2025年5月20日「日本文化科学社:使用者レベルB 使用者レベルC」
      日本文化科学社の心理検査使用者レベルのBと Cについて
      ご不明の方は、お問い合わせください。
        調べて回答いたします。
                     
2025年5月19日「モーサテ」

      今朝のモーサテを見ていて、面白いことに気づいた。
      トランプ大統領の ブレーンの本音だ。
       アメリカの本音は もう、日本を手放したいのだろう。
       「アメリカの属国のフリをするのは もう、やめて、
          独り立ちして ほしい。
          戦後80年も経つのに、憲法も、政治も経済も、 軍事も、
           そろそろ独立して 自分でやれよ」。
          それでは ないかと 思う。
       踏まれても、蹴られても、ついて行きます下駄の雪。
        トランプ政権は これを「やめろ」と言っているのだ。
       
2025年5月19日「出世は罰ゲーム」
      講演会などで「出世は 罰ゲーム」と言うと 共感 を得る時代となった。
       年配者は 定年退職後も 会社に呼び出されて、再雇用というカタチで
        「重責」を任されている。
       退職者が 現実の組織の指揮をとっているのだ。
         これが今の組織の通常運転のようだ。
      一方、若手は いつまで経っても 育たないし、育とうとしない。
       難しい仕事は すぐ根気が尽きるし、音を上げる。
      何万円かの報酬増加で「仕事の責任」をとりたくない。
       「仕事の重責」を担いたくない、というのが本音のようだ。

         そして、
          その仕事は 私には できない。
          怖い。
          その仕事を辞めさせてくれ、となる。
      (これ、精神医学では回避型パーソナリティ障害、と言うんだぜ)
      民間企業であれば、これで「会社を辞めて」となるが、
       公務員の場合は 辞めさせる権限のある雇用主が 現場に いないので
        やめなくてよいことになる。
      それで「事件」は 、公務員から多数発生することになる。
        だが、日本では 通常、お役人は「偉い」ので、
         相当ひどいこと になるまで 事件は明らかにならない。
       まあ、そんなこんなで、
         民間人は公務員を 苦い顔で 見ているのである。
      ところで、こうした社会の現況は 全て「キャリア・ガイダンス」
       (進路の決め方の講習会)に 含まれる。
      こういう話を 含めた講習をしないと意味がないので ある。
        キャリア講習の神髄は そこまで含まれる。

2025年5月18日「日曜日」

      TVで 与野党の政調会長と橋下氏が登場して「米不足」の話を
       やりとりしたが、政治家は馬鹿だなあと思う。
         国民(庶民)の意識との乖離が 甚だしい。
          何年、政治家をやっていても 何も勉強していない。
        企業の社長や経営幹部が 偉くなって
          顧客と接することが なくなり、顧客の気持ちが
           わからなくなると、その企業は 倒産 する。
       それと同じ事が 政治家や政党にも 起きているのだろう。
       また、驚いたことに 
          こうした時、世襲議員たちは 何も言わない。
            ただ議員になっているだけで、
                何も意見が ないようだ。
              オワコンで ある。

2025年5月17日「土曜日」
     ・Eddie higgins の方が ビル・エバンス より
       スタンウエイの音が ずっと良いだろう。
          そう 思うよ。
     ・「危機と決断(上)」ベン・バーナンキ/角川書店/2015
        やっと 手に入れた上巻。
         下巻は2008年のリーマンショックから始まるため、
         多くの人が読んだようだが、上巻はバーナンキの幼少期の
          話であるため、世の中にモノがない。
            それを手にいれたのだ。
         このベン・バーナンキは カミソリ・サマーズとともに
         世界の2大経済学者である。
           歴代の日銀総裁が 束になってかかっても かなわない。

2025年5月16日「先代旧事本紀」安本美典・志村裕子訳/批評社

      ついに 先代旧事本紀を 手に入れた。
        しかも 安本美典監修本 で あ る。
      この書は824年の成立。伊勢神宮のお社の一つから十巻の巻物として
       出てきた。
        古事記・日本書紀と並ぶ日本3大史書の一つだ。
      つまり、日本の神世の成り立ちから 政治の原点を知る古書中の古書だ。
       古事記や日本書紀に書いてない歴史のエピソードが 数系統書いてある
      という。
        興味津々である。
         中でも興味深いのが「ニギハヤヒ」やその子「ウマシマジ」の
          行方。さらに 邪馬台国の「東遷」の話である。

2025年5月15日「大学生が来る」
      ウチの会社には 時々、大学生が訪ねて来る。
         去年は 日本大学の心理の子が 来た。
          昨日は 高経大の経済学部の学生だ。
      両者に共通するのは「名刺」を持っておらず「自己紹介」が
       できないことだ。
      私らの頃は みな、名刺を持っていた。
       早稲田も 明治も 慶応も 日大も。
        そして さっと名刺を差し出して「○○でございます」と
         挨拶 したものだ。
      「人が仕事を持ってくる」ので、人と会うのは最重要課題だ。
       人と顔をあわせ 名刺をばらまいて いると、話が 来る。
        世の中は 人とのつながりで 成り立っているので あ-る。

