2024年10月2日「政治学特殊講義」
石破内閣の全容が わかってきた。
一つは 今まで日の当たらなかった 無派閥組の 在庫一掃セールである。
この布陣を見ると経験もない「オジサンの詰め合わせセット」で ある。
これ 大丈夫かよ、と言いたくなる。
第二は、裏金問題で問題となった「安倍派」の 徹底的な排除である。
石破総理は 安倍派の裏金議員が 選挙で自力で生き残ってくるのを
待って「みそぎ」とする考えだろう。
なぜなら、国会議員とはカネも看板も地盤も個人経営の自営業者
で、勝ち上がってくる議員に あれこれ言えないからだ。
ところで、安部派は 正式名称を清和会といい、
その昔、何でも金で解決できると豪語する田中角栄の木曜クラブに対して、
「千万人といえども、我行かん」と福田赳夫が起こした派閥である。
それが、会長が数世代代わるうちに、貴族化し、自分達が裏金問題で
パージされる立場になってしまった。
人は 安穏とした平和な生活が長く続くと、危機対応能力も、
リーダーシップも、正邪の判断もできなくなるという実例である。
源氏三代。
我々は どんな組織に属していようとも、この源氏三代現象を
他山の石と しなければ ならない だろう。
実際、戦後80年経って、伝統ある巨大企業も、役所の大組織も、
次々に綻びをみせ、毎日、事件を起こしているでは ないか。
あれは みな 同じ理由だ。
その理由は 毎年、人事で役職が交代するので、
組織を俯瞰して 責任を持って人や仕事の動きを
追跡し、間違った仕事に気づいたら 正す一定の人間が
いなく なっているのである。
松下幸之助が 会議で よく灰皿を投げた、というが、
そのような 仕事に責任を強く求める人物が いなくなった。
だから、気取ってスマートに仕事をしている組織は
ある意味、不良品の製造装置かもしれないのだ。
話を変えよう。
ところで大学時代、我々、政治学科の学生3人で 赤坂プリンスホテル
に行ったことが ある。
「清和会」に 行ってみたかったのだ。
着くと若手の秘書が一人で留守番をしていて、スリッパを出してくれ
かいがいしくお茶を入れてくれた。
そして「君たちは 学生か?」という。
私が 福田赳夫氏の母校・高崎高校出身だと知ると「おっ!」と驚き、
奥の部屋に案内してくれた。
そこには大きな楕円形のテーブルがあり、一番奥に 黒革の椅子があった。
その椅子だけ、他の椅子と形も色も違うのだ。
秘書氏は「根本君、その黒い椅子に座って みてくれないか」と言う。
誰の椅子なんですか、と聞くと、
「自民党総裁、福田赳夫総理の椅子だ」と言う。
自分で座らないんですか、と聞くと、
「僕なんか 恐れ多くて、とてもじゃないが、座れない」という。
そして「どんな感じがする? どんな感じがする?」と聞くのだ。
私が「※☆#★□☖☎」と感想を言うと、
秘書氏は「そーか~」と 腕を組み、遠くを見つめる目をするのだ。
事務所を辞す時、その若手秘書氏は出口まで見送ってくれ
「よっ!」と手を振った。
あの秘書、坂本龍馬のポーズを したぞ。
そうだな。
政治家に なるつもりか?
何て 名前だろう?
もらった名刺をみると 全く 知らない人だった。
スリッパを一生懸命 出してくれ、お茶をいれてくれた秘書の名は
「小泉 純一郎」で、ある。
2024年10月1日「政治学特殊講義」
石破本陣の布陣をみると、超軽量の武者ばかりである。
今まで 舞台の中央に出てくることが なく、裏方としても世間に認知され
ていない人が多い。
これでは 大集団をグリップできない だろう。
ガバナンスに問題あり だ。
戦国大名だって、一族郎党をまとめ、軍者を縦横無尽に動かす侍大将が
6人や7人いなければ、戦はできぬ。
それが 大義名分もなく、錦の御旗もなくて 関ヶ原を やると?
離反者が多く出て 大敗するんじゃ ないか。
まあ、そんなわけで、石破軍や岸田軍が どんな戦いをするか、
梟は 見ていよう。
2024年9月30日「政治学特殊講義」
9月30日 月曜日の日系平均株価は 初っ端から 2.000円以上の大幅下落と
なった。
石破総理、即座に辞めろ、という市場経済の反応だ。
岸田政治を継承するとは「マクロ経済が わかりません」ということを
意味する。
つまり、利上げや財政再建が優先で、消費税を上げます・株取引をした人に
課税して罰を与えます。法人税や所得税を上げます。
つまり、経済政策は 財務省の言う通りにします、ということだ。
「えっ!」である。
こうなると リフレ派、つまり、高市支持派は黙って いない。
何か行動に出ると 思う。
今回の自民党内の分断の理由は、長老の怨念による党内対立ではなく、
マクロ経済が わかる議員集団と わからない議員の対立で ある。
なので、従来のポスト配分を巡った対立とは 性質が異なる。
つまり、従来の「ポスト配分」が政争の「落としどころ」にならず、
そんな話で 収まる話ではない ということだ。
高市派は 自民党の半数の議員を占め、
「石破総理では、日本が ダメになる」と考えている。
これまでの対立とは 次元が違う。
このままでは 何かが起きるで あろう。
倭国大乱で ある。
2024年9月28日「政治学特殊講義」
自民党総裁は 予想に反して 石破茂氏が当選した。
これには驚いたが 分析しよう。
原因は 岸田首相の「裏切り」だと 推測している。
理由は 石破氏当選直後の麻生氏の憮然とした表情だ。
予想と違ったのだろう。
予定調和が来ないと、人は憮然とした表情になる。
予定調和とは 麻生氏は岸田氏と打ち合わせていて「決選投票では
高市氏に入れる」という合意ができていたと推察される。
なぜなら、岸田政権が成立し、その岸田首相を支えてきたのは
麻生派だからだ。
それなしに、岸田政権は この世になかった。
当然、麻生氏は岸田氏に 政権を支えたという「恩」を売っている。
政治家は「恩」を売ったら「恩」を返す、というのが
政治家同士の礼儀だ。それが信頼の元。暗黙の了解事項だ。
これなしに政治家同士の信頼関係は ありえない。
いままでも そうしてきただろう。
ところが、今回、岸田氏は子分に石破氏への投票を命令した。
それで、第一回目の投票結果と 大幅に異なる結果となった。
石破氏支持の票の増加は おおよそ岸田派グループの票である。
これで麻生氏は憮然とし、岸田氏はにこやかに拍手した。
岸田氏は 次の政権に恩を売って キングメーカーになろうと
したのである。
これが、あの政治の舞台で実際に起きたことだろう。
岸田氏は今までも、誰に相談もなく、突然、何か決断を下すという
癖があった。派閥も突然解散し、麻生氏が怒った場面が
あっただろう。
岸田氏は増税メガネだけでなく、突然メガネの実績がある。
こうしたふとした特徴は その人の最大の特徴を表している
場合がある。
入社試験での面接や カウンセリングでは ここを重視する。
ふとした物言いや 判断が その人の200%であることが
あるのだ。
ところで、この自民党総裁選の大逆転の結果に「為替」と「株価」が
即座に反応した。円高になり、株価は先物が2.000円も下落した。
石破総裁では「円高」「株安」になる、ということだ。
株式市場は政治家の確執など関係ないから現実的だ。
石破総理では 利上げ・緊縮財政・増税で、日本経済は大幅に
後退することが予想される。
考えてみれば、石破氏の演説には、一度も、日本経済を活性化し、
成長させる、という言葉は出てこなかった。
金融所得課税や財政健全化などと財務省が狂喜する話ばかりだ。
石破総理・総裁には「経済活性化」など期待できないのである。
円高でガソリン価格が少し安くなっても、モノが売れない社会に
逆戻りしたら どうだろう。
総理大臣が替わると そういうことが起きる。
一方、高市氏の側は 悔しいだろう。
高市氏が当選すれば、アベノミクスを復活させ、金利を抑え、
財務省の増税を拒絶して経済を活性化させるなど、
日本国民が経済的に潤うことが 予想されていたのだから。
こうした日本経済の活性化を期待していた経済界や金融界の落胆は
大きいだろう。経済的は、まさに「失望」である。
こうした「日本国民にお金を回すという経済活性化」が 高市支持派が
目指した大きな政治テーマであったことから、
これが実現できないことは 高市支持派の 大きな不満だろう。
たとえ、石破政権で 大臣の椅子を提示されても、
