2025年11月4日「金剛出版ワークショップ 2025」
      ①トラウマ臨床の現在 「PTSDの臨床」飛鳥井望・齋藤梓
      ②トラウマ臨床の現在 「トラウマフォーカスド認知行動療法」亀岡智美
      ③トラウマ臨床の現在 「トラウマインフォームドケア」野坂裕子
        チケット 4.000円
        アーカイブ配信
          お問い合わせは 金剛出版へ。

2025年11月3日「10番街の殺人」ザ・ベンチャーズ

      高市新総理が 石破さんでは
       10年かかっても できないであろう政治課題に
         どんどん 手をつけた。
           2週間あまりで、だ。
        一日一題。次々に新しい策が 出てくる。
      しかも、すべて便秘のように わかっちゃいるけど、
        後回しに してきた課題ばかりだ。
       要点は「忖度しないで、実行する」こと。
        これ、たぶん、松下政経塾で 幸之助氏から
         直接 学んだ グループダイナミクスを
            やっているんじゃ ないかと思う。
      考えても みてほしい。
        人は やったことがないことは できないし、
          手をつけない。
      つまり、高市氏は 相当期間、何度もシュミレーションした
        ことを、今、放出して いるのだと 思う。
         
日本各地の企業の社長は「はっ」として
            高市新総理の この振る舞いと 度胸を
              見ていることと 思う。
               良い刺激だ。
           高市は やることが 晋作に似ている。 
               高市晋作?

2025年11月1日「閑話休題」
      SummicronR35mm f2.0 を手に入れてきた。
       僥倖である。
        驚きは、 画像が1st とも、lux とも違う。
          「えっ」である。
       さらに 富士山マークのブラックナイコンも やってきた。
        しかも Nikkor rauto 35mm f1.4つき。
         コーティングは濃い赤。
           ブルー・グリーンでは ない。
         これも「えっ」である。
          冴えない私に 僥倖2つ。
           犬も歩けば、棒に当たる、ワン!

     
2025年10月31日「夫のLINEは なぜ不愉快なのか」山脇由貴子/文春新書

      2020年発売の この本は すでに書店になく、奇観本となった。
       だが、ここ数年で一番の名著である。
      親子問題の問題解決を狙うカウンセラーは必死でこの本を読み解いて
       いる。
         スクール・カウンセラーの必読書だ。
      思春期で成長をはじめたお子さんの「子育て方法」に悩む親御さんも
       必読書だと 思う。
      今年の日本認知行動療法学会でも 親子間の問題解決に
        積極的に取り組むカウンセラーが 出てきた。
          そして 成功している。
       それらは みな「両親の不和」が 、子どもの不登校の原因である。
        問題の渦中にある「親」は こういうことが わからない。
          知識は 問題解決の力だ。          

2025年10月28日「WISC-Ⅴ知能検査(21検査版)」

      従来の WISV-Ⅴ(16検査版)を新型のWISC-Ⅴ(21検査版)に変更
       するためには、「関連指標セット」を購入していただく必要があります。
       16検査版とは下位検査が16種類。21検査版とは下位検査が21種類という
       意味です。
       ・「関連指標セット」を購入するためには、従来の16検査版コンプリート
         セットの登録番号をお持ちのユーザーに限ります。
       ・この登録番号1つにつき、1セット購入することができます。
       ・購入時に、お持ちの16検査版コンプリートセットの
           「実施・採点マニュアル」
           「理論・解釈マニュアル」を
          日本文化科学社まで送付していただく 必要があります。

        「関連指標セット」 価格 22.000円
           内容  実施・採点マニュアル(21検査版) 1組
               理論・解釈マニュアル(21検査版) 1冊
               検査冊子3            1冊
                  2026年4月発売

2025年10月28日「WISC-Ⅴ知能検査(21検査版)」
      コンプリートセット(21検査版)  187.000円(税込み)
        内容
         実施・採点マニュアル(21検査版)1組
         理論・解釈マニュアル(21検査版)1冊
         検査冊子1   1冊
         検査冊子2   1冊
         検査冊子3   1冊
         記録用紙セット(21検査版)20名分
         ワークブック2 20名分
         その他検査用具一式
        
