2006年  9月のDiary


9月4日(月)




 
 
今、私が住んでいる造石にある、造石法華経供養遺跡の、地蔵様の建物新築工事が今行わ
れています。上毛新聞にも掲載されたので皆さん御覧になったかも知れません。
地蔵様が建物なしにその全体像が見られる、まさに初めての出来事です。
9月3日(日)にその説明会が午前中行われたのですが(現場で)、残念ながら仕事の為出席
出来ませんでした。

 そこで、カメラで12時(3日)に地蔵様を撮影しました。
何時もは、工事の為、青いビニールシートが掛けられてその全体像が分からないのですが、
本当に貴重な写真です。

 ちなみに、地蔵様は1623年・江戸時代(元和9年)に造られたと、史実にあります。
高さ7尺8寸で凝灰石の石組みでキリシタンの伝説も残り、蔵の中央に十字架のような
石の隙間が見えます。詳しくは甘楽町史を参考にして下さい。




9月14日(木)






 
 先日、モディリアーニの映画を観る。
主演が、アンディ・ガルシア(ゴットファーザーPARTVやアンタッチャブルの映画で有名)でなかなかカッコいい。
2004年制作の映画で、昔の『モンパルナスの赤い灯』と言う映画で観たモディリアーニの伝記映画とは視点が違った。
 彼の奥さん(ジャンヌ)から見た愛がテーマである。
そこでは、ピカソとの敵対心が映画の軸になっていて、こんなこともあったのかと驚いた。
ピカソが亡くなる前に、「モディリアーニ」とつぶやいたとのことは、本当なのだろうか・・・。
  主人公があまりに美男子なので少し真実みが無いのでは・・・。

 ところで、最近レンブラントの映画も作られたらしいが観てみたい。
私が中学生の頃のダビンチのテレビドラマ(NHK制作)は今でも覚えていて、感銘を覚えたのはまだ今でも
記憶している。あの頃の感動は本当に鮮明である。
9月19日(火)
 今日は先日注文した図録が届いた、これは『イギリスの美しい本』と言う先日行われた展示の図録である。
千葉市美術館や足利市美術館・郡山市美術館で開催されたが、出掛けられなかったので、注文したのである。
千葉市美術館のほうでは、すでに図録の在庫がなくて、足利市美術館に注文した。

 本の装丁だが、ウイリアムモリスの装丁はすばらしい。どれだけの想いがこの本には詰まっているのか・・・。
 『チョーサー著作集』のE..バーン=ジョーンズの挿絵もさすがだ。
9月26日(火)  
 この間から、図説『金枝編』(サー・ジョーズ・フレーザー著)を読み出した。
これは、民俗学の観点からローマ時代のある神話を解読する論文である。
かなり前から読みたい本の一つであったが、ここへ来てこの本が出たので読むことにした。
これは図をふんだんに使用して、原本13巻の『金枝編』を解読したものである。

 『金枝編』は日本で言う所の、南方熊楠柳田国男などと同じ傾向であるのだろうか。
南方熊楠もすごいのだが・・・この人を知ったのは澁澤龍彦からか、だったろうか・・・。
とにかくこんな人がいたことが、驚愕であった。

 『金枝編』はターナーの『金枝』と言う絵から、ひも解いて行くのであるが、なかなか面白い。
なんとか少しづつ読みたい・・・作品の制作もあるのでまた睡眠不足になりそうである。