2025年8月3日「お通夜」
        知人の医師の息子さんが 突然 亡くなった。
         今日は 家内と倅が お通夜に行く。
          不幸は 突然、来る。
         25歳の長男を失ったお父様の 心中、いかばかりか。
        そういえば、私も 当社に入り、仕事にいそしんでいたところ
         シーメンスに勤めた親友の田中が 突然他界し、
         翌年には 青春出版社に勤めていた親友の佐山が 交通事故死した。
          両者とも、親父さんが 何が起きたか理解できなくて
           とても声をかけられる状態ではなかた。
          これらは大学を出て 数年で 起きた事件である。
         その2つの葬儀に出た 私と山本君が ふてぶてしく生きている。
           なんだか なあ。

2025年8月2日「熱波読書」
       ・「世界秩序が変わるとき」齋藤ジン・文春新書
          仕事が忙しくて 1回半しか読めなかった齋藤ジン氏による
          アメリカ経済史である。
            日本との関係が克明に解説してある点が秀逸。
          それによると、日本政府や日本の大学教授の解説と 大分違う。
           資本主義や自由主義経済は いまだ未完成の状態で手探りで
            進行していることが判る。
              アングロサクソンが 勝手に進行しているのだ。
              つまり、現在進行中。
          トランプだって 自分勝手だろう。
              そこに法則性は ない。
           で、しかたなく、世界は「つきあって」いるのだ。
             今までも 同じだった ということ さ。

2025年8月1日「夏期休業のご案内」

        弊社は 2025年8月3日から 8月17日まで夏期休業に入りました。
        この期間のお問い合わせ・ご注文はメール・FAXでお願いします。
        8月18日より営業再開いたします。

2025年7月24日「心理検査の使用者レベル/購入資格④」
        日本文化科学社の見解により、精神保健福祉士の資格では
        WISC関係のテストは 販売できないことが わかりました。
        使用者レベルの詳細は 日本文化科学社のHPを ご覧ください。
                
2025年7月23日「政治学特殊講義」
        参議院選挙で、新しい政党の候補者が 多数当選した。
         これって 龍馬が言っている
          「日本を 今一度、せんたくいたしたく 申しそうろう」
         という ことだろう。

2025年7月17日「第28回日本ヒト能マッピング学会」

        日時:2026年3月20日-21日
        場所:アクリエひめじ
        会長:林拓也(理化学研究所)
        テーマ:脳のつながりから見る生命の真理

2025年7月16日「日本認知・行動療法学会 第51回大会」

        日時:2025年8月22日-24日
        場所:大阪国際会議場
        会長:大阪教育大学・大河内浩人
            23日に 良い発表が2コマある。
             行く。

2025年7月15日「日本テスト学会 第23回大会」
        日時:2025年9月24-25日
        場所:東京大学 本郷キャアンパス
        テーマ:何を 誰が、どう測るのか
        実行委員長:東京大学・岡田謙介
         コロナ禍に はばまれて、久しぶりの 対面の
          日本テスト学会で ある。
            行く。
       
2025年7月12日「土曜日は同窓会2連発」
        今日は 東京で 楓元夫マスコミゼミの同期会。
         マスコミゼミなので 今の政治経済の話が バンバン出る。
          メンタルは どうかというと、
           「楽しいおー!」
 
        夕方は とんぼ帰りで 高崎駅のホテルで 中学の同窓会。
        皆さん、なかなかの 大人に育ったようで、
          話せる人、多し。
        特に、中学時代は 女子の方が はるかに頭脳明晰。
         恐れ多くて近づけなかったが、
          今回は コクのある話が できる人が 多く、驚く。
            「えっ」である。
           アバンギャルディのように 手を結び、
            小首をかしげる ビューエル良子。
           東大副学長という大役を終えた佐藤健二も
            さくい男に なった。
         同窓会は タイムマシンに乗った異次元体験。
            人生での 宝石のようなお宝かも しれない。
             めでたし、めでたし。

2025年7月11日「キャリア・ガイダンス」
        今日は 高校生の前で お話。
         進路の決め方を話す キャリア・ガイダンス だ。
         予定通り、話を脱線させ、今、何をすべきか。
           「えっ」という話に 持ち込んだ。
         先生でない大人が 社会の最先端の話を熱心に話すと、
           今の高校生は 目を丸くして 聞いいてくれる。
         最後は 割れんばかりの拍手が沸き起こったので、
           熱心に聞いてくれた証左だろう。
         このところ、高校生のハートを わしづかみに 成功している。
           何か できそう。