            2026年4月発売

2025年10月27日「トランプは 世界をどう変えるのか?」エマニュエル・トッド

       2016年の少し古い本だ。
       正確にいうと、トランプ1期目に 急いで出版された赤い本だ。
       この中に、自由貿易が 国民の多くの人を苦しめた、とある。
        自由貿易が 不平等を拡大した、と。
       さらに、最優先事項は経済闘争。
       さらに、さらに、社会を理解しようとしないエリートたち、
        とある。(これ、今の日本だろ)
        こんなことが重なって、ヒラリー・クリントンではなく
          トランプが大統領になった。
       ベッセント財務長官のお友達の
        齋藤ジン氏は「新自由主義は 終わった」と断言している。
         そんなわけで、
           高市新総理大臣と トランプ大統領は
             明日、会談する。
         二人とも、顔に出るヒトなので、
           顔の表情を 読みましょう。

2025年10月20日「エマニュエル・トッド」
      今朝のモーサテに エマニュエル・トッドが出演した。
       彼の最新の著作「西洋の敗北と日本の選択」は ここにある。
        彼はフランスの人口歴史学者なのだが、彼の著作はフランスでは出版
         できない。出すと、弾圧されるから、らしい。
       彼の著作は日本語で出版され、それが英訳されて英語圏に出るらしい。
         つまり、彼の思考は 日本語で全部 読める。
            これが良いところだ。
        さらに、内容は 人口歴史学者であるにも 関わらず、
         世界の政治経済の動きを 高精度でトレースし続けている。
          トランプも、プーチンも 予測が当たる。
       で、TV出演となったわけだが、橋下徹と 自衛隊のヒゲ隊長の佐藤氏が
        いて、彼らがチャチャを入れて、トッドにあまり話をさせなかった。
        ヒゲの隊長は 経済のことが わからないことが露呈した。
          悪い人でないことは わかるのだが、自衛隊に経済のことは
           わからんことが 明らかになった。
        一方、橋下徹氏は 最近は 言うことが分裂してきて
            評論家としては 未熟。
             とても、昔の 細川隆元と 藤原弘達の
             「時事放談」のようには いかないことが
              わかってきた。
        そんなわけで、トッドの最新刊を集中して読まなければ
          明日の高市総理大臣誕生を 迎えられなくなった。
            「えっ」
        それにしても、何で 今、トッドが日本にいるの?
       そうかあ。高市が何を言うか、日本に取材に来たんだね。
          それほど、日本の動きが 知りたいんだろう。
             日本は とても重要な国。
            多分、そういう ことだと思う。

2025年10月19日「日本認知・行動療法学会 第23回大会」

      日 時:2026年9月25日(金)~27日(日)
      会 場:サンシャインシティ池袋
      会 長:岡安孝弘(明治大学)
          この学会は 収穫が多い。
          今夏も 熱波の中、大阪まで出かけたが 驚くほど 収穫多し。
            同じ問題意識の研究者が わんさかいて、
             こういう同好の士がいると セロトニンが出て、
            幸せな気分になる。
          魅力が減弱しない学会は めずらしいのです。
         
    おいらは 来年も 行くぜ。
         
2025年10月18日「TVニュースを見ていると」
       日本維新の会が 非常に 良い。
        吉村代表と 藤田共同代表。
         TVで見ていると、素人のようで 青臭いが、
          国会議員定数の削減を 言い出した。
           これ 非常に 良い。
          この青臭さが 良い。
            これぞ 政治家 である。

           国会議員の定数削減。
             これ、非常に 良い。
       永田町界隈は 風雲急を告げ「幕末」に情況が似てきたようだ。
         「それでも、ワシは行くぞ!」
          えっ。
         「俺も、行く」
         「拙者も。お供 いたそう」
         「おいどんも、行きもうす」
         「おいらも、行くだあー!」
        男達は 急に立ち上がり、腕を組み、遠くを見つめる
         目をするのだ。
       これ 、大学時代に政治学科の学生がやっていた
            坂本龍馬のポーズだ。
           龍馬は 誰?
            高杉は ?
        してみると、高市は お龍さん?
           えっ。アマテラス?
          そのうち、勝や西郷が 出てくるか。
           それとも スサノオが 出てくるか。
          いやあ、火曜日が 楽しみで ごわす。

2025年10月18日「回避性愛着障害」岡田尊司/光文社新書
       書棚に見当たらないので、新しいのを買ってきた。
       この回避型、または、回避性は 若者の間で増加しているタイプだ。
       何故かというと、多くの親の養育が支配・命令型だからだ。
       その親の下で 自分の意思を長期間に渡って 奪われ続けてきたから
          である。
        監視人のような親に見張られ、
         自分の意思とは無関係なことを 強いられてきたからだ。
           「教育虐待」って これだろう。
            その数は 異常に多い。

