舞台は砂漠、ひとりの男がふらふらで もう死にそうだ。ここでセリフ

「水〜〜」

さあ、やってみて ではA君から

A君 ふらふら歩き 苦しそうに「いす〜〜〜〜」

「はあ?疲れたから 椅子が ほしいの?」「いいえ、苦しくて はっきり水っていえないんです」「う〜ん、まあ リアルに考えたらそうなるんだけど でもねリアルに考えたら そもそも セリフいわないよ。苦しくていえないでしょ。でも台本にはセリフがあるの そのセリフを客席につたえなきゃいけないの。今のだと 客席は椅子がほしいといってるんだなって思うよ」

じゃあB君

B君 ふらふら歩き 立ち止まり 視線を なにかにとめ 目の焦点のあったなにかに向かって 苦しそうだけど はっきりと 「水〜〜」

「お、だれかに向かっていったの?」「はい 神様があらわれたんです。それで 神様に 水がほしいと 神様に伝わるようにいったんです」「あるほどね、正当化したのね。セリフをなぜいうのかを考えて正当化したのね。いいと思います。やりかたは 数限りなくあると思います。でも大切なことは あなたたちの苦しいという表現よりも『水〜〜〜』という言葉が客席に伝わることです。だって作者がいっしょうけんめい考えたセリフなんですよ。客席に伝えなきゃ。感情は後払いでお願いします。勘定も感情も後払いがいいですよね」

 

家に オークションで買った バイオリンがある。届いてから リユースショップにいったら 同じものが もっと 安く売っていた。ショックやった。

このバイオリンを 特攻隊員役の高校生にあげようと思う。演出からの要求で バイオリンを弾く真似を入れてほしいというのが出た。この特攻隊員は 当時の国立の音楽学校に バイオリンで入学し 学徒出陣という設定。そうとうバイオリンをやれる青年なのだ。だから 中途半端にジェスチャーするよりも 言葉だけで表現したほうがいいと思っていたけれど 演出はジェスチャーをいれてほしいと・・・だから あと1か月、毎日 触ってほしい。頼む、頼む!!!

 

音大に通っている青年が 音痴だったらって それ ドリフのコント?

 

劇団員になって 大きな記事が出た 次の日 だれかに見られているみたいな気がした。ドキドキした。それで 劇団のチケット販売に協力してくださっている人たちに 「新聞みましたか?」と 電話してみたら だれも 見ていなかった。新聞に出たって 見てない人が ほとんどなのだ・・・1991年 新潟での実話。

 

昨日、市民ミュージカルの通し稽古だった。@「伝単をおとすタイミングをここでお願いします」と 頼んで わかってもらえたと思っていたけど 違っていた。A花道で 待機していたのに 無視された。

あ、これか 信じてみた上司に 裏切られる感覚。やる気が・・・

いかん、客席には 罪はない。稽古をみながら 寝ている当日スタッフの姿に いかん、客席には 罪がない!!と やる気を 出して 午後の通し稽古に 挑んだら セリフをまちがったという なさけなさだ。