2025年7月10日「危機と決断(上)」ベン・バーナンキ/角川書店

         ベン・バーナンキは ユダヤ人で 特に数学ができた子どもだった
         ようだ。
         進学は州で1位をとり、いとこのすすめでハ-バード大へ。
         ところが都会育ちの級友に圧倒され、最初の成績は惨憺たるもの。
         大学院は 数キロ先のMITへ。
         ここは理系の大学で すべて合理的。学風や環境に驚いたようだ。
         住居は いくつも移り、多数のアルバイトもして しのぐ。
         この辺は アメリカ的だねえ。
         この間、経済の論文を出し続ける。
         そして ある大学の教授職と FRBに来ないか、という誘いを
         同時に受ける。
         アメリカ経済を動かしたい、という欲望が勝って FRBへ。
         この時期に、すでにバブル崩壊した日本について論文を出している。
         日本銀行に意見したのも この時期。
           日銀が この助言を読んだのが 14年後だ。
         日銀理論で「軽度のインフレにもっていく」という
          バーナンキの インフレ・ターゲッテイングを無視したためだ。
         彼の研究テーマは 大恐慌を収束に向かわせる方法。金融理論だ。
         そして バーナンキハ 学生時代から急速に経済大国になり、
          バブル崩壊も経験した日本経済の運営の仕方に
         強い興味を持っている。
         高橋洋一氏が 学んだのは、バーナンキがプリンストン大学の
         経済学部長だった頃だろう。
         そして バーナンキは FRB議長になった2年後に自国で起きた
            2008年のリーマンショックに立ち向かうのである。
         彼が学んできた「大恐慌」が 目の前で起き、それに立ち向かう
          のである。
          時の大統領は ブッシュ。
           「政治的な責任はとるので、やれ」というので
             バーナンキは 自身の理論通りの政策を実施した。
           アベノミクスの 2パーセントのインフレ・ターゲト
             というのが これだ。
         ところで、石破総理もその前の岸田総理も、この辺の事情を
           何一つ 学んでないだろう。
            日銀理論を引き戻し、増税、増税と やる。
           野田氏も同じ。
            政治家は経済が 不勉強。わからない。
             顔をみりゃあ わかるよ。

2025年7月10日「日本生徒指導学会・関東支部会・第17回研究会」
         日  時:2025年7月26日(土)13:00-15:45
         開催場所:文教大学あだちャンパス 2103教室
         プログラム:不登校児童生徒への学習支援の実際

2025年7月8「危機と決断(上)」ベン・バーナンキ/角川書店
        これの「下」は よく出回っているが「上」は ない。
        FRB議長・ベン・バーナンキの回顧録を読んで みよう。
        大統領は ジョージ・ブッシュ。副大統領は チェイニー。
        話は リーマン・ブラザーズが 破綻し、その1.5倍ある AIGまでが
        破綻寸前になることから 始まる。
        売りパニックと 取り付け騒ぎが 始まった場面だ。