2025年5月14日「R社長・来社」
      実は先般、元トラック販売会社のR社長が 来社した。
      彼は 人が育つには「挫折体験が必要だ」という。
      しかも、泥沼に口まで浸かって
        「臭くて 汚い泥水」も、一度は飲むべき、だという。
          そうしないと、人間は懲りない。
            懲りないと、覚えない。
         人間は経験したことがないことは、2度目に対応できない、
       という。
      私は 笑って しまった。あっはっはっは。
             だよね。

2025年5月14日「金融講義」高橋洋一/ソシム

      石破内閣になって 高橋氏をはじめ安倍内閣当時の経済ブレーン達が
        吠えに吠えて いる。
      その多くが政府の経済政策(マクロ経済)の間違いや
       日銀の金融政策の間違いを 指摘し 批判しているのだ。
      その発端は 財務省の矢野事務次官が文藝春秋に
       「このままでは国家財政は破綻する」と寄稿したことに端を発する。
        多くの識者が これを読んで
        「うひゃあ、財務官僚は、このレベルかよ」
      と驚いたはずだ。
       ところで、高橋氏は プリンストン大学で 後にFRB議長となる
      ベン・バーナンキ教授の指導を受けている。
          彼は 恐慌と日本経済研究の第一人者だ。
       加えて、安倍ちゃんの家庭教師をして「アベノミクス」の基礎を作った
      ポール・クルーグマンも 高橋氏の同級生であり、バーナンキの弟子
       でもある。
      これらのノーベル経済学賞を取った経済学者達の考えは、
        日本の財務官僚や 歴代の日銀総裁の考えは 間違いだという。
           ここが非常に面白いのだ。
      話を元に戻そう。
       今回のこの本は 高橋氏の脳に記憶しているマクロ経済の常識を
        語ったものだ。
      この本は トランプ大統領の「意志」により、政治的に歪んだ
       アメリカ経済の その後 に備えるため、会社経営に関わる全ての人が
      むさぼり読むべき「経済の教科書ガイド」になるだろう。

2025年5月13日「愛しすぎる家族が崩れるとき」信田さよ子/岩波書店

     2003年発刊のこの本は 先の コントロール・ドラマより、
      考えがまとまっている ように思う。
      後で 信田氏の この辺の著作を点数をつけて評価してみようかと思う。
       評価基準は AC(愛着障害)の問題解決方法が提案されているか
        どうか。明確に意識されているか どうかだ。
      今のところ、信田氏は 自分がACだと気づいた子どもは、親とは
       別人格なのだから 見捨てろ、と言う。
      「あなたのために・・」と愛情を追い鰹して 愛情で直そうとせず、
       徹底的に 親と切り離して 本人の自律を待て、という。
      まあ、このやり方は 人間中心主義のカウンセリングの原理を
       はずれては いないのだが・・・。
        これで事が解決するか どうかは 別次元の話だと思う。

2025年5月12日「ネコと月を見る」
     うちのネコは 室内飼いで ある。
     従って、当然、家の外に出したことは ない。
     しかし、オスなので 少し乱暴に育てた方が良いとも 思う。
     そんな昨夜、ネコ助と一緒に 玄関の外のタタキに座って 月見をした。
       顔を上に向け、月を見上げるネコ助。
       「お前、猫のバットマンマスク 買ってやろうか?」
       「ふあい」

2025年5月11日「内田クレペリン検査・生徒対象講習会」

     某高校で 内田クレペリン検査の講習会を行ってきた。
      ”企業人事部は 内田クレペリンを どのように採点するか”と
       いうものだ。
      これを 早々に終えると、残り時間は「キャリア・ガイダンス」。
      いわゆる 進路の決め方の 講習会だが、時間がショートなため、
      企業は どのような人材を求めているか、という現代企業の死活問題、
       つまり喫緊の話題を話したわけだ。
        題材は2つ。
      一つは コミュニケーション能力の欠如。
       現代は オジサンも オバサンも 「ホウレンソウ」が できない。
       つまり、社内で「報告」も「連絡」も「相談」も ない。
         支店長も 社長も 部長も、平社員も 横の連絡も、縦の意思疎通も
          ない。これが 現代の普通の企業だ。
         要のサラリーマン社長は 所詮、雇われ社長なので 他人事。
            
これで 顧客が企業を見放し、死んでいく。
       第二は、他人に対して 気が遣えないことだ。
         これも 先の特性と 絡んで影響が大きい。
        「こんな ことで、会社が成り立つのかねぇ」という話だ。
             当然、成り立たない。
        「いいかい。君たちが行って、これを打破するんだぞ」。
           最後は 拍手が沸いた。パチ、パチ、パチ-。
          こうした講習会、実は正鵠を射たことを言っている。
            有料でも 絶賛されるんじゃ ないかと 思う。
          現代は「出世は罰ゲーム」と みられているが、
            そうでない人も 五万と いるぜ。