日本経済が活性化しないことが判明している内閣には 協力しない
という選択肢が あり得る。
経済音痴の議員と一緒にされたら、選挙でどうなるか
わからないからだ。
高市派の考えとしては、円安・株高・異次元緩和の体制を作って、
アメリカ大統領が ハリスになろうが、トランプになろうが、
次期大統領を 静かに迎え撃つ、という心づもりだったのだろう。
ところで、ここで異なことに気がついた。
菅元総理の動きである。
菅氏は 安倍総理の死を悼んで、追悼の辞を読んだ人物である。
安部さんと 同じ空気を吸いたかった、とまで言った人である。
自分が総理になった時も、安部政治を継承すると宣言した人だ。
ところが今回の総裁選挙で、アベノミクスを継承すると主張したのは、
阿倍ちゃんの子分の「高市早苗」氏である。
ところが、今回の菅元総理は「小泉進次郎」の後ろ盾となった。
小泉進次郎の主張は アベノミクスとは関係ない。
それどころか、経済なんか 何もわからない様子だ。
また、当選した石破新総裁も アベノミクスと真逆の経済政策で
景気が悪くなることが 確信される人物である。
その石破新総裁に請われて、菅氏が党の副総裁に就任する、という
話がある。
こなると、今回、菅元総理は「アベノミクス」など どうでもよくて、
ただ麻生氏を討ち取りたかっただけなのか、という話になる。
すると、逆に、麻生氏が安部ちゃんの後継者の高市氏に味方し、
アベノミクス継続派に賛成したという構図になる。
さらに総裁選の投票数をみると、自民党は大きく2分された。
「分断」である。
自民党議員の半数は 経済政策を巡って、
石破氏と対立する構図となった。これは大きな話だ。
こうしたことから高市派は 経済政策で主義主張の違う閣僚や役職は
辞退し受けず、経済の失策を批判する側に回るだろう。
経済政策は 結果が目に見えて出てくるので、石破内閣は短命ではないか。
未解決の裏金問題や 世襲議員問題がきっかけとなって、
自民党内部は 再び 荒れ狂うと思う。
倭国大乱 である。
2024年9月27日「政治学特殊講義」
今日は自民党総裁選の当日である。
大学の政治学原論で 学んだのは「人は好き嫌いの感情で動く」と
いうことだ。
好き嫌いというのは「馬が合う」ということ。
会合などでも「よお!」と声をかけ、肩をたたき、握手をする。
何となく可愛げな印象があって、一緒に酒を飲むのが嫌でない、
という人間とだけ、付き合うということだ。
この伝で言うと、石破氏には国会議員の票は入らないと思う。
第一回目の投票から 高市氏で決まるのではないか。
私の予想である。
2024年9月26日「9月読書」
・「ネオ・チャイナリスク研究」柯隆・慶応義塾大学出版部
日本に留学して 様々な大学で客員教授となった人物である。
評論家と言ってもよい。
柯隆さんの話は中国生まれ・中国育ちであるため 信憑性が高く
納得がいく。現代中国の実相を知るのに最適な書であると思う。
ところで現代の中国は 日本人が描く大人の国では すでに
ないらしい。貧富の差の激しい国らしい。
垂秀夫元中国大使の話では 知識人で反日の中国人が日本に来ると、
強烈に反日だった人が、例えば、法隆寺の前で膝をつき、涙を流す
のだという。
その理由は 中国の「唐時代」の建築物や歴史的な文物が
中国本土では すでに破壊されて何も 残っていないのに、
日本に来ると「本物」が大切に保存されていて残っているから
だという。
仏教の経典や書についても 同じで、京都や奈良の寺に行くと、
中国伝来の「本物の文物」が大切にされていて出会えるのだという。
で、そういう知識人は これに感動して、反日をやめて、
日本愛の人になり、日本に移住まで してしまうのだという。
ううむ。何でしょうね、この感覚?
2024年9月24日「経済学特殊講義」
自民党総裁選をみていると、高市早苗氏が 潜在的に
得票を大きく伸ばしているようだ。
その理由は 岩盤保守層が支持していることが第一の理由ではなく、
高市氏が「経済成長」を声高に叫んでいるからだ。
その内容は「異次元の金融緩和」を続行し「円安」による
輸出企業の収益強化とインバウンド需要の喚起。
そして「株高」による 日本国民の富裕化である。
つまり「アベノミクス」の 続行というわけだ。
ほとんどの金融機関と企業経営者は、企業規模を問わず
この高市氏の主張に賛成している。
30年間続いた不況が、アベノミクスでようやく景気が上向き
始めた途端に、岸田首相による「逆の経済運営」が行われたからである。
岸田首相は 安倍政権に嫉妬して「独自色」を出そうとした。
アベノミクスの修正である。
岸田首相に任命された植田日銀総裁は、その意を受け、
金融機関をもうけさせようとして 積極的な利上げ発言を行った結果、
つい最近も2日間で日経平均が10.000円近くも 大暴落し、
為替が急激に円高に振れるという 大失態をみせた。
これは日本経済に大打撃を与えた 大失敗である。
現代は 東大教授だから、正しい判断をするとは 限らない。
森永卓郎氏が「ザイム真理教」という本を出したが、同調している
評論家や 会社社長は多い。
現在の日本の物価上昇率は 2024年の6月時点で 2.6%だが、
これをインフレターゲット2パーセントに達したとみるのは 勘違いで
あろう。
これは 円安による海外からの石油や原材料の値上がり、つまり、
コストプッシュ・インフレであり、デイマンドプル・インフレではない。
日本国内に まだ そんなに強い「需要」は ないのだ。
なのに、物価が上がったから「インフレ」だとブレーキをかけるのは、
いかがなものか。
これで 利上げや金融引き締めをすると 日本経済は たちまち デフレの悪循環に
陥る。
岸田首相が退陣するのだから、場合によっては 任命された 植田総裁も
一緒に引退してもらったほうが良いかもしれない。
そんなことを見通して、経済界からは 高市人気が出てきたというわけだ。
現在、石破氏が1位。高市氏が2位だそうだが、決選投票で 石破氏が勝利すると
石破氏は「財政緊縮派」で、経済運営は「財務省にまる投げ」になるので、
日本経済は「円高」「株安」「デフレ」に逆もどりすると思う。
国民が 自民党に愛想をつかすのは、その時だろう。
つまり、今回のような総裁選は、近々、もう一度 やらねば
ならぬかも しれない。
2024年9月22日「日本認知・行動療法学会/ワークショップ」
同学会のワークショップに 行ってきた。
2コマ出たのだが、今回の感想は「ハズレ」。
最初の研修は 講師の思い上がり。2番目は 未完成のモノだった。
未完成なのに ワークショップに 出るな、ということ。
研究も 独創性が 何もない。残念。
そんなわけで、今回は 何も得るものが なかった。
ところで 自民党総裁選は 異変が起きているようだ。
候補者の討論会が進むにつれて、何も学んでない候補者が
あぶりだされて きた。
相手を指名して討論させると、
普段から勉強している政治家の答えは 知識・見識に富み、
今までの経緯や問題点を挙げることができるが、
不勉強な政治家は 経緯も問題点も 何も わからない。
こういう討論会は 常にやってほしいものだ。
討論をすれば するほど、政治家の思考の鮮鋭度や怠慢の度合いが
あぶりだされる。
「何回も当選しながら、いったい何をやってんだ」
「自党から出されている法案も 知らないのか」
「防衛問題ばかり詳しくて、経済が全くわからないのか」
「えっ!」である。
まあ、そんなわけで、安泰が続くと 政治家は腐る。
経済は何も学んでいないし、世襲は 問題外だろう。
なんだか なあ。
2024年9月21日「いよいよ明日は 日本認知・行動療法学会」
明日は 横浜に 行く。
毎年の修行。研修だ。
この学会のワークショップは ダントツに良い。
追っかけをしたくなる講師連中が キラ星のごとく いる。
かくして私は 防衛大学で購入した迷彩リュックを背負い、
ライカを背負って ワークショップに望むのである。
10月から私の研修を受ける学校の先生方は お得だろう。
自傷行為・自殺の対処法、親子の愛着、その元となる
夫婦の仲の悪さの原因と妻の扱い方。
さらに、今回、学ぶ 来談者が相談したくなる方法論まで
学べるのだから。
カウンセリングの学習は、各流派のカウンセリング技法の他、
特性因子理論(テスト開発の方法論・実施・解釈・応用)