2025年7月7「実力経営者伝」 梶山季之/ごま書房新書

        なつかしい。
         梶山季之だ。
          これ、大学1年の政治学科の学生が 学ぶ
         終戦直後の経営者伝の 一つと考えられる書だ。
        東京大空襲の後、廃墟の街で 孤児になった少年達が集まって
         この辺に酒屋があった。ここをほじくり返してみようと
          棒きれで 灰を掘ると、ウイスキーが1本出てきた。
            ブラック・ニッカである。
         小さなキャッップをひねると、飲める。
        少年達は、そのキャップにとくとくと ウイスキーをつぐと  
          回し飲みした。
           「うめぇ」
        こうした瓦礫の中から、東急の五島昇、三愛の市村清、国際興業の
          小佐野賢治など、戦後の実業家が 次々と現れたので ある。
        この話は 浪人あけの私が 高崎高校の先輩である 福田赳夫総理に
         「来い」と言われ、
        福田内閣成立の首相官邸のパーテイに(安い)スーツで参列した
         時に、サントリーの佐治敬三社長から 直接、聞いた話だ。
        佐治社長は言った。
         「なぜ、首相官邸で ブラック・ニッカを出すか、わかるか?」
           わかりません。
         「硝煙の匂いのするウイスキーは これなんだよ。
           日本は 敗戦し、東京は焼け野が原だった。
            東京駅のプラットホームから、新宿が見えたんだ。
              親も兄弟も 親戚も みな死んだ。
            ここから立ち上がったんだ。
              あの敗戦を忘れるな、ということだ」
        さらに、佐治社長は言った。
         「おめえ、もう一種類、茶色いボトルのウイスキーがあるだろう。
           それ、飲んでみな。どんな味がする?」
            まろやかな感じがします。
         「そうだろう。それが オールド・パーだ。
           日本で 最初に飲んだ男が 良かったんだ。
             坂本龍馬だ。
          それで首相官邸で出すウイスキーを決めるとき、自民党は
            もちろん、社会党も共産党も大賛成で 決まったんだ。
           それで首相官邸では、ウイスキーはブラックニッカと
            オールド・パーの2種類を 出すんだぜ」
         さらに、首相官邸には 江戸幕府が ナポレオンからもらった
           ワインが 734本あるという。
          それ、フランスにも ない貴重品なのだ そうだ。
         それを出すのは フランスの大統領と アメリカの大統領が
          来日した時だけ、1、2本だけ 開ける。
           晩餐会でそれを出すと、驚き、上機嫌になって
           翌日の会談が とても うまく進むのだ そうだ。
            サントリーの佐治敬三社長は 言った。
            
 「オレは それが 飲みてえー」
           
             この話の続きは 私の講演会で・・・。

2025年7月2「商売の仕方が 変わってきた」

        先日、ある出版社の営業マンが 飛び込んできた。
        また、あるディーラーのお偉いさんも 話にきた。
        また、F君も 同じ事を話していた。
        何かというと
         「商売の仕方を変えなければ・・」
          つまり、パラダイムシフト である。
        従来は モノの販売というと、同じモノなら安い品が選択された。
         安ければ、安いほど良い、という暗黙の了解があった。
        ところが、これだけ 不況で モノの販売が落ち込み、
         値引きが常態化すると、立ちゆかぬ会社は蒸発する。
          やっていけぬ様に なるのだ。
        ところが、商品は最安値でも、顧客は「責任」を求める。
           「商品に瑕疵があったら、責任を取れ」
           「こちらが使えるよう、完璧な説明をせよ」
         だが現実は、 利益の出ぬ取引に それだけ労力はつぎ込めぬ、
          ということだ。           
        利益の出ぬ取引に「お客様は神様です」は やっていられない、
         という時代がきた。
        どうやら、そこいらへんのサービスが崩壊しはじめたので ある。
          これが国内需要の パラダイムシフトだ。
        そうした話が そこここで 出てくる時代となった。
         つまり「法外に値引きを迫る お客様」は「顧客リスト」から外す。
          「それは お客様では ない」という考え方である。
           「わかるなあー」という営業部長が増加しているのだ。
             増加どころではない。
           私の知る社長は 全員が 深く頷く。
            令和の社会常識かも しれない。
        つまり、会社が お客を選ぶ時代。
           そういう時代に 突入した、ということだ。
        つまり、その商品の価値や意義が わからないお客様は
           その商品を 買っていただかなくて、結構です、
         ということだ。
        逆に、必要な利益を認めてくれるくれる お客様には
           「いざという時は、お任せください。
             お味方しますぞ。責任をとりますぞ」
           「困った時には 専門家が 即座に支援体制をとりますぞ」
        ということだ。
         こうした 商売の仕方が 確実に広まっている。
          「仕事は できる人だけが やっていく社会」が今の常識。
           お客も、プロのお客様だけが、プロの業者に相手にされる時代。
          これ、見た目には わからないが、確実に進行している。
             これ、ほんと だぞ。

