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 ●「旅する光」  鎌倉ワイン館(神奈川県)
2006.02
 
 
 
     
 
 
  光は旅をする。被写体に反射した光はレンズを抜け、ネガに定着し、暗室の中で印画紙にやっと辿り着く。光は被写体が何であるかなどお構い無しに、ただ旅をするのだ。写真が何を写しているのかではなく、光そのものの旅路こそが写真であると考えている。写真に過去の何かを見るのではなく、写真の上に新たな光景を見たいのだ。
 
     
 ●「影に吹く風」  京都胡乱座ゲストハウス(京都府)
2005.08
 
 
 
 
     
 
 
 京都にある古い町家を改装した宿である胡乱座ゲストハウスにて開催された。全て蝋燭を撮ったネガからのプリントによる構成。
  写真は被写体の再現を目指すがしかし成功しない。写真は写真であって蝋燭にはなれないのだ。蝋燭に風が吹き少し揺れた炎の様を写真は再現できない。それが視覚のみならず全知覚と空間に大きな関係を持っているからだ。
  被写体にではなく、むしろ写真の表面にこそ風が吹いたらいいのにと思う。再現を諦め、写真の表面に新たな風を感じたい。写真が被写体をではなく、何より写真自身を語ることが出来たらと思う。
 
 
 
 ●「眺める」展  前橋文化研究所(群馬県)
2003.07
 
     
 
     
 
 

「運搬作業」
  今川智行と共に開催。一週間の会期中、研究所物置に保管されたモノを全て一階の部屋に移動し、会期終了までに元の物置に戻した。その際、全てのモノをインスタントカメラで撮影し写真展示も同時に行った。
  物置のモノは乱雑に詰め込まれている。しかし、それらのモノもかつては誰かによって扱われた道具であったはずである。僕らが無駄にそれらのモノを移動する中で、モノの表面の傷や落書き、もしくはホコリ臭さに過去を想う。そして無駄な移動によって新たな記憶を再構築していく。

 
       
   
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