小栗上野介関連の史跡

◎塚本真彦家族慰霊碑・姉妹観音 <群馬県高崎市倉渕町水沼(地蔵峠、相間川)>

 上野介の用人塚本真彦の家族は、危険を避けるため脱出することとなった。塚本夫人と母は3人の娘と長男を連れて村を出る。途中、追手を避けるために二手に分かれて行動する。母の方は長女を連れて行くが道に迷い、炭焼きをしていた男に案内を頼むが旅支度をするために山を下りた男の帰りが遅く、密告されたと思い、地蔵峠で自害して果てる。
 一方、夫人の方は無事に避難することができたが、山中の逃避行に万策つき、2人の娘を相間川に沈め、家督を継ぐ長男だけを連れて逃げてきたという。近年になり2人の娘の供養のため、相間川の畔に観音像が建てられた。

地蔵峠の慰霊碑 相間川畔の姉妹観音
地蔵峠の慰霊碑(左)と相間川畔の姉妹観音(右)
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