2025年7月1「世界秩序が 変わるとき」齋藤ジン/文春新書

       今一番、トレースしなければ ならないのは、齋藤ジン氏の発言だろう。
        ジン氏は 世界経済は レッセフェールから、新自由主義に変わり、
       今また パラダイムシフトが起きて 世界経済のゲームチェンジが
        起きようとしている、と言う。
       つまり、日本経済は 黄金時代になる、というのだ。
         「えっ」で ある。
       この7月にも 参議院選挙が ある。
        先の都護会議員選挙や 直近の政党支持率にも 今までとは
         違う「香り」が 漂っているだろう。
           それ、パラダイムシフトの兆候だろう。
       どうやら、上位2つの大政党からは国民の「信認」が遠ざかり、
        新たに 少数野党だったところから、龍馬や 晋作が 出るかも
         しれない。
             そんな雲行きに なってきた。
       ところで、北村晴男弁護士や ラサール石井氏が
         真逆の政党から(義憤を感じて)出馬するようだ。
          両者は ともにW大で、一方は真面目に勉強した派。
           もう一方は 大学を中退して 芸人となった人だ。
         さあて、どちらの人物が 有権者の「信認」を得るでしょうか。
           この2人、いろんな意味で リトマス試験紙のようで、
            日本のパラダイムシフトの進捗を占う試金石になる
             と思う。
                 だろ。

2025年6月28日「海」 Juicy Fruits
       F氏が 来県した。
        彼は 時々、私と 議論するため 来県する。
       井川氏ではないが、
        第一線で 仕事に取り組んで来た男からは
          けっこうな話が 出るのだ。
       「大学時代、あの大臣は よくマージャン屋に顔を出していたぞ。
         ○○連れで」。
           いや、みなまで 言うまい。
       「ところで、営業マンををクビに したことあるかい?」
         あるよ。
       「それで その男が辞めたことで、営業に 支障が出たこと あるか?」
         ない。
       「そうだろ。その男、仕事できなかったんだよ。
         そんなの 早く やめさせなきゃ、あかんかったんや。
          会社というのは そういう もんやで」
         ー仕事は できる人だけが やっていくー
          キャリア・ガイダンスのこの論理は 強靱だ。

         この強靱な論理、次回から講演会で 出してみようか。
             わかるかなあ。
         
2025年6月27日「Aquaplanet」Takanaka Masayoshi

      「ノーシン、サリドン、エキセドリン。
         まあ、どれを お使いになっても、同じようなモンですが・・」
      「じゃ、これを」
        ある保育園協会から 講演会の依頼が入った。
          
ご希望は「親子の愛着」の話。
            対象は 保育士と 園長先生だという。
       ま、親友からの頼みだ。断るわけには いかぬ。
            「やってんべえ」
      
ペタシのように痩せた紋次郎は たくあんを ぶっ込んだ茶漬けを
         かき込むと、決闘に 出かけるので あった。
             ーおしまいー


2025年6月27日「Aquaplanet」Takanaka Masayoshi

      「ノーシン、サリドン、エキセドリン。
         まあ、どれを お使いになっても、同じようなモンですが・・」
      「じゃ、これを」
        ある保育園協会から 講演会の依頼が入った。
          
ご希望は「親子の愛着」の話。
            対象は 保育士と 園長先生だという。
       ま、親友からの頼みだ。断るわけには いかぬ。
            「やってんべえ」
      
ペタシのように痩せた紋次郎は たくあんを ぶっ込んだ茶漬けを
         かき込むと、決闘に 出かけるので あった。
             ーおしまいー


2025年6月26日「金剛出版 ワークショップのご案内」
      日 時:2025年7月5日 10:00-16:30
      場 所:連合会館
      テーマ:オープンダイアローグへの招待
          「思春期の」こころ・いじめ・ひきこもり」
      講 師:齋藤 環

2025年6月25日「日本言語テスト学会 ワークショップのご案内」
      日 時:2025年9月14日 9:00-12:00
      場 所:群馬大学荒巻キャンパス 2号館GB154
      テーマ:英語教育における生成AIの活用
      講 師:高木俊輔(聖学院大学)
      司 会:平井明代(筑波大学)

2025年6月24日「Aquaplanet」Takanaka Masayoshi

       「ノーシン、サリドン、エキセドリン。
         まあ、どれを お使いになっても、同じようなモンですが・・」
       「じゃ、これを」
         来年、ちょっとした進学校で 講演会をすることに なり そうだ。
          「やって やろうじゃ ないですか」。
            田能久の 有島一郎のような心境で ある。
           800名を対象にした講演会なら、
             やったことが あるから、大丈夫だろう。
         これって厚労省のHPにプロトコルが公開されている
           「社交不安障害の認知行動療法」そのもの だ。
        「おっと、その前に うちの高校の職員研修会に 来て。
              講演時間は 1時間半」。
            ○○高校の教頭から 急遽、依頼。
        木枯らし紋次郎は 漬物と鎮痛剤をぶち込んだ茶漬けを
          かき込むと、決闘に 出かけるのであった。
               ーおしまいー
      

