「七五三」のご案内

  

お子様の成長をお祝いして「七五三」の御祈祷を厳粛に斎行しております。

御社殿内拝殿は石畳になっておりますので、履き物のままお入りいただけます。

11月1日より11月末日までは午前9時より午後4時30分まで、当日の受付順にて、
順次お待ちいただくことなく御祈祷いたします。
(御祈祷の時間は15分ほどです)

※通常はお正月1月を除き午前10時の受付からとなります。

御祈祷次第

初穂料  お子様お一人  7,000円
 兄弟姉妹お二人 12,000円(5,000円増し)
御社殿内にはご家族皆様お入りいただけます。

 社務所にて申込用紙に必要事項をご記入ください。
 当日の受付順にてご祈祷いたします。
 なおこのときに絵馬を差し上げますので、お子様のお名前や御祈願をご記入いただき、絵馬掛けにお懸けください。

手水(てみず)

 御社殿にお入りの前に渡廊下の手水舎にて手を洗い清めておいてください。

御祈祷

 第一鼓
 御祈祷開始の言葉
 修祓(しゅばつ) お祓いします
 祝詞奏上
 福を招く「神の鈴」清め祓
 玉串奉奠 お子様に玉串を神前にあげていただき、
        二拝二拍手一拝のご作法にてご拝礼いただきます。
 宮司よりお祝いの言葉
 御札御守り等の授与
 第二鼓  退出

授与品

 御神札、七五三御守、千歳飴、大神様御神徳絵本、すさのお様ぬりえ

「春季例大祭稚児行列の参加ご案内」

 七五三にお参りの方々に4月9日当神社の春祭りに行っております、稚児行列のご案内を後日差し上げております。
 9日が土日の時を除き隔年で斎行し、綺麗な装束を着て勧学、交通安全健康を祈念しての参拝を30年にわたり行っております。
 次回は平成27年の予定です、よろしくご参加ください。

「七五三」のお祝い

 人は人生において、神社・神との係わり合いを多く持ち、それぞれの節目の中で神の力、加護を受け、生命力を頂いております。

 母なる胎内に生命が宿って、小さな命が少しづつ大きくなってゆく間に、胎児の成長と母体の健康を願い、五ヶ月の戌の日を選んで岩田帯を締めますが、神社において安産、子育の祈祷を受け、帯をお祓いし、清めて身につけるとともに、御守りを受けて身近に神を祀り神威を頂きます。

 生まれた児は父母から名前をつけていただき一人の個として認識されますが、そのときにあたり、神社にて姓名判断を仰ぎ、良い名前を選名していただく人がたくさんおります。そしてお七夜には家庭の神棚に寿名の紙に新生児の名を書き、尾頭付きの膳を用意して、神の加護を受け、子供の無事な誕生を喜ぶとともに母親の偉大な生命力を讃え、子供の将来の幸せを願います。

 生まれ一月が過ぎるころに、父母や家族そろって、初宮参りのお祓いを受けます。神の子としてこの世に生を受けたことを感謝するとともに、今後母子ともに健康で、子供の無事な成長を祈って、神前に玉串を捧げ、奉賽と祈願するのです。

 家族の慈しみと神の恵みを受けて、成長した子供たちは、神の子から少しずつ地域社会の構成員たる大人への段階を踏んでゆくことになりますが、その間の大事な儀式として「七五三」があります。

 七五三は神の前で今後のご加護を祈る儀式であるとともに、この世に生を受けた幼い児が神の恵みを受けて、成長しここまで大きくなれたことを神に感謝する奉賽、感謝の祭でもあると思われます。

 古来より三歳の男女を「髪置き」の祝い、五歳の男児を「袴着」の祝い、七歳の女児を「帯解き」の祝いといい、これらの年齢に相当する子供たちが神社に参拝しお祓いを受けます。

 七五三とは陰陽五行説からの設定で、奇数を陽とし、偶数を陰として、九を最大数として、奇数を尊ぶ思想から出ていると思われます。これを武家の概念でそれまでの習俗を踏まえ、宮参りの儀礼として整えられたのです。

 昔三歳ないし四歳になって人別帳の登録、氏子帳の登録が行われ、ようやく人の子として社会的な認知を受けたのです。そして七歳を幼児から少年、少女への折り目と考え、神と人との分離(七歳までは子供は神であると考えていた)の儀式として、七歳になった正月または秋に、地の祭の機会をとらえ、宮参りや厄払いをする習慣があったのです。これらの儀式は昔は日取りも一定していなかったのですが、現在の十一月十五日となったのは、天和元年に徳川将軍吉宗の子徳松君をこの日に祝ったのが例となったとも伝えられますが、そのほか、神に新穀を供え、収穫を喜び、神の加護、産霊に感謝する祭、新嘗祭のときでもあるので、子供たちがより一層立派な人となって欲しいと願うときにあたり、実りの秋を選んだのではないかとも考えられます。

 現代においては、十五日にこだわらず、実りの秋を迎えると、家族そろって神社にお参りに見え、笑顔があふれます。

 神社においても、子供たちが一人の個として自立してゆく家庭での重要な儀礼として、お祓い祈祷を厳修し、それぞれの子供さんたちには個々に玉串を神前に奉奠いただき、正式な参拝儀礼である二拝二拍手一拝の拝礼をしていただくのは勿論、何時も身近に神様をお祭りいただくよう、お札、お守りを授与しております。お参りの子供さんたちには、各々の授与品を清らかに家庭でお祭りいただき、生命力を鼓舞する神の産霊のご神威を頂き毎日を健康で、正しく、たくましく、麗しき人となっていただきたく思います。