2025年5月11日「コントロール・ドラマ」信田さよ子/三五館
      これは ひょっとして 当たり かもしれない。
      信田氏は この時代のカウンセラーとして 愛着障害という概念は
        ないのだが、それを ACと表現している。
          アダルト・チルドレンだ。
      これ 岡田氏の言う 愛着障害と同一のものだろう。
       処方箋として、
      岡田氏は 愛情を追加して 追い鰹をして直そうとするが、
       信田氏は 諦める。元へは戻らない、と言う。
         ふーむ、である。

2025年5月10日「FLY BY NIGHT」
      この曲、80年代の匂いが プンプンすると思ったら、1979 ですと。
       どうりで、リー・リトナー。
          
fourplayとは ちと違う。あれは ベロキ・ラプトル
         
2025年5月9日「コントロール・ドラマ」信田さよ子/三五館
      2001年6月発刊の「子どもの生きづらさと 親子関係」が あまりにも参考に
       なったので、この近辺の著作を 漁りに漁ることに した。
        つまり、この頃の 信田氏の「考え方界隈」に興味がある。
        みどころは、信田氏が 何を発見し、何に気づいたか、である。
          この本は 97年3月の著作なので、先ずは これを・・・。


2025年5月7日「日本認知・行動療法学会 第51回大会」
      ううむ。
       今年の ワークショップ は学びたいものが ないぞ。
       強いて言うと、原田隆之教授の コマくらい。
         大阪は好きだが、いまひとつ収穫ないと なあ。
        先輩と 法善寺横町や鶴橋で 飲みまくって しまう。

2025年5月6日「子どもの生きづらさと 親子関係」信田さよ子/大月書店
      2001年6月発刊のこの本は 信田さんの研究した親子関係の集大成だろう。
        信田さんの書いた本の中で、最優良書。最優秀書。
      それまでの著作と違い、問題解決に ちょっとだけ アプローチした方法論が
       書いてある。
          それだけでも 驚きで 新鮮で ある。
      この 2001年の前後に 信田氏が 何を見て 何を発見し、どういうことを
       すれば「親を支えるために 良い子を演じていた子ども が
       素に戻れる」と 気づいたのか。
          これが 大事だ。
      信田氏の言う「母親の不幸に対して、子どもは責任がない」という軸へ
       の転換は、なかなか カウンセリングでは 恣意的になって できにくい。
        この 信田さんが発見したものを より深掘りして みよう。
      
2025年5月4日「5月連休・温泉三昧」
      万座温泉・日進館に 行ってきた。
      この日の草津温泉は 他県からのクルマで動けず、加えて白根を通る道は
       残雪で通行止めになっており、しかたなしに 嬬恋に回ってから北上。
         万座は まだ雪が残っており、雪風が吹く。寒い。
          ブラタモリでやったが、ここの湯は草津の源泉なので 効く。
      
2025年5月2日「5月連休・読書」

     ・「危機突破の経済学」ポール・クルーグマン/PHP
        トランプ大統領になって 米国経済が読めなくなった。
        そこで 中小企業の社長たちは クルーグマンの提唱する経済の基礎を
        復習しはじめた。その第1冊目。
        クルーグマンと エマニュエル・トッド(しかも最近のだ)、
        それに 高橋洋一に 西鋭夫。そして 伊藤 貫氏あたりが
        今、何を考えているかをトレースできれば、
          この先、半年を予測できる だろう。
        今年のニュースは 2.3日で 刻々と動く。
          だから、大変なんで ござんす よ。
     ・「選ばれる男たち」信田さよ子/講談社現代新書
        信田さんが カウンセリングの仕事で収拾した日本の男たち
        (会社人間)の、何と言ったら良いでしょうか、
        基準サンプリング集です。
     ・「子どもの生きづらさと親子関係」信田さよ子/大月書店
     ・「母からの解放」信田さよ子/集英社

2025年5月1日「田研出版」

     田研出版の新社長の杉田氏とお話しした。
      前社長の 高橋氏とも。
     田研出版は 初代社長の高垣氏から 知っている。
        古田さんや 高橋 徹氏も。

      ああいう魅力というか、リーダーシップを発揮した人を
       他には 知らない。        
        ご健闘を 祈り上ぐ。

2025年4月27日「5月連休 1 」
     神田神保町の 「 &スリランカ TOKYO 」に行ってきた。
      「豚肩ロースステーキカレー 3辛」1.500円
         思った以上に うまい。
       いや、今まで食べたカレーの中で、一番 うまい かも。
        カミさん、絶賛。