2025年6月23日「Aquaplanet」Takanaka Masayoshi

       今年は、講演会や 講習会の話が 立て続けに 入る年になった。
       「ノーシン、サリドン、エキセドリン。
         まあ、どれを お使いになっても、同じようなモンですが・・」
       「じゃ、これを」
         木枯らし紋次郎は イワシと鎮痛剤をまぶした茶漬けを
          かき込むと、決闘に 出かけるのであった。
            ーおしまいー        
         
2025年6月22日「キャリア・ガイダンス」
      しっかりした人 が いなくなってきた。
      安心・安全は 人々が皆 求める状態だが、安泰や 現状維持、
       問題があっても 見ようとしない態度は、腐敗をもたらす。
      現代は ポリ・コレが 行きすぎたので 反動が出てきたようだ。
      出る杭は打たれる、というが 現代は 出る杭だらけになってきて
       こうなると、出る杭のほうが 正しいと思われる。
        そんな こんなで
         日本は 倭国大乱。
      こうした社会現象は 即座に キャリア・ガイダンスに 反映される。
           職を得たい者は 一兵卒から身を起こし、
             刻苦研鑽努力して 散々 泥水を味わってから
           社会の第一線に 登場すべき だろう。

2025年6月21日「経済学特殊講義」
      米国のヘッジファンドの中にいる 齋藤ジン氏の 解説が決定打となって、
      1985年の プラザ合意や 1990年からの バブル崩壊・失われた30年の
       解釈の変更が 始まっている。
      みなまで言わないが、
       これって 何?と 考え抜くことが 今の日本に必要だろう。
        そうしないと トランプ関税の意味も 把握できないからだ。

2025年6月20日「日本生徒指導学会 第26回大会」
      日  時:2025年10月4日(土)-5日(日)
      場  所:名古屋学院大学

2025年6月20日「日本テスト学会 第23回大会」
      日  時:2025年9月 24(水)~25(木)
      場  所:東京大学 本郷キャンパス
      大会テーマ:「何を 誰が どう測るのか」

2025年6月18日「心理検査の使用者レベル/購入資格③」
        UCLAの Ph.d(正教授:フィロソフィー・ドクター)によると、
        アメリカでカウンセラー資格を取得するには、先ず大学院のドクター
        コースを終えてドクター資格を取得し(博士だ)、
        ポスト・ドク(ポスドク)は 病院に就職して
         「インテーク・カウンセラー」になる。
        インテーク・カウンセラーとは、正式に医師が診察する前に
        クライエントと面接し、同時に、何種類かの心理検査を実施して、
        面接結果と テスト結果を突き合わせ、精神医学からみて
        クライエントに どのような症状がみられるかを把握・特定し、
        また、このクライエントには どのようなカウンセリング流派の
        どの技法が 治療に効果的であるかという「レポート」を作成して、
        「医師に報告する」のだという。それが大学院卒のポスドクの
          仕事だ。
        その時、インテーク・カウンセラーが扱う クライエントの人数は
        約 8.000名。
        8.000名と面接し、心理検査を実施し、その結果を突き合わせること
        で、カウンセラーとしての 基礎力を養成し、また、その過程を
        通して 自分が使いやすい、そして、自分が仕事の道具(武器)
        として使える心理検査を見つけ出していくのだという。
        この時、使用する心理検査は WISCや MMPI、スタンフォード
        ビネーなどで、MMPIは様々な特殊尺度で採点できるので
        被験者の特徴を様々な角度から評価できる。こうした検査を
        数千名に実施して、面接結果と突き合わせて、検査の格尺度が
        被験者の何を意味しているか、経験を積んでいく。
          これが カウンセラーになるための「修行」だ。
        こうした過程を経て 初めて カウンセラー試験の受験資格を得る
        のだという。
        これで合格しても、カウンセラー資格は1年間で切れるため、
        期限切れが近くなると、研修会の通知が来て、
        その前、1年間に起きた猟奇事件の精神医学的なな解析。
        新しい心理療法の技法の習得。
        この1年間で 変更のあった法律の解釈等を学んで 次の1年間、
        カウンセラーでいるための試験を受けるのだという。
          
