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世界の学校ACY POLICY

    ウクライナ
  ヨーロッパ教育
① 数学教育
旧 社会主義ウクライナの教育について紹介します。

この国では就学から卒業まで一つの学校で学ぶ。一つの学校に1年生から11年生まで在籍し、17才前後で卒業する。なぜ17才前後かというと 就学年齢を親は選択できるからだ。早い子は5才、普通は6才、遅い子は7才で就学するが、成績が悪ければ留年させられるので、5才で就学することが良いわけではではない。しかも2年続けて留年すると特別支援学校に転校させられる(特別支援学校に入学制限はなく 大人から子どもまで通い、昼夜開校しいでいる)。年齢に無関係に学力相応の学級に入る。
この転校では全員が 授業についていけるので良いことです。この学校への転校を気にする親とそうでない親がいる
健康や家庭の事情などの原因による成績不振でも転校させられる特別支援学校から一流大学に進学する子もいる

数学能力の高い子のためにはギムナジウム校に
数学コース(全国に十数校の普通学校の中に存在し定員22数名)がある
首都キエフは3つの学校に
数学コースがある。入学希望者は多く 入試は高い倍率になる。
数学コースは大都市に存在するので 地方の子には 無料の寄宿舎が用意されている


数学コースの学習内容のレベルは 高く(下の写真参照)、ついていけない子は 退学させられて普通学校に戻る

毎年学業不振で数名の退学者が出て、入学希望者にテストを課して補充する
この定員割れ補充の転入試験も高倍率である。
ちなみに2013年のキエフの第17学校の
数学コースの2年生(7才)の退学者2名に対して応募者は28名であった(合格者1名)。
3年次修了時は 在籍生徒も含めてもう一度入学試験があり 半数位がが入れ代わる。
だから17才で卒業できることは 生徒にもその家族にも名誉なことである

授業料は 無料です


数学コース中学年の成績上位者は 国内数学オリンピックに参加する

数学コース高学年の成績上位者は 国際数学オリンピックに参加する

もちろん数学コース卒業生は世界の一流大学に進学することができる


② その他の教育
ウクライナで学ぶ日本人の子ら

 
体操教室で空中回転をする渡辺イワンさん5才

    9月1日地元の普通学校の入学式



入学式後の教室, 不安顔の渡辺イワンさん 6才



転校したギムナジウム校数学科で頑張った
渡辺イワン


    自宅で勉強中の渡辺イワンさん 13才


     13才の教科書 ハイレベルですね 


   
13才の教科書 これ日本なら高校生レベル


     教室で(今日は 机を寄せて討論)
    学級定員は23名です。


新型コロナウイルスのためインターネットで
学習をしているディスプレイ画面(2020 April)

上も下も14才の学習内容



以上は 数学コース(6~17才)の紹介でした。

以下は音楽の学校の紹介です
この国には 子を伸ばす仕組みがある

   例えば音楽
4才以上の子に国立音楽塾がある,    指導者は国家公務員。

 国立音楽塾 正面  側面

 幼稚園や学校の後 ここに通う。 五十嵐健太さんはここで音楽を始めた。 親たちは真剣であった。「将来 ちゃんとした生活を送るためさ。」
 定期テストがあり、優秀な子は無料になり、他の子は3千円ほどの月謝必要。
 特に優秀な子は
国立音楽学校(6~17才 記事と写真は下)に進学する。 国立音楽学校も数学コースも入学・進級・卒業は難しい。けれど考えようによって 「才能がないから プロにはなれないよ、
早く別の道に行きなさい」と やさしく人生案内をしてくれているのではないだろうか。

リセンコ記念ウクライナ国立音楽学校で学ぶ健太さん

国立音楽学校でレッスン中の健太さん17才



   演奏会の健太さん15才
健太さんのYOUTUBE動画多数あります。
 検索は KENTA IGARASHI こちらが圧倒的に動画多数
 又は
 検索は 五十嵐健太   こちら今後動画は」増加

国立音楽学校も数学コースも入学・進級・卒業は難しい。
 けれど考えようによって 「才能がないから プロにはなれないよ、
 早く別の道に行きなさい」と やさしく人生案内をしてくれているのではないだろうか。

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健太はキーフから日本に避難し、東京音楽大学に入学しました。
そして8月末 第37回日本弦管楽器コンクールに出場し、サクソフォン部門で優勝し文部大臣賞、各部門全体でも優勝し総理大臣賞を受賞しました(2022/08/31)。
ウクライナの教育システムの良さとウクライナのレベルの高さが証明されました。
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体操・美術・水泳・サッカーなど子どもの才能を伸ばすシステムがある。