        
2025年4月24日「WISC-Ⅴが販売可能なお客様」
    今年1月より、日本文化科学社の WISC-Ⅴの 販売条件が
     非常に 厳しくなった。
    全国に通用するカウンセラー資格を有していても
     個人の開業カウンセラーには販売しない。
    さらに、学校や教育委員会から WISC-Ⅴの注文があっても、
     日本文化科学社のHPに出ている 「レベルC」のテスト実施者が
     その組織に在籍しない場合、WISC-Ⅴ は販売できないことに
     なった。
    つまり、学校や教育委員会から WISC-Ⅴの注文があっても、
     あるいは 入札の話が来ても、
     それを使用する組織に
「レベルC」のテスト実施者が いない場合は、
     販売をお断りするし、入札にも応じられないことになった。
    簡単に言うと、大学の教育学部を卒業している先生が何人いても、
     心理学専攻で大学院を出ている先生が いなければ、
      WISC-Ⅴ は販売できません、と いうことだ。
     公認心理師や 医師、言語聴覚士など いくつかの公的資格を
      有する人が在籍する 場合には 販売できる。

        そのように なった。
       詳しくは 日本文化科学社のHPを見てほしい。

     

2025年4月20日「草津温泉」
    今日は日曜日。
    久しぶりに 草津温泉・大滝の湯。
    カミさんと ワーゲンで 二度上げ峠を 飛ばす。
    このクルマ、点火プラグを交換したら、
      新車にもどった。
       まだ 使える。
    
2025年4月19日「鼻高花の丘」
    本日は土曜日。
    久しぶりに Leica-R8とRTSを持って 鼻高花の丘で
     菜の花を撮影。
    すると、そこに 福田達夫氏が いた。
    私が「 やあ 」と話しかけようとすると、
     シークレット・サービスのような 男が割って入ってきた。
      秘書である。
       「代議士に直接、話しかけないで ください」
        「えっ」である。

2025年4月18日「NASI-R テスト結果の見方・使い方講習会」

    ある高等学校から 熱烈な要望があって NASI-Rの 職員研修会の
     講師を務めてきた。
    昨年末の 群馬県高校教育相談部会で講演会の内容よりも
     さらに新しい情報が 手に入ったので、
    前日、夜中の2時まで
     パソコン・スライドを調整し、配布資料も新しく作成したものだ。
    講演時間を最初より延ばしていただいて、これは ありがたかった。
     研修会には スクール・カウンセラーも同席。
    最後は「Kiku o」の「愛して 愛して 愛して」を流し
     大きな拍手をいただいて 職員研修会は終わったので ある。
        70点? 80点くらい?
          いや 今回は 90点くらい いったか?
    とにかく、今回は資料を網羅して 講習した。
     結論だけ言うと、
       家族の安定の第一条件は「お母さんが 幸せになること」
        そして、第二は、高校生は「成長」するので、
            小中学生用の「子育て」 ではなく、
          「母親が養育態度を 大きくチェンジすること」 である。

2025年4月15日「高校用:注意力養成ドリル 2 」1.900円
    これは注意力養成ドリル 1 を実施した後に行う脳トレドリルで、
    脳の部位でいうと「前部帯状回」を 活性化し 鍛えるドリルだ。
    
前部帯状回とは 額正面に中心部に「1の字」状に位置する
     左右脳半球の正中線。溝の部位である。
      ここは脳機能では 注意集中の中枢の一つだ。
    この部位に 選択的に代謝を起こし、注意集中を確実に起こさせよう
     という ドリル課題である。
    ドリルの標的は「気持ちの切り替えが できること」。
       これが このドリルを行って得られる効果で ある。
    このドリルを 全部、終わる頃には、たとえ嫌なことがあっても、
     「気持ちの切り替え」が でき、あるいは「考え方を切り替え」ることが
    できるように なる。
    これは 2010年から3年間行った「発達障害児の脳トレ教室」で得られた
     研究成果の一つだ。
    これって、カウンセリングの直前に実施すれば、
      「認知」(考え方)が 変わる事前準備ワークになる だろう。
    
これに続く「注意力養成ドリル 3 」は ワーキング・メモリを鍛える
     仕様である。製品化しているのは これだけだろう。

2025年4月14日「西洋文明の敗北」エマニュエル・トッド/文藝春秋

    伊藤貫氏が ユーチューブの中でトッドの最新本を 笑いながら
     解説している。
    アメリカでは Ivyリーグ等の名門大学を卒業した層が 自分をエリート
     であると自認し、それ以下の教育レベルの国民を 軽蔑しているという。
    こうした学歴プライドの差が アメリカ国民の分断の源流で、
     民主党と 共和党の支持者の違いだという。
    実際、貫氏の周囲には アメリカの Ivyリーグを出た人ばかりいるが、
     それらの人は プライドは高いが、かつての卒業生ほど、
      教養や 思考力は感じられないという。

    そして所得はというと、中の上がいいところで、それほど高所得では
      ないとも いう。
    それよりも、地方の州立大学を出た人の方が、知識も教養も
      そして 思考力もあるという。
        その先頭に立つのが トランプ大統領だ。
      これが現代のアメリカの分断の姿だという。
    ところで、日本の社会も これに似てきたと 思う。
      するってえと、かつて 桐村晋次教授が 語っていたことが
       現実に起きている、ということか。
         なんだか なあ。

