政の関係者、美術館学芸員、大学教員、批評家等)を全国から招いて講座を開くというもの。横浜トリエンナーレでキュレーターもつとめた山野真悟さんらが中心となって、行っているものである。

 
 
白川昌生 氏
     
   

 「群馬から:アーティスト活動とアートNPO」という題で『場所、群馬』のホームページからの写真を参考に、現在の白川さんのNPOと関わり群馬を題材にした作品の紹介を行った。群馬を題材にした作品、無人駅で群馬県産のラーメンを食べることで、放置された無人駅の再利用になる。このように群馬の廃れているところアートによって再利用し今後利用されるきっかけになれば、人の記憶に残ればという思いを込めていると紹介した。
  そして群馬にこだわる訳は、現在自分自身が群馬に生活していて、自分たちの生活の一部が無くなろうとしている、その一部に芸術でなにかできないかという思い。しかし結果的にそれがアートにならなくてはならないというわけではない。
  現代美術についての講演があり、現在出版している本の紹介。最後に質疑応答があり、 1時間半のところ2時間を上回る内容の充実した講演であった。

 
     
   

 会場には 12 人〜 15 人の方々が集まり、雰囲気はとても和やかで、笑いもでる楽しい講演であった。写真を用いたため、より分かりやすく、またホームページを事前に見ていた人もいて、ホームページに掲載されている文章に関する質問も多く出た。
  現在の群馬の芸術家が個人で作品作成を行うだけではなく、芸術家同士で、群馬の廃れていく隙間を芸術によって埋めることにより、今まで気が付かなかった群馬に気づく人が増え、人々はそれがアートであると気づかなくても、群馬のあちらこちらにアートが増えていくことは大変面白く、人とアートが近づくきっかけになる。なおかつ街の廃れているところが減っていく。なんといっても、芸術家が生きていける、芸術家がたくさんいる街は素敵な街だと思う。楽しくて、群馬が良くなる。こんなことをどんどん行っていきたいと思った。中には、今までの実績があり、ホームページという外に発信することができるというのは芸術活動を広げる良いサンプルになるという意見もあり、白川さんの活動に関心を持っている人が多くいることを感じた。
  初めて訪れた、福岡はスケール大きく、九州はそれ自体で生きていくことができる。生活基盤が備えられているところだと感じました。私たちの弁天通のように空き店舗を改造してアートの活動拠点としているスペースも紹介してもらい、大変充実した福岡研修でした。

 
   
   
   
 
     
 
   
 
        聴き入る聴衆     熱弁を振るう白川先生      キュレーターからの質問  
         
         
   
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