それにブレイン・マッピング(脳機能の動きや 脳のどの部位に
不具合があるかという判断)、
カウンセリング前の脳活性化(認知が柔軟になる)などがあり、
これらを全て投入して 来談者の訴えを把握していく。
つまり、本質+周辺情報で 核心にアプローチしていくので
ある。
まあ、こうして物事を極めていかないと、何事によらず、
問題解決に接近さえ できない。
そんな知識・情報を獲得してきます。
あとは 複雑性PTSDの治療法 だわな。
2024年9月20日「ライカR8」
先日、まっすぐ中古カメラ店に行って、ライカR8を手に入れた。
こちらは田舎なので フィルム現像に3週間かかる。
で、保証期間を1ヶ月に延長してもらって 試し撮りをしたのだが、
結果は 良好。 最優秀。
R7を超えた。
8000分の1秒が開く。使えるのだ。
ズミの開放1.4で 周囲がボケる。驚きである。
36枚全部が作品になる。
ミノルタ製のR7を軽く超えている。最高性能。
これなら 多少、重量があっても 持ち出したくなる。
そんなわけで、R8は ライカカメラの頂点であると 公式に認定した。
Mのズミルとの比較は、M型が1メーター離れて撮らなければならない
ものを、50センチまで寄れる。
この差は大きい。
まさに万能カメラである。
操作性も、マニュアルが M5と酷似している。
M5では さほど便利と感じなかったが、M5が「針」なのに対して
R8は「デジタル表示」だ。
これがとても良い。
Mのズミルックスも良く写るが、どうしても1メートル離れること
になるが、Rはもっと近寄れる。
万能カメラである。
R8は復活するんじゃ ないか。
そう思えてしまうほど、完成度が高い現代のカメラである。
そんなわけで、暗いファインダーでひいひい言っている諸君、
R8は いいぞ。
2024年9月16日「9月読書」
・「愛着障害と複雑性PTSD」岡田尊司・SB新書
これ やっと読み始めたが 岡田先生の集大成ではないか。
最初の「愛着障害」から、ずっと解読してきて やっとたどり
着いた「愛着トラウマ」と「複雑性PTSD」の関係やその治療法
が書いてある。
PTSDとは戦争や大地震など 比較的「瞬時」に起きた出来事が原因で
生じる心的外傷トラウマのことである。
それに比べて、例えば 家庭で、父母の夫婦喧嘩や暴言が、何年も
続いた場合、子どもは「愛着障害」から「複雑性PTSD」に移行
していく。
これは 父母による兄弟の比較が長年続いた場合も生じる。
こうした脅威に晒された子どもは重傷で、
境界性パーソナリテイ障害とは 別の分類になる。
我々、カウンセラーは 年に何度か 研修に行って新しい知識・技法を学ぶ
が、そのテーマが 自殺・自傷行為から レイプされた女性の治療法。
そして触法少年の拘置所での改善を目指す認知行動療法と続いてきたが、
いつも 標的は「複雑性PTSD」だった。
しかも まだ日本では珍しい問題解決技法であるため、簡便で効果の高い
具体的な方法を提示できる大学教授がおらず、研修会に行っても
何も得られない、と半分、あきらめていた方法論なのである。
戦争やテロのない日本で 複雑性PTSDが多い、ということは、
家庭での親子関係で、子どもに逃げ場がなく、親の価値観に従うこと
で、なんとかやってきた子どもが、思春期を迎えて成長して、
親の支配や価値観に反発し、「家に居場所がない」と思った瞬間に
家出したり、他の家の親の方が良い、などと考え始めることで
生じる。
現在、トーヨコに集まる少年少女達は みなこの「家に居場所がない」
ことに端を発して そのような状態になっているのだろう。
これからは「子どもの居場所問題」と「親の価値観・養育態度」の
相関にカウンセリングの焦点は移ってくと思う。
本書はそのスタートとなる良書である。
2024年9月15日「日本記者クラブ」
日本記者クラブの 自民党総裁候補9人の討論会を見た。
良かったのは 高市氏と茂木敏光氏だ。
高市には国家観がある。
戦後、アメリカは日本に何をしたか、ということを
しっかり学び、日本を立て直そうという考え。
戦後レジームの脱却というヤツだ。
高市には これがあるが、他の候補には それがない。
また、茂木氏は アベノミクスが わかっているようだ。
この人、明智光秀ではない。もっと 賢く質が高い。
財務真理教でないところが 他の候補との大きな違いで
彼の大きな利点だ。
他の候補は経済政策が財務省の言いなりで、
財政健全化の名の下に増税に手を出すだろう。
ところが、日本は消費税増税をやるたびに経済が
落ち込むことを繰り返している。
これが日本がデフレから脱却できない大きな要因だ。
茂木氏に財務大臣をさせると 財務省相手に 相当やるだろう。
意外な拾いものは加藤氏である。彼は婿だ。
婿は一般的に馬鹿にされる。
なぜなら、良くて唯々諾々と従う輩。これが10%。
大半の婿は 婿入り先の義父にされた仕打ちの恨みを
家の外で 他人に向けて晴らす。
婿は 自己顕示と意地悪ばかり。
そんなのばかり見せられてきた。
だが、加藤氏は 少しは違うようだ。
彼はアベノミクスで マクロ経済の動きを学んだようで
まともなことを言う。
ダメだったのは 小泉進次郎。
よーく 見てくれ。
彼は ○ラン大学の学生に見える。
声が大きく、思いつきで断言するが、
その後、何の知識・見識も 出てこない。
深い考えや経験など 何もないのだ。
これ、討論会をやればやるほど、人望は離れるだろう。
では、コバホークは どうか。
彼の経歴である 開成-東大-財務省は、日本で今一番
信用してはいけない「昭和のダメ出世コース」だ。
要するに世襲政治家と並んで政界でも経済界でも
決してトップに選んではいけないコースを
歩んできたのである。
考えてもみてほしい。
ここ数代の内閣で、不祥事を起こして大臣を罷免されたのは
全員、東大-財務省の出身者である。
どこぞの県知事も 今、問題を起こしているだろう。
後で大変なことになるから、やめたほうが いい。
最大の問題は、決戦投票で 自民党の政治家が 雪崩をうって進次郎に
投票することだ。
これは自民党という政党の「良識のレベル」を知る試金石になる。
黒幕と言われる菅さんだって、自分の息子をきちんとした男に
が育てられなかったんだろう。
菅さんは小泉よりも、自分の息子をきちんとした男に育てろよ。
それが 先だ。
違うかぁ。
2024年9月14日「政治学特殊講義」
自民党総裁選の「党員投票」の予想をしてみよう。
1位は石破茂。
石破氏は 防衛問題ばかりで経済の知見に欠けるが、
5回目の挑戦ということで 判官贔屓だ。
2位は高市早苗。
アベノミクスの継承者。この人には国家観があり、分厚い知識。
まんべんなく勉強しているの岩盤保守層から支持されると思う。
3位は 小泉進次郎。
演説は父親譲りのワンフレーズで 一見、歯切れが良いが、
政策には現実味や具体性がない。
お前、何年、政治家やってんだよ、
少しは勉強しろ、コラー!という話。
4位は 河野太郎。
この人は 麻生氏とケンカし、独立して 自分の派閥を作るべきだったが
おぼっちゃま性格がために まさに それが できなかった。
世襲は 弱い。
これは世襲全般に言えることだが、
周りから「何かお膳立てしてもらわない」と自分では動けない。
というか、周囲が「お膳立てして くれる」のをひたすら待つ。
これ ある学会で散々テーマになったことだが、
○○大学卒は 勉強ばかりしていて あまりにも社会に接していない。
人と話す訓練をしているか。
社会と接する訓練をしているか。
人の気持ちを汲み取る訓練をしているか、というと
何も してない。
それで どこかの県の県知事のようなザマになるわけだ。
こうした視点でみると、開成-東大-財務省というコースを辿った者は
世間知らずの極致なので、現代では 要職につけては いけないし、
慶応幼稚舎-慶応義塾大学というコースも人間が不良品である可能性が
高い。
彼らは 一度も入学試験を受けたこともないし、競争して
失敗したことも、挫折したことも ない。
浪人したことも ないんだぜ。
「挫折って、何ですか」という世界の住人なのである。
そしてこれらは 本人の意志や能力では ない。
すべては 親が 仕込んだのである。
世襲政治家がこれで、なにおかいわんや、である。
会社であれば、つぶすような社長が完成している。
