2008年
3月 の Diary
3月16日(日) | 個展の最中は専門学校の採点を(200人近く)して、その会期中に工房の教室の 募集広告を制作していた。なかなか仕事の区切りがつかないのが現状だ。 そんな中にあって、先日は土屋文明記念文学館に『金鶴泳』生誕70年展を観に行った。 知人の田口さんの旦那さんの企画展で、なかなか良い企画であった。 私以外にも、群馬県出身でこんな作家がいたとは知らない人が多いのではないだろうか。 彼の出した本の表紙絵のデザインには李禹煥(リ・ウーハン)のものがあった。 大学の時、教えていただいたので懐かしかった。 一度、 金鶴泳 の作品を読んでみたいものだ。 |
3月20日(木) | 今日は雨である。 先日は教室の募集広告を完成して、次の予定をこなす段階にきた。 ところでこの間、県庁で古本祭りがあり最終日の日(17日)に観にいった。 そこで 『寺山修司 全詩歌句』 を購入した。これは1986年に出版したもので800 ページからの寺山の作品(詩や短歌など)を収めた本である。 まえまえから彼の作品をもう一度読んでみたいと考えていたので、手に入れることができて 良かった。『寺山修司の仮面画報』1978年出版も再版を重ねて本屋で観かけるが、あ れもお勧めである。映画も数本観たが実験映画はすごく良かった。 こんな天才が日本にいたのだ・・・彼の劇団『天井桟敷』はその後、若者を引き付けて様々 なカルチャーに影響を与えたのは言うまでもない。 それから『つげ義春選集』が売っていた。 私は東京の古本屋で3,500円で購入したのだ が、そこでは10,000円で売られていた。彼の本もそこでは数冊売っていたが・・・なつか しいのひとことで済まされない様々な思いが交錯した。 それから渋澤龍彦の本・・・島尾敏雄の本・・・これもお世話になった本ばかりだ。 夢之久作の全集の一冊もぽつんと本棚の片隅にあった・・・久しぶりだね、と声を掛けたく なった。 私の青春時代にあらゆる面でお世話になった本達であった・・・。 |
3月27日(木) | 新学期が始まろうとしている。 私も前橋から藤岡の高校に変わり、その準備で忙しい。 前橋の国体道路の桜もすでに咲き始めていた。甘楽町の周辺でも桜が咲き始めた。 私は今年の春はなかなか何時もどうりではなく、あたふたしている。 好きな映画も観に行けず・・・仕事を毎日こなしているだけである。 もう少し立ち止まって、彼方の青空を眺める心がなければいけないのだろう・・・。 なかなか人間、生きる糧を追い求めるのは大変だが、気楽に考えて少し立ち止まっても 良いんだと自分に言い聞かせてみるのだが・・・。 |