2025年10月15日「比較政党論」
       石破首相の80年講話を聴いたが、ハミルトン・フィッシュの
       「ルーズベルトの開戦責任」も読んでないし、フーバー大統領の
         「裏切られた自由」も 知らないらしい。
        太平洋戦争は アメリカのルーズベルト大統領が 仕掛けた
         というアメリカ側の当時の議員や直前大統領からの
           資料が 続々と出てきている。
             石破氏が 勉強家ですと? あん。
        それにしても、日本の国会議員は 人数が多すぎる。
             いまの 半分に したら?
           そのほうが ずっと政治家の質が 良くなる。    

2025年10月8日「ルーズベルトの開戦責任」
                  ハミルトン・フィシュ/渡辺惣樹 草思社
         フィッシュ氏は 太平洋戦争当時の民主党の下院議員で
         最初、FDR(フランクリン・ルーズベルト大統領)の熱烈な支持者
         だったが、その後、ニューディール政策を失敗したFDRが
         その失敗した経済政策の代わりに 日米戦争を起こし、
         アメリカの若い兵隊を犠牲にして アメリカ経済を活性化したこと
         に対して憤り、ルーズベルト大統領を非難し、その政策の異常性を
         告発した本である。
         こうした内部情報を世に出すことは 政権から様々な圧力を
         受けるおそれがある。
         都合の悪い人物は 暗殺だって ある国だ。
         そこで 関係者が全て亡くなった30年後に 出版されたようだ。
         この本の中で、昭和天皇からルーズベルト大統領に
         日本軍を満州、および、中国大陸からすべて撤退させてもよい、
         という親書が来たのに、FDRは それを握り潰した。
         フィッシュは そう非難している。
         アメリカと日本は 戦争をする必要など なかった、と主張している。
         日本での邦訳本が出たのが 2014年だから、ごく最近だ。
         日本の政治家は 与党も野党も、右巻きの人も、左巻きの人も、
            こういうのを 読んでいるん だろうか。
          ところで、イシバ氏が10日に80年談話を出すという。
            何故、先の戦争が起きたか、語るらしい。
             勉強家のイシバ君が これに言及するか。そこが見物。
             

2025年10月5日「草書体で解く 邪馬台国への道程」井上よしふみ/梓書院
       今、話題の 魏志倭人伝の邪馬台国への道のりの
          新たな解釈本で ある。
         帯方郡からの距離が ピタリと合う。
            どうも これだぞ。
         さらに 邪馬台国の「台」は 当時の中国は
          倭人の言葉を音として記録している。
           つまり中国式の「音読み」である。
         すると「台」は「タイ」とか「ダイ」ではなく、1音。
           つまり、邪馬台国は「ヤマタコク」か
            「ヤマダコク」と言う倭人の言葉を記述したことに
           なる。
         朝倉市に その ヤマダが あるんだよ。
          そこに 直径140メートルの古墳がある。
            長田大塚古墳である。
         近くには マテラフ神社。
           祀っているのは、イザナギ、イザナミ、
            アマテラスに スサノオ。
             ツクヨミに ヒルコだ。
         ところで古事記に スサノオが暴れたと記述がある。
          馬の皮を剥いで 機織り小屋に投げ込んだり、
           たんぼのあぜ道も壊した、という。
         馬が 日本に入ってきたのは 西暦100年以降だ。
           機織り機も 同じ。
              米の栽培も 同じ。
         馬は それだけでは使い物にならず、蹄鉄をつけ、
          轡を噛ませ、鐙をつけて人が乗る。
           これらの部品は すべて鉄だ。
         すると、アマテラスの家は
          機織り機という当時としては最先端の機械があり、
            布を織り、馬も使っていたし、
          たんぼにあぜ道も作っていた  ことになる。
           ツクヨミは 月を読む。
              これは米作りの気象予報士の役だろう。
            つまり、大学の工学部出の子どもがいる
              ちょっとしたハイテク農家だ。
         さらに、ここには天の安川の安川があるらしい。
           高天原とは ここだろ。
         こうなると、アマテラスの生きた時代は
          紀元前のはるか昔のことではなく、
           西暦100年以降で、割合に最近だということになる。
              「えーっ」、である。
           スサノオは 暴れて 田んぼのあぜを壊した
               恐れ・回避型の愛着障害の 弟だ。
             かなり現代的な家だぞ。