話を元にもどそう。
上位2人による決選投票となると、麻生氏と岸田氏は次期政権に
影響力を残そうと、2位の候補者に投票するだろう。
間違っても 菅氏配下の候補者に天下を取らせたくないと思うだろう。
政治家というのは「権力欲の世界」。自己顕示の業界だからだ。
森喜朗氏が元気なのも、これが源泉だ。
政治の世界の「票読み」は 「政治家の一番の仕事」であるので、
もう、あらかた 正確な票読みは できているのではないか。
数十パターンの票読みは できている はずだ。
誰が当選者であるかを予想するには、候補者9人の討論会で
顔の表情を見ることだ。
顔の表情や態度・振る舞いが落ち着いてきた人が
一寸先は闇の世界から 抜け出た人である。
これは 顔に 出る。
2024年9月13日「大阪・総大醤」
大阪「総大醤」に 行ってきた。
目的は 大評判の焼き飯とラーメン黒大醤。
関東人としては まあまあ。
やはり ラーメンはふくすま県の「坂内」だろう。
福島県の遺伝子をたっぷり持っている私としては それだ。
ところで、大阪は御堂筋を下り 黒門市場の「京」をスルーして
モンゴル料理「アンダ」も試してみた。
ここでのモンゴル人は 皆、白鳳体型。
馬頭琴を弾いてくれたが、うーん、という感じ。
これも ちと 違う。
で、口直しに 先週、御徒町の「一笹焼売」を訪ねてみたが、
店が「草原の家」に替わっていた。
「えっ」である。
この半年に2軒入れ替わった らしい。
意外と長続きしないモンゴル人。
会津藩とは 根性が違うようだ。
2024年9月12日「いよいよ来週は日本認知・行動療法学会/横浜」
さあ、新しい技法を学んできましょう。
まだ知識欲が あるので。
忙しい中、駆け抜けて。
内容の濃い研修が受けられますように。
それは そうと。
1万5000件のデータの中から「あっ」と驚く基礎実験の
途中データを発見した。
そう そう。これ やってたんだ。
コレ 完成させましょう。
追加実験するだけで 学会出場 ネタになる。
2024年9月11日「日本学術会議主催/公開シンポジウム」
公開シンポジウム:
「心理学国家資格「公認心理士」の社会的役割と活動の実際」
日時:2024年9月23日(月・祝日)13:00~15:30
場所:パシフィコ横浜会議センター
対象:一般公開
定員:450名(対面のみ)
申し込み:参加費無料.事前申し込み不要
問い合わせ:日本認知・行動療法学会第50会記念大会運営事務局
日本認知・行動療法学会第50会大会の中で開催される公開市民講座です。
2024年9月6日「政治学特殊講義」
茂木幹事長が 総裁選出馬の記者会見で「防衛増税を停止する」と
発言したところ、岸田首相が 気色ばんだらしい。
岸田さんは「私が決めた政策を 変えるつもりか」と怒ったのだろう。
ところが である。
岸田首相の評判はとても悪かった。
考えても みてほしい。
何でも財務省の言いなりで「増税メガネ」というあだ名まで ついた
岸田さんである。
結局、「新しい資本主義」と言っても、経済理論など 何もなかった。
それより、息子さんを しっかり育てたほうが、
岸田首相の信用は高まったのでは ないか。
これに対し、
茂木幹事長は 経済学部卒で ハーバードやマッキンゼーに身を置いた経験から
マクロ経済の動かし方を知っていたのではないか。
さらにアメリカの大学は 原理原則を徹頭徹尾ズバリと教える。
日本のように世間体など 気にしていない。
ならば、岸田総理に仕えていても その経済政策を苦々しく思って
いたのではないか。それなら 理解できる。
すると、日本経済の現在地を知悉し、それを浮揚させることを主張して
いる総裁候補は 高市早苗氏と この茂木氏の二人だけということになる。
あとは、マクロ経済のわからない 有象無象の輩 ということだ。
自民党の政治家の多くが 法学部出身で 経済の動かし方を 全く知らない。
「えー!」である。
ところで、小泉進次郎君が 自民党総裁選出馬の記者会見をした。
これ 一番、わからなかった人だ。
しかし、その演説は堂々として、東京六大学の弁論部の大会に出場しても
優勝を勝ち取れるほど 気合いの入ったものだった。
だが、肝心の「経済理論」は ない。
ただ一つ、明確に主張したのは 企業の従業員の「解雇規定」を緩和する
という件だ。
これは 日本に必要だろう。
アメリカ経済が リセッションに陥っても すぐ復活する秘密は これだ。
これは推測するに、オヤジさんと同じ 新自由主義的である。
進次郎総理だと、日本社会は多少 弱肉強食のジュラシック・パークに
なるだろう。
世の中、一度あることは二度ある。
なんだか なあ。
2024年9月4日「政治学特殊講義」
人は会って 話してみると、その人物のレベルや本質が わかる。
大学の政治学科の教授が 政治学の基礎として 教えていることだ。
「人に会え。二百人も、三百人も会っていると そのうち 見えてくる
ものが あるぞ」
これは前頭前野の脳高次機能といって、現代の脳科学で判明してきて
いる高度な判断機能のことだ。
さて、その視点で 自民党の総裁選で 各候補者が TVのインタビューに
こたえる姿を見ていると、「ほお」と見えてくるものがある。
第一義的には 金融政策やマクロ経済についての知識や見識の有無だ。
第二義的には、こんな発言をしたら、その対象となる人々からの反発が
必ず来るぞ。「あんた、わかっているのか?」ということだ。
候補者の何人かは これが わからない らしい。
ズケズケと 言いたいことを 言ってしまう。
コレ、脳科学では「二重課題」ができない、という。
二重課題とは 一つのことに注意を集中して課題処理しながら、
同時に もう一つのテーマを処理することだ。
政治家などは これができないと「うすっぺらな人物」と見破られて
人望が集まらない。
特に、○○氏と ○○氏は 二重課題が できない ようだ。
裏も表もない本音が ちょろっと出る。
こうした場面で 総裁選が始まる以前に 候補者の資質や力量がスケスケに
見えてきた。
今回の総裁選は 候補者の発言が増えるごとに人気や順位が
大幅に入れ替わるだろう。
ところで、本日、茂木幹事長が出馬会見をした。
茂木氏はTVの前で「もし、結果を出せなかったら、責任をとって辞める」
という発言をした。
これ、会社の入社試験であれば「合格」である。
さらに「防衛増税は しない」という意味の発言をした。
防衛費は国民に税金負担を求めず「外為特会を使う」というのである。
これは財務省がひた隠しにしている「埋蔵金」を
使う、ということだ。
財務省が隠す「埋蔵金」を活用する話を 総裁選で出した政治家は
茂木氏が初めてである。
「茂木敏充ちゃん、よくぞ言った。なかなか いいぞ」
茂木氏を評価する声は 相当出てくると思う。
2024年9月3日「政治学特殊講義」
自民党総裁選において、河野太郎氏が 「効率があがらない企業は
1回終わりにして」と中小企業を廃業に追い込むという発言が
ポロリと出た。
これ菅元総理のブレインであるデービッド・アトキンソンの主張で、
かつて日商の三村会長が大反論した話だ。
日本の企業の98%は中小企業で、そこで多くの人が働き、給料を得て
日本経済を回している。
そこを潰して大企業にだけ人を集めろというのは
いかにも 幼稚で もの知らずで 危うい雰囲気が漂う。
政界の不思議ちゃん。おぼっちゃま である。
これは 菅元総理に媚びを売ったのかもしれないが、
これで、自民党員の支持は 大きく河野太郎から離れたと思う。
地方の自民党員は中小企業のオヤジだらけだ からだ。
河野太郎は この一言で オワコンだと思う。
次に石破茂氏。
石破氏は 真顔で「金融所得課税の強化を実行する」と明言した。
これも 自民党員の支持が離れる発言だ。
日本の総理大臣の使命は 日本国民の生命と財産を守り、国民を経済的に
豊かにしていくこと。この2つだ。
国の昨年度の経済収支は 円安による自動車などの輸出が伸びたこと
により、25兆円あまりの黒字になった。
過去最大の黒字である。
これはアベノミクスの最後の残り火である。
これを「止める」という石破氏の発言。
「後ろから鉄砲を撃つ」とは これかぁ。
石破氏は 日本経済の現状が全く理解されていないようだ。
何年、政治家、やっているのだろう。
こんなことも わからないのか。あん?