2025年4月3日「愛して、愛して、苦しい、苦しい」
    この曲は キクオが 初音ミク に歌わせたり、Adoが 黒い檻の中で歌ったり
     して、全世界の若者に圧倒的な支持を得ている 愛着障害ソングだ。
    歌詞は なかなか 完成度が高く、若者の心情をズバリ表現していると思う。
     歌詞の表現が そこいら辺の 心理学教授より 卓越している。
      NASI-R(高校用 愛着スタイル診断検査R版)は
       この辺の高校生の心情を スクリーンショットしてお見せする
        生徒理解テストである。
    これは提案ですが、今年1年、母親向けの講演会をさせていただいて、
      そこでお母様方に アンケート調査を行い、子どもの愛着障害を
       解消する「小冊子」でも開発しましょうか?
        お母様方の 一番のお困りごとは「反抗期のお子様」と向き合い
        「やりとり」をすることで、母親にコンサルテーションとして
       思春期の子どもとの「つきあい方の指針」が必要でしょう。
      つまり、標準的な高校生の息子・娘とのつきあい方マニュアル。
      高校生は とても不安定で激しく、
       子育ては ぶっつけ本番で 誰からも助言が得られず、
        とても不安でしょうから。


2025年3月26日「教育相談講習会」

     群馬県内の高校から NASI-Rの見方について校内研修の講師を
      お願いしたい、という話が来た。
     親子の愛着の問題や 過干渉をやめない母親へのアドバイスの
      具体的な方法(親への教育・示唆?)である。
       感度の高い高校では この辺のことが 強く 求められている.。
          カウンセリング学の最先端だ。
     ところで、
     先日、NHKの番組で若者の間で 大ヒットしている という
      
Kikuoの「愛して 愛して 愛して」という曲が流れた。
          歌詞が 鮮烈で
           「えっ」と驚く。
        親の愛から 逃れられない子どもの訴え。
         これぞ、若者の「親」に対する感覚。
      これって 子どもの側からみた「愛着障害」の歌ではないか。
        しかも全世界で1位の 大ヒットソングだ。
       愛着障害が 歌になっているとは 私も知らなかった。
        
       今度、講習会で話すのは  正にこれです。

2025年3月25日「3月読書」
   ・「なぜ人は 自分をせめてしまうのか」信田さよ子・ちくま新書
      信田氏は カウンセラー界の大御所で ある。
      彼女の良いところは「AC」(アダルトチルドレン)という概念を
      世の中に ひろめたことだろう。
      これは アルコール依存症の父親がいる 家庭の問題で、アル中の父親
      がいると、これ以上ないほど家庭が荒れて 壊れる。
      「私は親のようには ならない」という 子どもは、
      成人してからも こうした親の記憶が重くのしかかり、
      精神的な負担となって一生続く。
      
ところで、信田氏本人は、父親が大好きでメロメロなのだが、
      母親のことは大嫌いで、徹底的に貶すので、
      「ちょっとなあ」と思っていた。
      こうした側面は 他のカウンセラーからも 評判が悪いだろう。
      ところが、
      この最新本を読むと「えっ」と思い、少し「理解できる」ようになった。
      「母と娘の関係」について で ある。
      母娘の関係は 母息子の関係とは 大幅に違う。
      「母が重くて たまらない」という関係性だ。
      これ、愛着障害と ベン図で 重なる。
      こうした母娘の重篤な関係について 解析してみよう。
      山脇由貴子氏の見方と 信田氏の見方を重ねると
      ちょっと面白い風景が 見えてくる ようだ。
      結論は 妻が、カミサンが、そして母親が幸せでないと、
       家庭は荒んで 母子共依存になり、荒むということ なのですが。

2025年3月19日「NASI-R 高校用・愛着スタイル診断検査R版」

                              620円
    NASI-Rで「親子関係が わかるのか?」というお問い合わせを
     いただきました。
    NASI-Rは 親子関係が わかります。
     テストの標的は 子どもの親に対する「愛着スタイル」(愛着のタイプ)
      が わかるのですが、
      子どもの「愛着スタイル」が わかると、
        逆に 親が どのように子どもを育てているか、という
     
「親の養育態度」が わかります。
    つまり、生徒の性格タイプが わかると、その背後にいる
     「親の子育ての様子」が わかるのです。
    これが 学校が 知りたかったこと ではないでしょうか。
     こうした視点から 親子関係が どのようなものか、を診断する
      のがNASI-Rテストです。

    NASI-Rで 生徒の性格タイプが
    「不安型愛着スタイル」と診断された場合、
     その生徒の背後にいる親は
      過保護・過干渉で支配的な親であることが予想されます。
      具体的には 「ああせい、こうせい」と子どもに命じ、
      