        ひるがえって、日本では どうか。
        ○○大学の教育学部を卒業しました、だけで通用するのか、
         という問題が発生する。
        あるいは、大学院の「修士」を卒業したとしても、
        アメリカのカウンセラーやテスト実施者の基準には遠く 及ばない。
        つまり、日本の基準は まだまだ「甘い」ように思うが どうか。
        こうした問題が「心理検査の使用者レベル/購入資格」の問題
        として (日本でも)うっすらと見え始めているのである。
        アドバイスできるとしたら、基準が甘いうちに、
         大学院で修士を取得し、公認心理師等の全国に通用する資格も
          取得したら どうだろう。
        日本で言われる資格取得を すべて取得し、条件をクリアしておく。
        学会も いくつも所属し、学会発表も
           嫌というほど 登壇して 実績を積むのである。
         客観的な資格と実績のある人には 誰も 文句など 言わない。
        キャリア・ガイダンスで 言われることが
         「日本は、仕事が できる人だけが、やっていく社会になる」
        という。           
            心理職にも 当然、あてはまる と思う。
                        
2025年6月18日「心理検査の使用者レベル/購入資格②」
        例えば 学校や その他の公的組織から、米国に原著者がいる
         心理検査の注文が あったとする。
        すると、テストの販売会社は「その学校には 心理学で大学院の修士を
         卒業した先生がいますか。
        その先生は 公認心理師や それに相当する資格を何か持っていますか」
         と問いかけをしなければ ならない。
        そうしたテスト実施・採点・解釈のトレーニングを受けている先生が
         その組織にいなければ、メーカーに注文を入れても、
            拒否されるからだ。
        その旨を 学校の先生に伝えると「怒られる」。
         「何を言ってるんだ。私は国立大学の教育学部を出て、○年教師を
          してるんだぞ。今まで それで当たり前に そのテストを
           使って きたんだぞ」。
            そういって気分を害される。
        それでは、アメリカのテスト実施に関する資格事情をみてみよう。
           一対一で実施する「個別心理検査」の話だ。
        私は 1999年に お茶の水女子大教授の楡木満生先生を旗頭に
          ロサンゼルスの UCLAに 研修に行ってきた。
        これは「日米心理相談研究セミナー」というもので、
        当時、筑波大学の松原達也先生と楡木先生が 交互に旗頭になって、
          産業カウンセラー等を率いて
        「アジア太平洋メンタルヘルス研究所」(米国にくる難民の
        受け入れ組織)を訪れたり、UCLA教授の講義を受けたり、付属病院
        を視察してミラー越しに 発達障害児の行動療法を使った訓練の
        様子を見学させてもらったりし、
        日本側のカウンセラーも、UCLA中にポスターを張り出され、
        メデイカル・プラザ300という医学部の会場で研究発表したり
        するもので、サンフランシスコからも日本人留学生が駆けつける
        など、結構「度胸」のいる訪問だった。
        その中で、米国のカウンセラー資格取得について 聞いてみた。
        話を聞いた相手は Dr.Nihira Ph.d(日系1世)と
        Aran.Nagamoto Ph.d(日系3世)である。アランは 当時、
        UCLAの学生相談部長で、日夜、学生の自殺を防ぐことで
        駆け回っていた人である。
              ーつづくー