マクロ経済が わからぬ政治家は オワコンである。
んなわけで、
候補者の 日本経済に対する不見識が 言葉の端々から判明する度に
総裁候補の人気順位は 入れ替わっていくのである。
こうなると、各候補者の「失言」が出揃うのを待って、
最後に 後出しジャンケンで「私は日本経済を活性化させます」と
言葉を整えた候補が次の総理・総裁に近づくだろう。
いずれにせよ、時期総裁は「日本経済」の現在地を知り、
マクロ経済に精通して 経済をコントロールできなければ、
総理大臣になど なっては いけない。
その意味で、今度の総裁選は 非常に危ない。
当選者が 日本経済をダメにしてしまうかも しれないからだ。
その可能性は非常に大きい。
改めて考えてみると、岸田総理が退陣する理由は「裏金問題」であった。
上級国民となった世襲議員の金銭感覚や倫理観は 明らかに国民から
乖離している。
自民党は 罪を認めて責任を取れ、というのが第一の争点だろう。
第二の争点は 日本経済を活性化し、国民の懐を富ませろということだ。
この2つを考えると、マクロ経済がわからぬ政治家や 貴族のような
世襲政治家は 全部やめてくれ、というのが国民目線の落としどころだ。
幸之助が言うごとく、企業は安定した状態が続くと、
組織は弛緩して ほころびや腐敗が 必ず出てくる。
戦後80年。政治の世界も そういうことなんじゃ ないですか。
2024年8月31日「テスト販売の専門性」
ある出版社より、新刊の心理検査について 教材店さんや書店さんには
心理検査を卸さないでくれ、という話があった。
正規代理店のネモトさんが 直接、ユーザーに販売してくれ、
という話だ。
そういう時代である。
今や 心理検査は医者の扱う「薬」と 同じなのである。
ところで、UCLAでは 心理検査は どのように扱われて いるか。
Ph.dとpshy.dでは 使用可能な心理検査のランクが違う。
Ph.dはすべての検査が扱えるが、それ以下の教授はすごく制限がある。
さらに、
ポスドクは 病院に勤務して、来談者全員をインテーク面接して
症状の見立てと その来談者に最適な心理療法を決めて
精神科の医師に進言する。
その時にポスドクは心理検査を実施して、
面接結果と そのテスト結果をつき会わせて
ポスドク自身がその心理検査の標的や解釈に習熟し、
そのテストを使いこなすトレーニングをしているのだ。
その被験者の数、何と 4.000名である。
ポスドクは こうして仕事の道具として縦横無尽に使いこなせる検査を
3~4種類身につけないと、カウンセラーの試験を受けられない。
かなり厳しい のだ。
日本に来ると、そんな訓練も資格も有しない人が「これ ください」と
簡単に心理検査を注文してくる。
「あー、これと これと、それに これもください」
まるで スネークマン・ショーだ。
「それ、売れないんですよ」
「なぜ?」
テストの素人には売れないのである。
日本の心理検査の扱いは アメリカ並の時代に入ったのです。
2024年8月31日「SummicronR 35mm 1st」
SummicronR 35mm 1st による右源太・左源太の写真ができあがってきた。
思った通りだ。
赤い提灯と清流の涼しさが よく表現できたフォトグラフが完成した。
さらに、大阪・梅田の地下道の水色のタイル壁が続く写真。
こんな日常のものが 色といい、雰囲気といい「絵」になる。
新聞の事件現場写真と違うのは「絵」になることである。
フォトグラフはレンズ性能、特に、ガラスの透過率に依存すると思う。
これで一つ、有力なアウトフィット機材が選抜できた。
ところで、京都の祇園には中国人のかっぱらいが 多数いるようだ。
ライカなんぞ首からさげていると、連中がついてくる。
諸君も注意してくれ。
2024年8月30日「9月読書」
・「日本はどこに向かおうとしているのか」高橋洋一・徳間書店
ポール・クルーグマンと高橋洋一を追っていると、
マクロ経済が復習でき、日本経済の現在地が よくわかる。
本書は 高橋洋一氏による 岸田首相と財務省・日銀植田総裁による
金融政策の「誤り」の総まとめ である。
11月に自民党総裁選があるが、その後、1年くらい経つと、
日本経済がガタガタになって、
もう一度、総理総裁の選び直しになると思う。
男は三度勝負すると言ったのは三木総理だが、
自民党総裁選は二度あると思う。
ノストラダムスの大予言で ある。
2024年8月28日「教育相談の総合調査 シグマ・価格改定のご案内」
2025年4月1日実施分より、教育相談の総合調査 シグマ
(高校用・中学用)の価格が1名分 680円となります。
どうか よろしくお願いします。
2024年8月26日「8月読書」
・「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」
オードリー・タン/プレジデント社
面白い人である。発想が柔軟。「え?」である。
台湾には こういう人が いるのかあ、という驚き。
ところで先日、ある学会に参加したが、頭の固い研究者ばかり
だった。
「そんな難しいことを提示したって、普及しないでしょ」
能書きの多いコンタックスよりも、1秒で撮れるライカだろう。
2024年8月21日「P-Fスタディ学生用」
・P-Fスタディ学生用(解答用紙・整理票各20部) 6.600円(税込)
・P-Fスタディ学生用 スコアリング マニュアル 3.300円(税込)
上記マニュアルは例を中心とした副読本です。
実施・整理の基礎知識は「P-Fスタディ解説」で。
2024年8月20日「田中ビネー知能検査Ⅵ・ 新発売」
・田中ビネー知能検査Ⅵを発売いたします。
上記には用具・検査法・Aセット用紙1-13歳用紙10部
成人用紙10部が入っています。 15.7300(税込)
2024年8月17日「8月読書」
夏期休業中に 山脇由貴子氏の著作をゆっくり読むことができた。
あとは、山脇氏の主張をまとめることと、
横浜の日本認知行動療法学会で 最先端の知識を得ること。
そして 日本テスト学会への参加である。
今年の疑問の点を つぶしていくことだ。
特に、この数年のカウンセリング・レビューは進化が早く、
公認心理士の会からは 矢継ぎ早に 現場の 実践家による研修会が
あった。PTSDの治療方法である。
これが頭の中で 整理ができ、ミッシングリンクの欠けた部分が
手に入ると、人様の前で今年以上の内容の話ができるかと
思う次第だ。
これって「オーバーフローする脳」との戦いでもある。
2024年8月15日「8月読書」
・「夫のLINEは なぜ不愉快なのか」山脇由貴子/文春新書
この山脇氏の著作は 子どもの愛着障害の原因である
夫婦の仲の悪さを鋭く指摘したものだ。
こうしたメカニズムを知らないカウンセラーは 不勉強。
もぐり である。
・「世界が日本経済をうらやむ日」浜田宏一/幻冬舎
この本は 「アメリカは日本経済の復活を知っている」の姉妹作。
この2冊は日銀流理論派と リフレ派の対立の意味内容を知るのに
最適。
つい先日、植田日銀総裁が 0.25%の利上げをし、さらに追加利上げに
言及すると、これが引き金となって 株が大暴落し、極端な円高に
なったのが この論争の現在地だ。
円高になると、トヨタやホンダが海外で売れなくなり、
株の大暴落は 株主に大損害を与えた。
元日銀審議委員の木内氏のユーチューブを見ると、
為替は1ドル=115円くらいが良い、ですと。
日銀は 国民が豊かになることなど、1ミリも考えていない。
さらに、インフレにもなっていないうちから 警戒し、
利上げをして 景気の腰を折る。
これが この30年、日銀が やってきたことである。
日本が長らく デフレと不況に苦しんできたのは
まさに この日銀の金融引き締め政策が原因である。
ところで、自民党総裁選の口火が切られたが、
リフレ派の候補者は この中では高市氏だけだ。
あとは誰がなっても、円高・株安になって
日本経済はデフレに逆戻りする。
大学でマル経ばかり学んできた連中は マクロ経済が 全くわからない。
2024年8月7日「いわさ起」
京都・ 祇園の「いわさ起」に行ってきた。
パナソニックのF君の おすすめで ある。
カミサン 喜ぶ。
最高!