2025年9月26日「日本テスト学会」
        9月24日-25日に行われた 日本テスト学会に 行ってきた。
          場所は 東京大学 である。
        コロナ禍で リモート開催であった期間が長きに及び、久々の対面
         での開催。
          先日の大阪国際会議場の認知・行動療法学会に続き、
            2学会目である。
         やはり、対面での学会は 良い。
          目の前で 人の話を聴くと 脳の動きが違う。
            つまらない研究発表だと、最前列でも すぐ眠れる。
               石破首相の ように。
         ところで、日本テスト学会の正会員は 159名であるという。
            これしか いない。
         だから、私でも 日本テスト学会員だというと一目置かれるのかぁ。
                 妙に 納得。
         ところで、数学を専攻してきた天才達は、確かに繊細だが、
           脳神経外科のように お高くとまった人達では ない。
              気さくに話ができる人達だ。
          私は というと、政治学科出身なので、
            時々、政治評論家のような 発言を・・・。、
         つまりだ。
            時々、石原慎太郎のような「暴走老人」を やる。
            「高校入試の内申点!これが諸悪の根源だあ-!」
          これが新鮮だったのか、ニヤリと笑った先生が いた。
           急に体調も よくなったようだ。
            東北大学の 倉元直樹教授 である。
             「根本さん、私の 大学入試学会に 入らない?」
                えっ。

2025年9月21日「邪馬台国」
        邪馬台国は 安本美典氏によると 遠賀川流域。朝倉市あたりが
          邪馬台国の中心。つまり高天原だと 推定されていた。
        こうしたところ、井上悦文氏より、魏志倭人伝の読み方が
          間違っていたという説が 出され、
           邪馬台国の「台」は「ダイ」と
        2音で読むのではなく、これは中国の「かな」であるので
         聞いた言葉を「1音」で あらわす。
        すなわち「台」は「ダ」と読む、という説が出され、
        すると、邪馬台国は「ヤマダ国」となる。
        さらに 朝倉市山田に直径140メートルの古墳がある。
         「長田大塚古墳」である。
        長田は御田(おんだ)で、卑弥呼の田んぼではないかという。
         この朝倉の「長田大塚古墳」の調査が
          
こが
今年3月より福岡大学により
        
    始まった。
        近くには朝倉社(マテラ神社)が ある。
         その神社は イザナギ、イザナミ、アマテラス、スサノオ、
          ツクヨミから、ヒルコまで
           アマテラスの家族全員を祀ってあるという。
            「えっ」である。
              なんだ これは。
          ここだろう。卑弥呼の一族がいた場所は。
         いよいよ卑弥呼の墓が 明らかにされるかも しれない。
             ワオ!

2025年9月20日「4連休読書」
       ・「日中外交秘録」垂 秀夫/文藝春秋
          ご存じ日本の元中国全権大使・垂 秀夫氏による 事件簿である。
           垂大使氏は 中国外交部の横暴に対し、
               喧嘩好きで とても好ましい。
           それは アントニオ猪木と モンスターマンの戦いのようで
             あったり、井上尚也と アフマダリエフの戦いのようで
            あったりと とても良い。
             「垂、もっと やったれ!」
             「行け! 垂!」
            とドーパミンが ドバドバ出る本である。

2025年9月17日「認知行動療法ケースブック」
       日本認知・行動療法学会が 上記の本を 送ってきた。
        同学会が編集した 97名の研究者・実務家による事例集である。
       この学会は サイエンティスト・プラクティショナーを
          目指している。
        そこが 本学会の謙虚で実践的な 良いところだ。  
       先日も、大阪国際会議用のポスター発表で、若手実践家の
        「えっ」と驚く研究発表や 「あっ」と驚く実践例をみてきたばかりだが
       今度は 尊敬する先生方の ケースフォーミュレーションに接することが
         できる。
           これは これで 僥倖で ある。
         大先生の思考過程を トレースできる からだ。
       ところが、最近は やるべきことが多すぎて、
         左のワーキングメモリーが オーバーフローしはじめた。
          なんだか なあ。

