2008年 

6月 の  Diary

   6月15日(日)  
  2人展も近づき、毎日が寝不足の状態だ。

 そんな中で、日曜のFMから流れてくる「ミュージックライブラリー」と言う小川洋子のパーソナリティ ー番組は気分転換に最適だ。
  本の感想が彼女らしい観点から話していて好感を持つ。
 今日は、ミハエル・エンデの『モモ』であった。
 今後は足穂の本も感想が聞けるらしい・・・楽しみだ。

  ところで、彼女の小説もすばらしいのは言うまでも無い ・・・。 
 私が彼女の一番好きな小説は『薬指の標本』だ。
 幻想的だが解決のつかない消失感が漂っていて、現代の社会情勢にも符号する。
 
  その他むさぼるように読んだ彼女の小説と、その中に見出される感性のすばらしい文章は今ま で経験したことのないものだ。
 
  
6月29日(日)
  先日、国立新美術館で『エミリー・ウングワレー』展を観た。
 オーストラリアのアボリジニの流れを引き継いだ人だ。
 
 大きい大画面の作品が、少し暗い会場の中から現れて、壮大なイメージが私を圧倒した。
 ドットや線、後半のブラシの重なりを残した作品など・・・。

 李禹煥や草間弥生の作品を思わせるのは、私がおかされている現代美術の先入観で、彼女は自 分のイメー ジをそのまま表現しているに過ぎない。
 
  ところで、自分の展覧会も後半にさしかかり、地元群馬県の人が来て頂いて本当に感激した。
 次は地元の個展なのだが・・・。