店主の岩崎道一さん、ありがとねー。
2024年8月5日「ユーチューブで見つけたのだが・・」
Jacob Kollier氏と上石統氏のジャズセッションは
マイルス・デイビス調でとても良い。
ところで
人は トランペットなどの高音で 前頭前野(おでこ)の代謝が
極度に低下して 何も考えなくて良い心境になる。
これが人間には 心地良い。
このジャズ・セッションも 典型だろう。
2024年7月31日「8月読書」
・「アメリカは日本経済の復活を知っている」浜田宏一・講談社
この本の第一章には 民主党政権の閣僚たちのマクロ経済の無知と
非常識さを閣僚の名を挙げて記述してある。
まず、藤井裕久氏。官房副長官だ。
「円高は日本にとっていいことだ」と言う。
経済財政担当大臣・与謝野馨氏。「円高がいい」「デフレでいい」。
円高デフレの際にも財政・金融政策を使わなくていいという。
これは世界の経済学の常識に真っ向から反する考えだ。
次に、菅直人首相。
「 増税すれば経済成長する」と言ったらしい。
枝野幸男官房長官は
「利上げすれば景気が回復する」と言った。
さらに、仙谷由人氏に安住淳氏。
これらのマクロ経済と国債金融論の初歩的な知識すら持っていない
人々によって 経済原理とかけ離れた対策が打ち出され、
これに2008年から日銀総裁に就いた白川氏の「日銀流理論」による
過度の金融引き締め政策により、
日本経済は「円高・デフレ」という悪夢のような経済状態に陥った、
という。
「もう、笑うしかない」と、この本の中で 浜田教授は言う。
浜田教授によれば、これらの政治家は世界で行われている基礎的な
マクロ経済学も金融政策も知らず、経済の常識からすれば、
逆の政策をやろうとする人たちが政治の中枢に就いていた
のだという。
興味深いことは、大手新聞の新聞記者も こうした経済学全般に対する
専門知識がなく、財務省の配布するレポートを鵜呑みにし、
政府の経済政策を批判する力がなかったことだ。
これは現在も同じだろう。
こうした日本経済の「円高・デフレ」の現状に対し、
日本銀行の白川総裁を解任して 世界標準の金融政策を実行する
人物に「首」をすげ替える動きが 出た。
「リフレ派」の経済学者たちである。
こうした動きに注目したのが、民主党に政権を奪われ野党になっていた
自民党の 安倍晋三君である。
彼は ノーベル経済学賞受賞者の ポール・クルーグマン教授を招いて
何度も確認し、ぶち上げたのが
「アベノミクス」という経済理論である。
こう考えると、何か桶狭間の合戦みたいで
この時の政権交代の深い意味が理解できるだろう。
日本経済を活発にする「経済理論」を持った政権は
日本で初めてだった。
2024年7月30日「8月読書」
・「アメリカは日本経済の復活を知っている」浜田宏一・講談社
この2013年発売のこの本は 現在、読むと、異様な輝きを放つ。
”日本銀行は そういうことを したのか” という驚きである。
「そういうこと」とは、リーマン・ショックに対応するため
英米各国が国債や株・債券を大量に買い上げて自国の通貨供給量を
増加させ、「恐慌」(経済破綻)を防いだのだが、
それをしない日本の「円」が相対的に品薄になり、市場での価値が
上がって 高く評価されることになった。
これが「円高」である。
この極端な円高が続いたため、ソニー、パナソニック、シャープなど
日本の高度成長を支えた「輸出中心の企業」は世界での販路を失い、
死にそうになった。
日本製品は 海外に出すと「高すぎて」誰も買わない。
例えば、この時代、日本国内で150万円のカローラが
海外では300万円。250万円のマークⅡが海外では 500万。
これでは誰も買わない。
これが「円高」である。
この円高の中で唯一、製品が爆売れし、急成長した企業があった。
「ユニクロ」である。
ユニクロは早くから工場を人件費の安い中国に移転し、
安価な人件費で製品を作り、
それを「円高」で 安く大量に輸入し、手頃な価格で日本国内で
販売した。
つまり、ユニクロは日本の企業でありながら主要な工場を海外に
移し、「円高」で安く輸入して 日本国民はそれを買うだけになった。
この間、日本のお父さん・お母さんは雇っていない。
浜矩子教授の言う「ユニクロ栄えて、日本死ぬ」である。
ユニクロと競争した日本の繊維産業はコスト高で負けが続いて弱体化した。
これらの本質的な原因は 日本銀行が一貫して「円高」の通貨政策を
とり続けた結果だ。
円高が変わらない経済環境が続いた日本の企業は「ユニクロ」のまねを
して「中国」や海外に多くの工場を移転した。
「産業構造の空洞化」である。
これをすると、多くの日本のお父さん・お母さんが職場を失い、
所得がなくなって貧乏になった。さらにモノ作りの技術も継承・更新
されなくなって、日本は資金の面でも技術の面でも衰退が始まった。
これら日本経済の「円高・デフレ」の原因を作ったのが日本銀行の
間違った金融政策「日銀流理論」にあると浜田教授は断じているのだ。
浜田教授はイエール大学の経済学のPh.d。正教授である。
世界各国の大学の経済学教授に打診しても、
日本銀行の金融政策(日銀流理論)は間違っていると言っているのだ。
2024年7月29日「8月読書」
・「アメリカは日本経済の復活を知っている」浜田宏一・講談社
2013年1月発売のこの本はイエール大学の浜田宏一教授が
円高・デフレ経済を良しとする日銀総裁や財務省・政治家の
無知・無策を憂いた本である。
アベノミクス直前の本だ。
世界標準である経済理論による金融政策が行われれば、極度の
デフレと超円高に陥った日本経済の復活は可能だ。
ところが、教え子の白川方明日銀総裁が 動かぬ。
デフレ・円高に効く経済政策は 金融緩和であるにも関わらず、
白川君が それを しない。
「白川君は いったい何をしているんだ」というのが浜田教授の
主張、いや、怒りである。
2008年のリーマン・ショック対策で アメリカFRBのバーナンキも
イギリス中央銀行も大規模な金融緩和を実施した。
ところが日本銀行は 逆に 金融引き締めをしたのである。
20年ものデフレに苦しむ日本の不況は、ほぼすべてが
日銀の金融政策に由来するものである、と教授は断じている。
「デフレに一番効くのは金融緩和」
これは大学1年生の経済学の教科書にも載っている
世界標準の基本原理だ。
ところが、日銀はG7の大幅な金融緩和政策とは逆に 金融引き締めを行い
円高・デフレ政策をとり、30年にも渡って日本国民を苦しめた
のである。
浜田教授は これに怒っている。
2024年7月27日「日本認知・行動療法学会 第50回記念大会・ワークショップ」
今回、異色のワークショップに 滑り込めたと 思う。
昨年には なかった講座だ。
即効性のある知見。
これを求めている。
最後まで悩んだのが PTSDの治療法だが、これはまだ
実践家も研究者も 手探りの状態。
現在、膨大な知識が集積されつつあるが、まだ、
簡単なプロトコルも開発されていない。
つまり、ミスドで「オールドファッションが1つと、
ハニーディップが2つね」などと簡単に注文できな状態なのだ。
そこで、今回は サイエンティスト・プラクショティショナーが
即座に取り組める実践的なワークショップを
選んでみた というわけさ。
2024年7月26日「8月読書」
・「マメな奴には運がつく」福富太郎・ごま書房
昭和46年の本だ。
福富太郎は 当時有名なキャバレー・ハリウッド(?)の経営者だ
こういうたたき上げの人は 社会経験が異色で、何を言い出すか、
わからない。
私にも 中学時代の友人で 福富太郎のような男がいるが、
たまに会うと 興味の方向が違いすぎて 驚く。
まあ、頭の体操になる、というんですかね。
2024年7月25日「田中ビネー知能検査 Ⅵ 予約販売受付開始」
田中ビネー知能検査 Ⅵを 8月下旬より販売開始いたします。
セット価格(検査用具・検査法・用紙セット)税込 157.300円
内訳:検査用具 税込 132.000円
検査法 税込 13.200円
記録用紙 税込 12.100円
(用紙セット) 1歳~13歳10部/成人級10部
(1歳~13歳のみの用紙) 20部
2024年7月24日「8月読書」
・「アメリカは日本経済の復活を知っている」浜田宏一・講談社
アベノミクスが 狼煙を上げる原点となった本である。
実は政治家がマクロ経済学を理解し、これを国の政策に取り入れたのは
安倍首相が 最初だ。
実は政治家も財務省の官僚も 国を経営する経済学(マクロ経済学)が
わかっていなかった。
