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ナショナルチームの強化合宿
24日に尾瀬戸倉スノーパークで行われたスノーボードナショナルチーム合宿を見てきました。 そして男子、女子の強化選手にインタヴューも行えた。
強化選手として参加している若者は10代が中心で20代はほとんどいなかった。身体能力の一番高くなる時期にボードの適応時期が一致しているらしい。10代の後半、16歳くらいにやまが来ているのかも知れない。僕が紹介されて、インタヴューした強化選手は男女ともに16歳であった。

さらにその選手らの出身地は四国、関西、、、愛媛、滋賀であることも興味深い。一般的な思い込みでは、雪がある場所に生まれ育つ事が基本的に必要な気がするが、彼らの生活場はそれを見事に裏切っている。  無論愛媛には屋内スキー場があってそこが中心になっている事も重要だ。四国と言えば南国のイメージだが、石鎚山には雪が降るし、古来修験道の場所としても知られた事も合わせると、さまざまな可能性を秘めているのだろう。

もう一つは彼らは、親が日本でも早い時期にスノーボードを始めた人たちで、70-80
年代のボードの波が、あるいは親の夢が2000年を過ぎて実現、露出し始めている事である。親が早い時期にボードに取り組んでいたという事は、雪なし県の場合、どういう生活、価値観を持って過ごしてきた人たちであるのかが予想出来る。そういう親の生き方の中から、こうした強化選手になりうる若い世代が出てくる事に興味を持った。

強化選手のあどけなさが残る反面、彼らのプレーをみるとキッカーでもその高さ、回転数では目を見張るものがある。将来的にオリンピックに出たいと言う気持ちもつたわってきた。遊びを楽しむ感覚の中にボードを極めて行きたいと言う意志が出てくるのが面白い。 身体能力、瞬発力などなど考えて行くとますます若年化して行くのかも知れない。

一回り前の親の世代との関係も面白い。サブカル的な部分と「生き方」との堆積をもっとみていく必要がありそうだ。
それとスケート、サーフインとの日本でも動きも重ねて見て行くと面白いだろう。生活パターンがどうのように形成、蓄積、変容されて行くのかボード「横乗り文化」にはまだまだ光りを当てる事が出来る。

最後に若年化して行くスポーツの世界はその後の選手のアフターケアーをも考えて行く必要もある。頂点、スターで入れる時期は一時期である事は分かっている。そのあとの精神的、生き方のバックアップもなければ、人として選手を育てる事にはならないだろう。   無論.選手は勝負のための「消耗品」では決してないからである。スターは、栄光は限られた一部の者に抱け与えられるが、それで人生が終わる訳ではない。
無論、親の世代はそれは分かっているはずである。

ともあれ、非常に興味深い体験をナショナルチームに出会ってできた。ありがとう。
# by field-caravan | 2007-03-25 09:09 | Comments(0)
大阪に行きます
明日朝一番で大阪に行きます。 国立民族学博物館での研究会議にでます。
美術館、博物館、動物園、水族館、植物園などの関係者が集まって、21世紀におけるこれらの施設、制度、運営についていろいろな意見を出し合う会議です。

前回底の会議で僕はフィールドキャラバンの話しをしました。地域と美術活動との接点、協力関係など可能性について話しをしました。

世代間のコミュニケーションの問題も出てきます。ボードはその意味で面白い接点を作って行けると考えています。

ともあれ会議は昼からよるまで続いてやります。僕は夜の会議が終わるとすぐに8時の新幹線で群馬に戻ります。11時57分に高崎ですが、次の日は朝6時に尾瀬戸倉に出発です。
# by field-caravan | 2007-03-22 19:59 | Comments(0)
7/24戸倉です アフローデイア
尾瀬戸倉に24日にいきます。参加者はヤーマンカフェーあるいは僕に連絡ください。

県庁ライブの協賛金を集め始めています。目標50万ですが,現在16万集まりました。がんばります。

高崎駅の近くの地域に古い町並みがそのまま残っている場所がある。僕はそこが好きだ。北九州ととても似た空間があるのが良いし,側を通るとドキドキする,,記憶がよみがえってくるからだ。今日も行ってみる。細い路地の奥,曲がりくねった道、そこでの生活。

ボーデイングはそうした道をさまよう事でもある。ボードの板二のってスケートして行く事もいいが、当てもなくさまようように歩く,,フラネすると,ベンヤミンは言っているが心はここにあらず,何処にもなくさまよい、まるで恋をしているようなぼんやりとした幸せの中をさまよう。 ベンヤミンの女好きはダテではない。そう確かにベンヤミンはベルリン,モスクワ、パリ、ジェノバ、バルセロナなどをさまよい,女と歩きそして地中海に身を投げてしまった。泡から生まれたアフローデイアに抱きかかえられるようにして,ベンヤミンは海に帰っていった。