過剰に世話を焼いて、子どもを管理・監督しないと 気が済まない
      親であることが 予想されるということです。
     この親の下で、 子どもは どのように育つかというと、
      「親の期待に沿わないことをすると、親に怒られ、拒絶され、
       認めてもらえない」ので、
       次第に「親の顔色」をみるようになって「親の意図」を察し、
      「親の期待に沿う行動をとる癖」がつきます。
        これは「学習」ですね。
     こうして、何度も、何度も 行動が矯正されると、
      親に過度に適応した生徒の場合は「親の期待が、自分の人生の目標」
      となり、親の機嫌を損じないこと。親が喜んで認めてくれること、が
      その子の行動の目標になります。
     つまり、親の機嫌が良いか、悪いかが その生徒が人生を生きる
        基準になり、
       自分の人生を損なっても、親を喜ばすため、親が納得してくれる
        人生を 生きるようになります。
     こうした生徒の学校生活での問題点は、こうした親子関係で学んだ
      対人関係のあり方を 学校に行ってもクラスの友達に適用することで、
      「人から嫌われないか、人から拒絶されないかと いつも不安を抱え、
        周囲の人に気を遣い過ぎて、学級適応が悪い傾向」があります。
     また、人から何か言われると「その人に良く思われようと、
      すぐに賛成し、良い返事をしたり、迎合してしてしまうこと」で、
      その結果、自分一人で抱えきれないほど大量の仕事や責任を抱え込んで
      苦しんだり、あるいは、時間が経つにつれて、自分の本当の気持ちと
      違うことに気がついて、何か頼んできた相手を恨んだり、憎んだりして、
      対人関係において 常に生きづらさや 不適応感を抱えていることです。
     また、人からどう思われているかをひどく気に病む性格であることから、
      ちょっとしたことで「クラスの友人から全否定された」と感じ、友人関係
      に不適応を起こしたり、学校生活に違和感を感じて「逃避」する
      (長期欠席する)ケースがでてきます。

     また、生徒が「不安型愛着スタイル」の場合の「親子関係の本質的な問題」
      は、
生徒が思春期に入り「成長」を始めているのに、親が「それ」(子
      どもの成長)に気づかず、いつまでも小中学生を扱うように「ああせい、
      こうせい」と
命じたり、「あなたのために・・・」と、子どもが自分で
      すべきことまで 親が(手を出してやってしまい)子どもに何も させない
      という子育てを続けていることです。
     親は これが「子育て」で当たり前の姿だと、何も気づいていませんが、
      子どもは「少し自分で自由にさせてくれ。つべこべ管理・監督せず、放って
      おいてくれ。自分のことを信用していないのか」となります。
     つまり、思春期に突入し 成長を始めた子どもに対しては、今までの
      「子育て方法」では通用せず、新しく成長した子どもとの「つきあい」を
      どう始めるか、というくらいの子育ての意識改革が必要なのです。
     多くのご家庭で、どうしても世話を焼きたい母親と、
       もう、私について来ないで、という娘との争いが勃発します。
     また、あれはどうした。これはどうしたと問い詰める母親に 
       ウザいという息子との諍いが勃発します。
     子どもが 親に反抗するのは、親からの自立や自律が始まった証拠です
      ので、そうした子どもとの「つきあい方」も 子どもの成長に
      合わせて 「親が気づき」「意識を変化させていく必要」があります。
        つづく・・・・