今だから判明しているが、歴代の日銀総裁も、間違った判断を
繰り返してきたのである。
間違った判断とは、日銀の金融引き締めと政府の消費税増税である。
これを論って 狼煙を上げたのがイエール大学の浜田宏一教授だ。
その刃は 教え子の(当時の)日銀総裁・白川方明氏にも 向けられた。
「白川君、忘れた歌を思い出してください」
ところが、白川氏は 恩師・浜田教授に反発した。
「金融緩和はデフレ解消に効くとは 思わない」というのだ。
そこで白川総裁を解任して、新しく黒田日銀総裁を据えて 異次元の金融緩和
を推し進めることに なった。
これが 「アベノミクス」の始まりである。
2024年7月23日「日本認知・行動療法学会 第50回記念大会」
日時:2024年9月22日(日)~24日(火)
開催場所:ワークショップ会場:TKPガーデンシテイPUREMIUMみなとみらい
学会会場:パシフィコ横浜 会議センター
会長:戸ヶ崎泰子(宮崎大学)
大会テーマ:「認知行動療法の次なる一歩」
今年のWSで興味深いのは 援助要請、つまり、SOSの出し方を促す方法論の
トレーニングである。
また、子供に認知行動療法を実施する際の 行動契約法についても学びたい
ところである。
2024年7月22日「7月読書」
ほぼトラが確実になってきた今、急いで 経済書をレビューしなければ
ならない。
書庫から20冊ほどの経済書を引っ張り出してきた。
学生みたいに 貪り読もう。
2024年7月17日「夏期休業のご案内」
弊社は 2024年8月5日~8月16日まで休業いたします。
この間は 商品の受注・納品が完全にストップいたします。
この間のご注文・お問い合わせは、FAX または メールで
お願いいたします。
8月19日より営業再開いたします。
2024年7月12日「心斎橋・味仙に行ってきた」
私の関心は 台湾ラーメンと台湾チャーハンにある。
そこで 新宿・ハローワーク近くの 心斎橋・味仙に行ってきた。
ここの台湾ラーメンとチャーハンは 新橋の味仙より 確実に美味い。
一段、上だ。だが、御徒町のモンゴルチャーハンには かなわない。
ところが、大阪に モンゴル料理の専門店があるという。
そこで、今度、大阪のモンゴル・チャーハンを狙い撃ちしてみようと思う。
2024年7月11日「都知事選・その後」
マスコミで 蓮舫氏と 石丸氏の人物評価が花盛りだ。
蓮舫氏とは どういう人物なのか。
石丸氏は 変わっている。
様々な人がマスコミに出て ああだの こうだの言っている。
ところが、政治学では この2人を評論する側の言説を分析して
思考レベルや立ち位置を明らかにしようとする。
政治学という学問は そういうものだ。
評論する側の「レベル」や「立ち位置」「社会常識」
「オワコン度」に 興味がある。
大学の選挙制度論ゼミあたりでは もう始まっているだろう。
人を評価している側のレベルと社会常識の逆探知である。
ところで、異色の石丸氏だが、AKBのチャンネーなど 学識のない子は
ハナから相手にしないが、
橋下氏や泉氏に話しかけられると 嬉しそうである。
この3人は気心が通じるようだ。
この先、この3人は意気投合して 何か始めるのでは ないか。
ところで、自民党は「裏金問題」で 国民の心が どこまで離れたかを、
いまだに理解していない。オワコンである。
一方、野党は、引きつった顔で人を酷評し、罵詈雑言を放てば
国民に支持されると 信じていたようだ。
これも どうかしている。オワコンである。
既存の政党が こんな輩ばかりなので、
石丸氏の感性が注目を浴びているのである。
2024年7月8日「都知事選」
世界の大都市・東京の知事を選ぶ選挙であった。
今回 面白いのは 既成政党が賞味期限を終えているのに
自分達では それに気づかず、
その間隙を縫って 組織を持たぬ新たな候補が台頭したことだろう。
無党派層の支持が そこに集中した。
選挙は 世の中の動きを 鏡のように映す。
この動きは 東京15区の補欠選挙でも あった。
今後も、ブレずに 思想や政策を実直に語りかける新しい候補が
政界を一新していくだろう。
2024年7月3日「日本認知・行動療法学会 第50回記念大会」
気になるワークショップは2つだ。
愛着関係の資料は読み尽くしているので、それに味変を起こす
何かスパイスか 視点の異なる情報が欲しい。
まあ、そんな期待を防大の迷彩リュックにつめて
現地に赴くのである。
期待外れだったら「軽蔑」するぞ。
2024年7月2日「日本認知・行動療法学会 第50回記念大会」
日本認知・行動療法学会 第50回記念大会が開催される。
学会会場は パシフィコ横浜。
ワークショップは TKPガ-デンシテイ PREMIUMみなとみらい。
問題は そのワークショップだ。
講義の下手な大学教授は 受講生は既に識別している。
問題は新顔の教授で、どこまで自力で研究成果を上げ、
熱意を持って 受講生に語れるか だろう。
WSでは「見たり、聞いたり」の話は いらない。
本人の「試したり」を 知りたいのだ。
2024年7月1日「友の遠方より 来たる 」
大学のマスコミゼミの旧友と 久しぶりに会ってきた。
場所は新橋「味仙」。
試したのは 台湾ラーメンと にんにくチャーハン。
チャーハンの方は 辛くて食べられない。
その後、ルノアールで4時間半 懇談。
世の中全般の動きについて 非常に細かなことまで話題に
あがった。
ところで、知識には 知識、見識、達識、胆識まである。
彼の知識は 胆識まで到達していたのである。
さすが 政治経済学部出のオジサン。やるねえ。
戦後レジームの総決算の話が たあくさん出た。
日本は 政界も産業界も 小さい頃から熟通いさせられた
東大出のエリートや
三代目、四代目の貴族のような世襲政治家では
何も できないだろう。
いずれにせよ、11月にアメリカでトランプ大統領が当選すると、
世界の景色は一気に変わる。
日本が目をさますのに、トランプは必要なのだ。
2024年6月30日「7月読書 」
・「日銀 利上げの衝撃」加谷珪一/宝島社
同書の 加谷氏の記述部分を読んでみた。すると、
消費増税を国民が認めると、日本の財政状況は一気に好転し
市場がそれを歓迎し、円高になる、と加谷氏はいう。
これは ポール・クルーグマンの日本経済の再起動方法と
大いに 異なる。
ちょっと なあ。
私は この男を信用しない。
2024年6月9日「下仁田アジサイ園 」
白いビートルを飛ばして、下仁田アジサイ園に花の撮影に行ってきた。
持ち込んだ機材は、CONTAX139 と LEICA R7。
139は オートが使用できるかというテストだ。
R7は ズミクロンR35mmの1stに 清長と言われるR80mm。
それにズミRの1stである。
これらは描写テスト。
旅行に 何を持参するかという性能試験だ。
すでにNikonFは 35mm f1.4しか装着しないと決めた。
Steven Tannoが言う通り、Leica Lensに匹敵するNikkorは
これしかないからだ。富士山マークのついた機体に常用する。
これは決定事項だ。
で、問題はRだ。
ズミクロンR35mmの1stとR35mmのルックスの描写性能が
おそろしく酷似しているのだ。
それほど初期のRレンズは性能がいい。
これに決着をつけない手はないだろう。
あたしゃ、バイクで 旅に出る。
我も はやく そう なりたい ものだ。
2024年6月3日「6月読書 」
・「財政赤字の神話」ステファニー・ケルトン/早川書房
彼女は「MMT」( modern monetary theory )を提唱した
最初の経済学者だ。
バーニー・サンダース上院議員の経済顧問でもある。
この説は ミルトン・フリードマンのマネタリズムとも
少し違うようだ。進化形か。
ところで、大学で経済原論をやっていて良かったと思う。
大学では サミュエルソンの経済学(上・下)に感動し、
その後、フリードマンの資本主義と自由に感激したが、
こんな古い下地でも マクロ経済が理解できるところが
政治経済学部の強みである。
こうした議論をすると、法学部出身のK君は さっぱり
わからんようだ。
「チミは いったい、大学で何をしていたんだね。あん?」
2024年6月2日「中曽根チャーハン」
先日、前橋の「鳳凰」という中華料理屋に
チャーハンを食べに行ってきた。
康隆君が 全国で10指に入る、と豪語する店である。
実際に それを注文し、ついでにラーメンと餃子も
試したが「ふーむ」という感想。
私の中では御徒町の モンゴル・チャーハンが最高。