高崎の細い路地の奥で僕はアフr−デイアに出会う事がある。


ベンヤミンが生きていたらスノーボードをやったに違いないと思う。
レジャーを支えている欲望の底にあるのは、アフローデイアの泡のような底なしの闇。そして衝動と輝き    闇の輝き
# by field-caravan | 2007-03-17 08:29 | Comments(2)
まだまだ滑れる
今年はいままでにない暖冬だと言われるが、それでも雪はまだまだあるし、滑るのには問題はないように思う。
キャラバンの映像撮影も後半に入ってきたし、これで3月24日の戸倉が撮れれば、、ボードのナショナルチームの合宿取材が撮れれば一段落する。4月からは映像編集に入る。オリジナルの音楽もつける形で仕上げて行く予定だ。
すべて「メイド イン グンマ」で皆で仕上げて行くつもりだ。

群馬から情報発信、プロトタイプをつくっていければ、というのが僕の初めの考えでもある。

7月22日の公式オープニングライブに向けてすべてを集中して行きたい。無料で行うライブの意味は、来てもらう人には伝わるだろう。群馬へのビックプレゼントだ。

ニンフには会場で「第一原因」の始動をやってもらいたい。アビ、ヴァーブルグが語るように,ニンフは対立する二つの世界を内包したカオス、秩序でもあるから、世界は物質と精神が衝動とエロス、ロゴスによってかき回され誕生する。
# by field-caravan | 2007-03-11 10:08 | Comments(3)
ライブのための資金
7月22日の予定で、群馬県庁1階県民ホールでの、インスタレーションとサウンドとのコラボレーションライブ、、、白川昌生と近藤等則とのコーラボレーション、これを実現するために50万の資金が必要になっている。 サウンド用の機材と近藤君の移動費などを含めたお金だ。   企業メセナ群馬にお願いもして企業周りも始めた。なかなか何処の企業も難しい、、出しても少額であったりするし、すでにメセナに会費を出しているのでそれ以上は、と断られる場合が多い。それでも今日漁してくれる所はあるし、近藤君のように世界的にも有名なミュージシャンがやってくれる事がチャンスだし、ライブは現在入場料無料で考えている。
有料にしても近藤君ならば大丈夫だという人もいる。ただ今回は単なるライブではなく、近藤君と僕との共同ライブだし、近藤君もそれでなければ出てこない。これまでも僕の展覧会会場でライブを、東京の佐賀町、やってくれたことがある。
「僕らはこれまでも一緒にやってきたんだから、一緒にライブをやるのでなければ意味ないぜ」が近藤君のセリフだし、僕も賛成だ。

僕は彫刻のインスタレーション、鉄の構造体と100枚のスノーボード板の組み合わせ、を県民ホールに設置し、そこで近藤君に音を出してもらう。マルチスクリーンにはキャラバンの画像が流れる。

この3つの組み合わせでうまれる新しい空間、時間がその日そこにきていただいた群馬の人への僕からのプレゼントになる。僕の作品でもあるけれど、これらは来た人への無償のプレゼントになるはずだ。

キャラバンでお世話になった人たち、また生活活動で関わってくれた人たちへの感謝が作品としてとどけられれば、作家としてうれしいことはない。またニンフへもそうだ。芸術は人と人とを交流させ、共感、理解、友愛を生み出すものだと思う。ボードの活動もこれに似ている。
人は愛したいし,愛されたい。どんな人もそうだ。そういう交流に芸術は関わる事が出来る。少なくともこれまで「愛」の表現をしてこなかった芸術があるだろうか。ほとんどはそれにつきると、言える。
# by field-caravan | 2007-03-10 07:23 | Comments(1)
高崎スロータイムで
昨日の夜高崎のスロータイムでライブ、ミーテングがあった。ボード仲間にも会えたし、今回の企画の映像の編集をまかせているデザイナーさん、Sさんにも会えた。 高崎にある若者のたまり場を少し散歩してみてまわった。ライブハウス、クラブ、居酒屋などなど、、。
ボード仲間は今日は万座に滑りに行っている。嬬恋はまたいつかいく事になるだろう。

サウンド、映像、ファッション、DJ,イラスト、ボードはリンクした環を作っている。
70年代以降に生まれた30台の若者から20台の若者にかけて共通に流れているサブカルチャーの動きは、高崎、前橋、伊勢崎の若者の中にも流れている。
ジムに通う事が日課になっている若者。体の自己管理を生活のなかに当たり前に受け入れられる世代。ボードはブリコラージュ的に生活を生き生きとさせる。

「第一原因」という衝動、、、、
# by field-caravan | 2007-03-04 09:38 | Comments(1)
フイットネス あるいはウエルネスクラブとボード
ボードを長くやっている人ほど、体調の自己管理をきちんとしようとする。長く,安全に、怪我なく滑るためには体力と筋力、バランスを調整して行かなければ駄目だと、ベテランは誰もが言う。
そのためほとんどのベテランはジムに毎日行って体調を整えている。あるいはボードの帰りにジムによって軽くストレッチをすると言う。そうしておくと次の日に疲れが残る割合が減るそうである。
長く滑りを楽しむためにはこうした持続的な体調、筋力の維持が必要なのだ。特にワンメイクやキッカーをやるにはかなりの筋力がなくては、技も出来ない、高くジャンプ出来ない、またオーリーをして着地する時のバランスも筋力がなくては出来ないと言う。バランスの崩れた着地をすると脊髄に負荷がかかり神経と軟骨を痛めて再帰不能になる事もあると聞く、、、すぐに症状が出るのではなく、しばらくしてむち打ち症のようになんとなく体がおかしい感じで症状が出てくるのだ。