2025年3月13日「高校用:NASI-R 愛着スタイル診断検査R版」
                           620円
    昨年末、群馬県高校教育相談部会で講演会をさせていただいた。
    参加校 は県立高校、私立高校あわあせて 33校。
    その中で NASI-Rについても紹介する場があったが
     たいへん良く理解していただいたと思う。
    現代は 親子関係の中に すべての学級適応や問題行動の要因が
     含まれている。
    例えば、回避型愛着スタイルを示す生徒の背後には
    「離婚・再婚」問題を抱えた親や、あるいは、夫婦仲が悪く
    「夫婦喧嘩」が絶えない親たち、という家庭環境が透かし見える。
      夫婦喧嘩を見せることは 現代では「虐待」である。
      「夫婦喧嘩など みたくない」
      「こんな家に生まれたくなかった」。
     こうしたことがあると、生徒はそれが嫌で「回避型」を示す。
      何度もコレを見せられると、子どもはやがて無表情になって
      父母がドスン・バタンと取っ組み合いをしようと、
         無関心で、我関せずになる。
          自分の心を 守るために。
       こうして親子の絆は 離れていくのである。      
    もう一つ、回避型愛着スタイルを示す生徒の背後に
    「過干渉で支配的な親」が背後に存在するケースが多い。
     「勉強しなさい」は 現代の保護者には
       当たり前の言葉だろう。
     ところが、これが親子の愛情や信頼を欠き、
      子どもが「強制収容所体験」のように 感じるとなると
        話は別だ。
      毎日、母親が「塾」の送り迎えで
         学校にクルマの列が並ぶだろう。あれだ。
    まだ親がかりである高校生は、しかたなしに 親に従っているが、
      いざ大学に合格したり、学校を卒業する段になると、
    「親に人生を支配され、やりたくないことを やらされてきた」
      と怒りが沸いて、親に必ず「復讐」する。
       復讐の内容は様々だが、通常、親の元には 帰ってこない。
    ところで、子どもは、思春期に「成長」する。
         これは自然なことだ。
    この成長が始まった思春期の 「子どもの扱い」は重要で
      多くの母親はここで「間違い」を犯す。
          子育ての「ミス」だ。
        子どもが成長しても、わからない。
        子どもが成長しても、認めない。
       「アンタは親の言うことを聞いていれば いいの!」と
     いつまでも 小学生のように扱う。
        そして「ああせい。こうせい」と命令する。
     あるいは持ち物を調べ、
          学校であったことを 全て報告させ、
        友人関係を聞き出して 制限する。
       母親がしているのは 管理・監督や 支配・命令だ。
        子どもの自主性は 1ミリも認めない。
        子どもには1ミリも 自由にさせない。
     これが 現代の典型的な「ネグレクト」だ。
    昭和のはじめは 子どもを放置して 世話を焼かないのが
         ネグレクト だった。
     だが、今は 違う。
     「あなたのために・・・」と
      子どもの意志や 感情を無視するのが ネグレクトに
        なった。  
    進学校も 学習困難校も こうした生徒が登校してくるだろう。
    こうして 気持ちを まったく汲んでもらえない「子ども」は
     その後、親に対して「どういう対応」をするか。
       親に復讐する子が 出ると思う。
     あるいは、家を出たいと言う子が 相当数 出ると思う。
     子どもを高学歴にして、親は 捨てられるのである。
       それが現代の 良いご家庭の姿だ。
    ここを調整するのが、現代の高校教育相談係だろう。
      親子関係を理解し、場合によっては 調整しなければ
        健全な生徒は 育たない。
    健全な親子関係とは、いざという時に 親が身を挺して
      真剣に子どもを救えるか、ということが第一だ。
    第二は 子どもの成長を認め、成長したことを褒め、
        子どもと一緒に喜んだり、悲しんだりすること。
       これが非常に重要なのだが、で・き・な・い。
    つまり「小学生にするような子育て」を止めて、
      気持ちを切り替えて「大人になってきた子どもに つきあう」
       ようにすれば よいのだが、
          それが できない。
    「あなたのために・・」とか「勉強しろ」というだけでは
      成長を始めた子どもは 納得しない。育たない。
        反発・反抗するだけだ。
    「勉強しろ」だけでは思春期の子どもは育たない。
         「親子の絆」も「信頼」も つかない。
    そうした大切な時期に 子どもの気持ちも汲まず
       怒ってばかりいて  命令する。
        これでは 子どもが 遠ざかるだけだろう。
    子どもの気持ちを汲む親。
     そして 子どもの成長を「よし、いいぞ」認める親子の
       関係があって、初めて子どもは 親を頼りにし、
        親を尊敬し、親に感謝し、力強い大人に 育っていく。
    子どもに 勉強ばかり 強制する世の中は、
      親が子どもとの「つきあい方」を知らず、子どもとの関係を
         ダメにして しまう可能性が 高い。
      学校が 子どもをダメにしているのでは ない。
        親が 子どもを 「ダメ」にしているのだ。
       ここに焦点を あててみると よい。
    高校生の学級適応も、対人関係のトラブルも
      全部、親子関係から 発生している。
    子どもは「対人関係の基礎」を親の養育態度から学ぶので
     学校に行って生じる「対人関係の不具合」は
      今までの親の養育態度が原因だ。
    親があまりに強いと 子どもは「親の顔色」で判断する子に育つ。
        つまり、不安型愛着スタイルだ。
     人の顔色ばかり見て、それに合わせようとする。
       それがシンギュラーポイントを超えると
         対人不適応を起こす。
      友達が怖くなるのだ。
       SNSなどは それを増強しているだろう。
    「人の期待に沿わないと、拒絶する」というのは親が教えた
       対人関係の基本方程式だからだ。
    問題を抱えた生徒の背後には 必ず問題を持った親がいるので、
      NASI-Rの結果をみて、生徒に嫌だったことを聞くのだ。
    また、親にも もっと子どもに自由を与えて「手放して」みては
      どうかと提案するべきだろう。
    こうして家での狂い始めた親子関係を一つ一つ改善していく。
     親は「成長」をはじめた「子ども」とのつきあい方を
      知るべきだ。
    実際のところ、反抗期が始まって お手上げのはずだ。
      どう「子育てしてよいか」、
      高校生の親は とても 悩んでいるはずだ。