不動の一位です。
2024年6月2日「研修会講師」
先日、NASI-Rの研修会を行ってきた。
1時間18分。
人前で 話をするのは やや疲れる。
いや、かなり疲れる。
しかし 意図は伝わった ようだ。
研修会を終えると、
最後は受講者から「身につまされる」という感想が相次いだ。
子どもの問題は 現代は どのお母さん、お父さんも 同じだ。
現代は 「機能不全家族」を大量生産している。
どのお宅も、健全な職業人を演じているようで 見落としている
のが、親子の愛着だ。
忙しく 立ち働いている間に、親子の繋がりに 乖離が生じる。
現代は 「親の働く姿」を子どもに見せられないと同時に、
実は「夫婦関係」に齟齬が生じているようだ。
愛着障害の原因は「夫婦関係」に ある。
夫婦の仲が悪いと、子どもは これを見ている。
父母の関係を見て、子は育つ。
バンデューラの言う、社会的学習理論の本態である。
特に「妻」が 「夫」に不満を持つ。
妻は幸せな家庭を築きたいがために、家を欲しがったのだ。
妻は幸せな家庭を築きたいために、子どもを産んだのだ。
妻は幸せな家庭を築きたいために、食洗機付のお勝手を希望したのだ。
ところが、それらが揃っても、結婚後、3年も経つと
「夫」とはコミュニケーションが なくなる。
夫は 仕事から帰ると、TVを見るか、携帯を見るか、寝るだけだ。
妻は話したいことが たくさんあるのに、無視する。
夫は私と全く話をしない。
夫は私に感心がない。
こんな人生になるとは 思わなかった。
妻の、こんな思いがシンギュラーポイントに達すると、
妻は 夫と離婚するか、子どもとの共依存に入る。
「夫は どうにもできないが、子どもだったら理想的な人間に
育てることが できる」
こうして妻の 子ども支配が始まる。
そして、夫婦は壮絶な「夫婦げんか」を何度も見せるため、
子どもは「愛着障害」になり「アダルト・チルドレン」になる。
子どもは思う。
家族とは 嫌なものだ。
親とは 関わりを持ちたくない。
そうだ、親を捨てよう。
こうした一連のループで、現代の家族は 親子の愛着の絆が希薄に
なっていくのである。
渋谷のトーヨコにいる子ども達は、
みな、このような親を持つ子ども達である。
2024年5月30日「明日は研修会の講師」
明日は ある組織の職員研修会の講師をつとめる。
で、選挙の応援弁士もそうだが、
他の弁士は 絶叫調の演説をするが、
それでは面白くないと思うのだ。
で、私は研修会では「小朝が まいりました」のように
ヨタ話をすることにしている。
聴衆が 聴きに来て良かったと思える 土産話を
持たせるのだ。
ところで、この5月は殺人的な忙しさ だった。
春眠暁を覚えず。
1度で良いから、7時間 眠ってみたい。
2024年5月29日「ケース・フォーミュレーション」
親子の愛着形成に失敗した若者について、
「あれ」と思う問題解決方法を思いついた。
認知行動療法である。
社交不安障害の認知行動療法のプラットホームの
技法の一部を応用できないか、ということだ。
認知行動療法では、問題解決技法のひな形を
ケース・フォーミュレーションという。
どのように問題解決技法をパッケージ化するか、
ということだ。
四六時中、こんなことを考えて
情報収集し、他の識者と議論していると、
「えっ」という 気づきが出てくる。
昔、大原麗子の「少し 愛して。長ーく愛して」
というCMがあったが、これに 似ている。
皆さん、お待ちください、ませませ。
2024年5月28日「スクール・カウンセラーに褒められる」
今日は 突然、ある高校のSCから電話をいただき、
当社のNASI-Rテスト(愛着スタイル診断検査R版)
について 絶賛された。
「このテスト、すごく役だって います」
「今時の生徒の抱える問題は すべて親との愛着の問題が
関係してますからね」
「よくぞ、このテストを作ってくれました」
スクール・カウンセラーでも、親子の愛着について
全く知識も見識もない先生も多い中、
親子の愛着について蘊蓄のあるカウンセラーからは
絶賛される。
「今度、〇〇学校で親子の愛着について講演しますから、
NASI-Rテストを70部用意してください」
現代の若者のメンタル問題の中心は「親子の愛着」である。
親子の絆が しっかり形成されていないから、
人を信用できない病に 陥る。
自傷行為や 薬物依存は 自分の心を守ろうとする自己治療だ。
この 親子の愛着問題に目を向けなければ、SNSや学級適応を
いくら調べても 無駄である。
脳科学でも そうだろう。
重要なのは、前頭前野と扁桃体である。
前頭前に客観的な対処法を学ばせ、愛着障害が学習されている
扁桃体の過剰賦活を抑制していくのである。
2024年5月24日「龍馬が行く」
昔、高田の馬場に「清流」という安い飲み屋があった。
当時、東京で一番安い学生相手の飲み屋だ。
酔いが回ると 突然、N先輩が立ち上がった。
「それでも ワシは 行くぞ!」
えっ?
「俺も 行くぜや!」
「拙者も お供いたそう」
「おいどんも 行きもうす」
「おいらも 行くだあー」
男達は突然立ち上がり、腕を組み、東の空を見つめる目をするのだ。
これは当時、政治学科の学生の間で流行った 坂本龍馬のポーズだ。
(注:目は スナギツネの目になる)
「あれ、根本は 行かへんのか?」
えっ? いったい、どこに行くんで? とは聞けない雰囲気。
しかたなく、紋次郎も立ち上がり、東の空を見つめて
スナギツネの目を するのであった。
あれから、ン十年。同じ事が 起きた。
高崎高校のミニ同窓会である。
「それでも ワシは 行くぞ!」
「我輩も お供いたそう」
「小生も 連れてって くれぇー」
「根本、宴会と温泉は任せたぞ」
は?
今回は陸上自衛隊の 元・中部方面総監がゲストだ。
アダ名は旅団長。
えらく出世した男だが、高校時代の同級生である。
んなわけで、私の趣味で
草津と万座という2大温泉を次々とハシゴすることになった。
オジサン達は、何度も何度もph2.1の強酸性の湯で殺菌されて
色白になり、皮膚がびよ~んとふやける毎に
ちょっと聞けない 面白い話を披露した。
本が 書けそう。
2024年5月23日「閑話休題」
CONTAX RTSを手に入れてきた。
若い時分には 高嶺の花だった機体だ。
これを北海道に出して オーバーホールし、50mm f1.7を装着する。
ここで思うのだが、デザインは優雅なポルシェだが、中身はヤシカだ。
シャッター音や メカニズムに 精密機械としての何かが ない。
中は ヤシカエレクトロ35と同じで
簡単な作りになって いるんだろうね。
つまり、それはヤシカであって、とても高級機では ない。
で、これにDistagonの35mm f1.4をつけるのを悩んでしまった。
なんだかなあ。
2024年5月19日「閑話休題」
昔のPentax ESを手に入れて オーバーホールし、
このESに DDRのテッサーや フレクトゴンをつけて
くり返し 試写してみた。
結果は ううむ、である。
いまひとつ、精彩がない描写。
これだったら、ヤシコンの方が上だ。
さらに、Nikkor 35mm f1.4 の方が卓越した描写をする。
ニコンの卓越した性能のレンズは NASAが宇宙に持って行った
3本だろう。
さらに、驚くべき描写を量産するのが LeicaRレンズだ。
長年、使っていると 描写が鼻につくが、
「あっ」と驚く 新鮮な画像が 常に手に入る。
こうなると、ボデーは台座だ。
かくして クラカメ収集の旅は 終わったのである。
2024年5月18日「5月読書」
・「恐慌の罠」ポール・クルーグマン/中央公論新社
心理学が好きな人は、政治も経済も好き、という説がある。
これらは全部、ヒトの心理だからだ。
ところでこの本は 今の日本経済の現状によくあてはまる。
ぴったり だ。
当時の日銀総裁の判断は、いかにも最高学府を卒業したエリート
らしい誤謬をしている。
かつての日銀総裁の判断は大間違いだった、と
クルーグマンは言っているのだ。
わずかに景気回復すると、インフレを心配して
大急ぎで金融引き締めをして
日本経済をデフレにしてしまうのである。
これが歴代の日銀総裁。
これがくり返されてきた 日本経済、
というわけだ。
ここまできて さらに「あれ」と、思うことがある。
最近、一部の評論家が 言い出していることだ。
これ以上、〇〇〇によって 日本経済がおかしくなりません
ように。
ともかく、この本のクルーグマンの主張は 出汁が十分に利いて
こってりとした味わいの あるものだ。
諸君も 読んでみてくれ。