2025年6月17日「心理検査の使用者レベル/購入資格①」
        先日の研修会で 精神科医の松本俊彦先生にその話をふってみた。
         先生、質問が あります。
        「はい、あなた。どうぞ」
         普通の学校の先生が、発達障害児を識別する検査を実施して、
          その検査結果を 保護者が持ってきたら、先生はどう思いますか?
          つまり、テスト実施者が大学院を卒業しているとか、
           公認心理師の資格を持っているとか、
            その辺のことが 気になりますか?
        「私は 特には 何とも・・・。テスト結果は重要視していないので」
         はあ、そうなんですか。
        「しかし、医者の中には 非常にプライドが高い人が いるからねえ」
          おおよそ、そんな やりとりで、あった。
        実は 私がテスト業界の人から聞いている話は もっと厳しい。
          心理学で大学院も卒業しておらず、公認心理師の資格も
          持っていない「普通の学校の先生」が実施した検査結果を
          保護者が医師に提出すると、
         「何だ!素人じゃないか。やり直し」と 突き返すのだという。
         あり得る話だ。
          すると 資格もないのに 医療行為をした、と言って
            保護者が 学校の先生を 法的に訴えるのだ という。
         今の日本では あり得る話だ。
          発達障害児は 心の問題や気分の問題、家庭の環境問題ではなく、
           脳機能の問題であることが 徐々に明らかになってきている。
         すると、発達障害児を識別する検査の実施者は、 ある意味、
           医療行為という領域に足を踏み入れることになる。
             それをする資格があるか、というテーマが生じる。
         現代の日本は そうしたことを議論する端境期に入ったとみて
          よいだろう。現在は グレーゾーンだが・・・。
         一方で、カウンセラーは どうか。
          性格検査を実施して、面接も実施して 明らかに「うつ病」だと
           わかっても「あなたはうつ病」ですね、
            とは決して「言わない」。
            「やや うつ感情が強いようですね」と言う。
         何故なら「うつ病」という診断名は「医師免許」を持った
          「医師」が診断する病名であるからだ。
           カウンセラーは 医師ではないのだから、
             間違っても、そうした判断は できないし、
               そうした医学用語は 使えない。
             この辺は、きびしい線引きが ある。
        こうした線引き問題が、今の日本で「学校の先生」と「医師」の間で
         顕在化しつつある、というのが 世の中で起きていることだろう。
            あるいは 現実に起きつつある、ということだ。
         そこで、多くの心理検査出版社が、心理検査の注文を受けたら、
          販売する前に、その検査を実施できる「有資格者」が
          その「学校」や「組織」に 在籍するか、
        きちんと確認してくれ、という時代に なってきた。
           それまでも、そうした購入資格条件は言われてきたが、
              今年1月からは 特に厳しい。
          米国の心理検査出版社からの、そして原著者からの要請で
            あるという。           
              -つづくー

2025年6月16日「世界秩序が 変わるとき」斎藤ジン/文春新書
        世の中には、時々「えっ」と 息をのむ本が 出る。
          この 齋藤ジン氏の本が  それである。
           これ ソフトバンクの 孫正義氏も むさぼり読んでないか?
             
             「齋藤ジン。
              齋藤ジン。
              齋藤ジン。
              湘南新宿ライン」
               勝手に しろ。

2025年6月15日「自傷行為・自殺の研修会」
        松本俊彦先生の「自傷行為・自殺の研修会」に 行ってきた。
        開催場所は お茶の水駅から下って ニコライ堂を過ぎた「連合会館」。
           大企業の労働組合の総本山で ある。
        研修内容は 以前、受けた同講習会の内容を さらに掘り下げ精緻化した
         ディープで ヘビーなものだ。
        これを 6時間も受けるのだから、かなり しんどい。
          それで いつも通り 最前列に陣取った。
        主催者は 金剛出版で、書籍売り場で名刺を出すと、
          「あっ。根本さん!」と 私のことを知っている。
            私は 相手のことを 知らんのだが。
        話を元に戻そう。
          松本先生は 自傷行為と自殺の専門家だ。
           薬物依存が コロナ禍から 異様に増加しているという。
            特に10代の 女子。
            自殺も 増加。10代の女子。
        多くは、人間関係が壊れて居場所がなくなったことに起因する。
          そして 若者は 衝動的で、自殺念慮が生じると 即、行動に移す。
            これが中高年との違い。
       とにかく、自傷行為と自殺念慮について 分厚い知識と経験の集積を
          聴かせていただいた。
             「すごい!」の一言で ある。
        興味深い話も 出た。依存症の話だ。
           若い女子が へたれな彼氏を 指導・監督・支配する現象。
            アッシーに使ったり、指導して 頑張らせたりする。
             そうした役回りを 若い女子が 引き受ける。
            これ最近の若い女子の「共依存」のパタンのようだ。
            今まで 親から つべこべ過干渉されてきた子は
              自分が 他人につべこべ指導する立場になると
                 張り切る。
            それが 親子関係で学習されてきた本質だからだ。
           親が怒って、そんな男、ほっとけと言うと 反発する。
            問題解決の方法は 周囲が手を出さず、見守ること。
              「あ~。ドンドン やりなさい。気の済むまで」
       これ、奥が深いのだが、依存症者に対する問題解決の一方法である。
             頑張らない男子は「回避行動」ばかり とる。
               「○○は できない。理由は○○。ダメだ」
            回避行動の理由が 出尽くすまで 待つ。見守るので ある。
              これ  薬物依存者も 同じだ。
       薬物依存については、以前は 自傷行為だけだったものが、
        それだけでは 気持ちがそれないので、薬物と平行して行う傾向。
         さらには 薬物だけになっていくという
          日本の若者は「薬物依存」が 多数派に なっているという。
      ところで、連合会館では野田元首相や 国民民主の玉木氏に会わなかったが
          秋葉原に出ると、いた。玉木氏である。
            街宣車の上に立ち、演説している。
             なんか「小せえ男だなぁ」というのが 感想。
              ミニサイズだ。
            さらに あんな演説なら、オレにも できるぞ。
        と、思ったので ありました。
              よろしく よろしく。               