ウクライナは2014年クリミア半島と東部をロシアに奪われた。そして2022年ウクライナ国の存亡をかけて ロシアと戦争中だ。2014年は紛争ため国家経済は困窮した。よって大幅に税率を上げた。年間国民所得は100万円以下で 生活は貧しい。その後 ウクライナ政府は財政難から 才能ある子のための教育制度を廃止しようとしたが、国民の反対により制度は守られた。それから数年、今度はウクライナ全土が戦いの場になってる。それでも

貧国ウクライナは教育を頑張っている。優秀な人材は国外流失してしまうのに。

経済大国日本は受益者負担という屁理屈で教育費/GDPは貧困国レベルである。

ウクライナの公立大学は安い
この国の公立大学の月謝は1万円です!! 
最近 人気公立大学は1万5千円になりました(2018年現在)。
日本の大学では当たり前の入学金・設備費その他の支払い金はありません。
なんという安さでしょう! 大学進学を望み、学力を有する子は大学教育を受けられるのです。

アレクシイさんは 6年生の時いじめられ不登校になり上記特別支援学校に転校しました。
この学校でも不登校で 起きているときは自宅のパソコンをいじっているだけでしたので、筋肉が衰えフラフラ歩いていました。
2年後 学校に通うようになっても登校から3時間後には自宅に戻ってきました。
16才の時 大学でコンピューターを学びたいと言い出し 数学と英語塾に通いました。

でも大学入試(17才)まで1年しかないので 家族は「無理だろう、もし受かるとすれば三流の大学だ」と予想しました。
予想に反して三流の大学に合格しました。
家族は驚きました。その後に
予想に反して二流の大学に合格しました。
家族はウソでしょうと言いました。その後 ダメ元で難関大学を受験しました。
予想に反して難関大学に合格しました。
「学校にほとんど行ってないのになんでだ」と 家族は腰を抜かしました。

アレクシイさんが合格した大学とは首都キエフにある
ウクライナ国立航空大学です(下)。


ソビエト社会主義国は崩壊し、ウクライナは1991年12月に独立した。
ソビエトの優れた戦闘機・ロケット・旅客機などの航空機産業を支えたのはこの航空大学出身者で、この大学に世界から3万人が集まった。
ウクライナ生まれでこの大学の出身の
セルゲイ・コロリョフ(左)はソビエトの宇宙開発の主任設計者でICBMミサイル、世界初の人工衛星スプートニク、ソユーズ、月ロケットなどを開発した。
彼はソビエトの最重要人物で、生前彼の存在は秘密にされ 死後に存在が知られた。
アメリカのフォン・ブラウンと並ぶ米ソ宇宙開発競争の双璧を成した人物である。

 教育こそ
  日本の生きる道

ウクライナの子どもの才能を伸ばす教育の結果
音楽
セルゲイ・プロコフィエフ ウラジミール・ホロヴィッツ
スヴァストラフ・リヒテル(ピアノ) グレゴール・ピアティゴルスキー(チェロ)
アイザック・スターン(ヴァイオリン) ダヴィッド・オイストラフ(ピアノ)
ナタン・ミルスタイン(ピアノ) エミーリ・ギレリス(ピアノ)
画家
イリア・レーピン(ロシア史上最大の画家) カジミール・マレーヴィッチ
ヴァーツラフ・ニジンスキー(アヴァンギャルドの創生者)
その他
シャローム・アレイヘム(屋根の上のヴァイオリン弾き) ジュセフ・コンラッド(文学)
イリア・メチニコフ(免疫学 ノーベル賞) ジョージ・ガモフ(宇宙創生Big ban,DNA)
セルマン・ワクスマン
(抗生物質スプレプトマイシン発見 ノーベル賞)
イゴール・シコルスキー(ヘリコプター)
セルゲイ・コロリョフ
(人口衛星・ヴォストーク・ソユーズ他) 

渡辺学習教室

TEL. 090-9005-0490 
e-mail. happywan@dan.wind.ne.jp



登場したアレクシ、健太、イワン(伊王)君たちは兄弟で彼らの曽祖父はスターリンのお抱え弁護士でした。 曽祖父は常に身の危険を感じピストルを持参していました。曽祖父はスターリンから逃れるためにモスクワからキエフに転居しました。