2025年9月13日「暴風雨 読書」

       日夜、 SPSSにかじりついているのだが、
        石破総理も辞職したことだし、
       今まで なおざりにしてきた 本に集中することにした。
       第一は 「西洋の敗北」エマニュエル・トッド。
        副題は 日本と世界に 何が起きるのか、だ。
        トッドの見立ては 日本の経済評論家 100人を超える価値がある。
           トランプの見立ても、プーチンの見立ても鋭い。
       第二は「世界秩序が変わるとき」齋藤ジン。
        ジン氏は トランスジェンダーだ。
        この本は 6回読んでも まだ面白い。
        覇権国アメリカの 考え方や ベンセント財務長官の頭の中まで
         透かし見ることが できる。
        これ、クルーグマンや ベン・バーナンキと並ぶ
         歴史に残る名著だろう。
          文藝春秋の大ヒット。
           編集者、偉いぞ。よく齋藤ジンを つかまえた。
       第三は「毒親は連鎖する」旦木瑞穂
        母親と娘にフォーカスした優良書。
        親子の共依存について かなり接近した解説が提示されている。
        カウンセリングは「センス」なので、センスのない人には
          親子の愛着の問題は 理解できないだろう。
           この著者は「信田さよ子」を凌駕している。
        第四は「誰が第二次世界大戦を起こしたのか」渡辺惣樹
        この本は 第二次大戦直前の 大恐慌で退任した
         フーバー大統領が残した「裏切られた自由」の解説本である。
       フーバー大統領は 後任のルーズベルト大統領を疑っている。
        理由は 日本を経済封鎖して追い詰め、真珠湾攻撃を起こさせた
         首謀者が、ルーズベルトであるからだ。
       そして 20年の歳月をかけて、ルーズベルトのやったことを
           調査して「裏切られた・・」を出版した。
        そんな背景が ある本だ。
       しかも、この日本語訳が出たのだ 2017年であるから、
          わりと最近なのだ。
       この間、
占領軍(GHQ)に徹底的に自虐史観を植え付けられて
            日本は現代に至っている。
          これを読めることは、結構な僥倖なのだよ。
                     
2025年9月4日「誰が第二次世界大戦を起こしたのか」渡辺惣樹/草思社

      我々は 学校教育で 幕末から昭和の敗戦までの近世、現代史を
        学んでいない。
      特に 敗戦後から 現在までの日本や世界の政治や経済の動きを
       学んでいない。
      こうした歴史は 今の日本に続く 異常なまでに重要な知的アイテム
       なのだが、教科書でも 最後の方で、すぐ高校入試や
        大学入試が開始されて、試験に出ないからと
        学ぶ機会もなく やってきた。
          ところが、この本は そこに焦点をあてている。
        敗戦前後から 現在に至るリアルな歴史事実はとても大事だ。
         こういうことを 知悉していないと、日本国民は やってられない。
      焦点は 第二次大戦前後の 各国の動きや、とくにFDR(アメリカの
         ルーズベルト大統領)の政治的な判断や決断が
         日本に及ぼした影響を知ることは 大事である。
      今まで 日本人は やみくもに仕事ばかり追求してきたが、
       こういったことに目を向けることが 最も大事なカンフル剤だろう。
      ところで、FDRは アメリカでも 恥ずべき大統領として
        その政治的判断や時の行動を論じるのが タブー視されているようだ。
        この大統領のしでかしたことを直視すると、
            アメリカの国としての信認(信頼度)が
          ひっくり返るからだ。
      この男の悪意ある考えで、日本は真珠湾攻撃をするように仕向けられ、
       敗戦が決まっているにも かかわらず、
         原爆を2発も 落とされたのかね、という原点が書いてある。
      知りたかったのは、この当時のアメリカ大統領・ルーズベルトの
       対日戦争参戦のために 意図的に作られた政治的判断である。
        その辺のことを知る「内容の濃い歴史解説書」である。
         これ、現代の日本人への特効薬だろう。
           渡辺惣樹氏に 拍手!


2025年8月28日「ソクラテス式質問法」
     先日の認知行動療法学会の研究発表で、ソクラテス式質問法を
     分析し、その効果を分析した研究発表があった。
     何をしたかというと、
      1.ソクラテス式質問で 、人の認知(考え方)が変わるか。
      2.通常の情報提供で、人の認知(考え方)が変わるか。
      3.統制群。
     この3者を 用意して、人の認知(考え方)の変化量を測定したのである。
      結果は、通常の情報提供が 一番大きく認知が変わった。
      2番目に変化したのは ソクラテス式質問法。
      最後は 統制群で 変化なし。
     という順番だった。
       驚き である。
        ソクラテス式質問法は 意外にも 効果がないことが証明された。
     私などは 以前から 疑問であった。
       ソクラテス式質問法は「判断」をさせる、という。
        だが、脳科学から言うと、これは判断ではない。
        いつも行き当たりばったりで、正解にたどりついているか 不明だ。
       脳が「判断」するとは、常に「正解」に行き着かなければ ならない。
         そんなことが脳裏にあったのだ。
     そこで 私は こう思う。
       だったら、ソクラテスで「判断させる」ことなど しないで、
         認知の再体制化を狙った ほうが良い。
      つまり、新しいことを記憶させて「記憶の上塗り」を狙ったほうが
       効果的 ではないか、というわけだ。
     こうした基礎研究をした研究者には 心から感謝申し上げる。
       非常に疑問に思っていた闇の分野を サーチライトで照らしてくれた
        からだ。
         高崎から 心を込めて、拍手を送ろう。
            パチ、パチ、パチ!