ベテランになり、長くボードをやっている人になればなるほど自分の体力、年齢を考えて調整をジムでやるのだ。そうでなくとも今は、ダイエットのためにジムに通う人はたくさんいる。

体型の美しさや調整という考えが生活の中で大きな部分を占めるようになったのは、近代になってからである。これも賃大的な社会のもとめる「美」「健康」というものと深く結びついている。単なる流行ではない。「体」「身体」が重要視される今日の社会では、自己管理がこれまた当たり前になる。生活を楽しむためにはそれなりの資本の投入が必要になる。ジムへいく事はボードにスキー場にいく事と同じ力を必要とする。
おそらくストリートのスケートが海のサーフインが山のボードに比べて金がかからない遊びなのかも知れない。時にアナーキな事も出来るらしいが。

いずれにしても横乗り文化はこの意味でもおもしろい。
ジムで汗流して、ダイエットして、そのあとビールが美味いらしい。ニンフにも教えたいが「第一原因」にはビールはいらないかも。衝動、底のないふかい衝動がすべてだ。
# by field-caravan | 2007-03-02 20:28 | Comments(0)
パールコール嬬恋
昨日はめちゃくちゃにいい天気でした。パールコールから見える景色はすごくきれいでした。浅間山から榛名、などなど280度くらい見渡せて、、、ボードも280度ってありますね。
 ゴンドラにのって山頂までいきそこからなんとかボーデイングと転げながら降りて来れました。すこし直線のスピードに慣れた感じで,いい気分で滑れました。
もうすこしターンができればもっと楽しかった思う。でも仲間の人には遅れて迷惑かけてばかりです。みんな上手すぎる。六君は滑りが奇麗だとおもう。がさつな感じがしない。
Uさんも上手だ。
美術館からきた女性のひとりはボードだったが、僕よりも遥かに上手い。

いい天気の時にすべると、転んでも痛くないし,空の青さが美しすぎて,起き上がりたくなくなる。ひさしぶりに目の前一杯の青空を見た。こういう中にニンフが見れると,現れると最高の気分に,ハイな気持ちになれる。

ボーデイングは白と青の境界を切り抜け、駆け抜けて行く一瞬の喜びだ。自分だけの空間、時間を体で感じ,経験する。生きている実感、、、作品を作っている時の高揚感と同じだ。見えないなにかに心が強く引かれる瞬間、衝動、、、まさに恋と同じだ。

ある人から,白川サンブログに書かれている文字の間違い,多いよ、と。
間違った所読み替えて下さい。
# by field-caravan | 2007-02-26 20:33 | Comments(2)
ボードをするという事
前に紹介したイアン、ボーデンは
「ボーデイングの意味と行動がはっきり示されるのは、絶え間なくボーデイングをすることにおいてなのだ」
「リズムと同じでボーデイングを表して理解するには,多重の感覚、思考,活動が必要だ。説明やコード化された解釈ではなく,生きられる経験を通じて、リズムによってのもごとが明らかになる」

やらなければ分からないし、やりながら絶えず新しい状況に出会って行く事,生きる事が重要だと、、、横乗りの世界ではスピード、リズムが中心で,体の全体,奥で経験して行くのだ。遊びは規範化された労働とは違い,自分なりの空間,時間の創造と生産をおこなうことだ。ボーデンもそのように考えているし、そのためにルフェーブルのリズム分析を活用している。現代社会をいきていく人たちにとって、自分なりの空間、時間の獲得がいかになされるのか、、、これは芸術的な問題でもあるしボーデイングの問題でもある。

ともあれ明日は再度パールコールにいく。参加者は8人。現地で近代美術館の学芸員の人たち3人と待ち合わせている。またパールコールの責任者にインタヴューも行う予定でいる。
インスタレーションに使うボード板を目標100枚集めなくては行けない,,板を貸してくれる人探しています。
# by field-caravan | 2007-02-24 22:02 | Comments(0)
オープニングに
7月20日から僕の展覧会は始まるが、オープニングに音楽ライブをやりたいという気持ちが起こってきました。 以前からぜひこの群馬に呼びたいと思っていたアーチストがいる。伝説のトランぺッター の近藤等則さんだ。長年の友人でもある彼を,この機会にぜひ呼びたい。彼のサウンドはボードの動きのように滑らかで予測がつかず,自然の世界の深く入り込み、、、まるでサウンドでボーデイングして行く気分になる。
今回のキャラバンの一つ,人の出会いを近藤クンのバイブで完成させたい。さらにはボードのニンフたちにも出てもらい完成が出来れば,僕は言うことはない。
この数年の想いはこれで実現される。スノーボード万歳だ。
# by field-caravan | 2007-02-21 07:31 | Comments(2)
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