2025年6月12日「個別式心理検査の使用者レベル」
        各出版社の個別式心理検査の使用者レベルについては、
        学校出入りの書店さんでは説明がつくせない部分が
        ありますので、弊社にお問い合わせください。
        各メーカーに打診して 確実な回答させていただきます。
        
        
2025年6月10日「世界秩序が 変わるとき」斎藤ジン/文春新書

      彼女の この本を5-6ページ読み進めただけで
       「あ、こりゃすげえ人だ」と わかる。
          震えるほど、すごい人。
       ソロスも バフェットも語らない米国経済史を
         ヘッジファンドの中にいる日本人が 語りはじめた。       

      この1冊だけで、日本の経済評論家1000人分の知識を
         優に超える膨大な知見が 得られる。       
      内容は トランプがアメリカの 従来の 経済的枠組みを
         変更しようとしている話だ。
       トランプは 民主党が築いてきた「新自由主義経済」を
         ぶっ壊そうとしている。
       「グローバリズム」も ぶっ壊そうとしている。
       「東部と西部の金融とITエリートを ぶっ壊せ!」
        何か NHK党みたいだが、
         アメリカの内部からみた経済反乱が解説されており、
           南北戦争に比肩する政治的な動きになると 思う。
      アメリカでは 民主党政権が進めてきた経済社会のあり方、
       いわゆる「新自由主義」や「小さな政府」、
          そして「グローバリズム」の価値観が
           「信認」を失ってきている。
     「信認を失う」とは 国民が その国の政府を信用しなくなることだ。
      信認を失うと、国民が その国家の制度に従おうとしなくなり、
        従来の国の制度を守ろうという国民と、
         それを信認しない国民との間で 暴動が起きる。
            これが「分断」というヤツだ。
          アメリカでは 今、それが 起きている。
      ひるがえって日本をみると、長年、政権与党をやってきた
        あの政党が 制度疲労を起こし、国民の意識との「乖離」が
         はなはだしいだろう。
       日本で与党の幹事長が 口を開くと、全部、ダメな話だろう。
         「何度言っても、わからないし、わかろうとしない」
            会社で80代の会長に 50代の社長が諭しても
             年寄りは 聞かない。 
               それだ。
      話を元に戻そう。
        本書は そんなアメリカ内部の経済の制度疲労や信認離れの
         今を、ヘッジファンドの中にいる日本人が語ったものだ。
       エマニュエル・トッドは外からアメリカを分析し、
        斎藤ジンさんは アメリカの中から経済革命の流れを説明している。
             これは 面白い。
       これ、先生方対象のキャリア・ガイダンスに入れてみようか?
        世界の「今」を捉えた、バリバリのキャリア・ガイダンス。
           わかるかなあ。 
            それが心配。

2025年6月7日「世界秩序が 変わるとき」斎藤ジン/文春新書
      この人 ベッセント財務長官の お友達で ある。
       この化粧っ気のない顔は 何かの研究者の顔だ。
       日立メディコ技術研究所に いる感じの人で ある。
      読み始めて わかったのだが、なかなかの人だぞ。
       この人は 新自由主義的な世界観が 地殻変動を起こしている、
       という。
         世界のシステムが 大きく変わろうとしている、と言うのだ。
      この本の趣旨は パラダイムシフト。
         経済と そして 世界の政治の・・。
        それが 不可逆的な流れに なっている。
          次の30年の 勝者と 敗者が入れ替わる、と言っている。
         エミン・ユルマズより 遙かに上の議論。
       誰も手をつけないことを 言い出した。
             注目株で ある。