2025年3月13日「NASI-R 愛着スタイル診断検査R版」620円
   山脇由貴子氏の「夫のLINEは なぜ不愉快なのか」を読むと、
    笑ってしまう。
   どの母親も 子どもに「お父さんのような人間に なるんじゃ ないよ」と
    教えているが、こう教えたくなる理由が わかるからだ。
   母親が 子どもの下校時間に クルマで待っている理由も 同じだ。
    母子の共依存である。
   なぜ、母子の共依存が これほどまで 多くみられるか?
    それは妻と夫との関係に 根源的な原因がある。
   話を最初に戻そう。
   「妻の結婚観」、である。
     女性が結婚する理由は「幸せになりたい」からだ。
     そこで女性は「この人と結婚したら、私は幸せになれる」と
      信じた男性を選んで、結婚している。
     つまり、女性は結婚するまでに 何人かの男性をフッている。
     別の言い方をすると、フラれた男性は
      「アンタと一緒になっても、幸せには なれない」と
        断定されたに等しい。(かわいそうに、オレだ)
    ところが、だ。
      結婚して しばらく時間が経つと、夫は仕事一辺倒になり、
     帰宅が遅くなったり、土日も仕事に出かけたりするようになる。
    ここで、女性特有のメンタルの話をしよう。
     女性は 何かの理由でネガティブな感情が発生したり、不安に
      なったりすると、それを誰かに聴いてもらうことで解消する。
       そのためには、女性は話を聴いてもらう相手が必要で、
          その(話を聴いてもらう)相手が「夫」なのである。
    ところが、結婚して しばらくすると、夫は妻の話を聴かなくなる。
     二人が独身で、デートしている時とは 明らかに関係が変化するのだ。
     妻は 思う。
      ・夫は 私の話を聴いてくれない。
      ・夫は 話しかけても 返事をしてくれない。
      ・夫は 仕事から帰ってくると、TVを見るか、ゲームをするか、
        寝てしまうだけ。
      ・夫は 私が作った料理を「美味しい」と言ってくれない。
      ・夫は 私が「家事」をするのを 当たり前だと思っている。
      ・夫は 休みの日に、私をどこにも連れて行ってくれない。
      ・夫は 休日になると、友人と遊びに行ってしまう。
      ・夫は 私の話を聴こうとしない。
      ・夫は 私に関心がない。
      ・夫は 私のことを理解してない。
      ・夫は 私のことなど、どうでもいいと思っている。
      ・夫と 話そうとすると「夫婦喧嘩」になってしまう。
      ・妻は、私ともあろう者が、なぜ、こんな男と結婚してしまったのか、
         と思うようになる。
      ・妻は 私はこんな生活で 一生を終わりたくない、と思うようになる。
    そこで、第一選択肢は「離婚」である。
      だが、離婚すると、何の経済力も、取り柄もない ただの中年女に
        なってしまう。「妻の座」から降りるのは、失うものばかりだ。
    そこで第二選択肢だ。
      振り返ると、私には「子ども」がいる。
       夫は、今からは どうにもできないが、子どもだったら、
         理想的な人間に育てることが できる。
    そこで「夫を除外して、母親と子どもだけで幸せな家庭を作る」のである。
      これから母親の学校や塾の送り迎えが 始まる。
     そして子どもに何回も教える。
        「お父さんのような人間に なるんじゃ ないよ」
    一方、夫の結婚観は どのようなものか。
      夫は 結婚しても、今までの自分の生活を変えないでいい女性を
       結婚相手に 選ぶ。男は束縛されるのが何より嫌だ。
    ある意味、母親のように、食事と洗濯をしてくれ、身の回りの世話をして
      くれる女性を選ぶ。
    さらに夫は 男であるので、ストレスへの対処法が 女性とは真逆だ。
          男は 嫌な事があると、一人でじっと耐える。
        心の内を 誰かに話そうなんて 考えない。第一、それは恥だ。
         「男は 黙って サッポロビール!」
            そういう わけだ。        
    さて、夫は 仕事に打ち込んでいると、やがて社内で出世し報酬も高くなる。
      それで子どもの教育費も十二分に出せるし、妻にも不自由させない。
       家も新築した。妻が熱望した食洗機付きの台所だ。
         妻が不自由しないよう妻にクルマも買った。
     そして夫は30年近く、全国を単身赴任で働く。
          転勤は 12回に及ぶ。
           スーホの白い馬だ。
    それが、たまたま仕事の都合で、家のある地元の駅に帰ってきた。
      夫は 自分で建てた新築の家に、まだ一晩も泊まったことが ない。
       で、初めて自分の建てた家に帰ろうかと思うのだが、
          思い出すのは「妻の怒った顔」だ。
       このまま家に帰ると「妻」と「言い争い」になる。
    で、「夫」は 星空を見上げて、駅前のビジネスホテルで一泊し、
       家には立ち寄らずに 翌朝、また 全国の仕事に出ていくのである。
    このような「夫」を除外した「母親と子どもだけで幸せな家族」を作って
       いるご家庭で「母子の共依存」が多発している。
      「お父さんのような人間に なるんじゃ ないよ」というのは
         全国共通に発せられている妻の標語だ。
    福島県の会津に行くと、よく電信柱に標語があるだろう。
       「ならぬものは、なりませぬ」。
         あれだ。
    子どもが幼いうちは、そうした生活でも良いのだろうが、
       やがて子どもは「成長」を始める。
     子どもは、いつまでも 母親の言いつけには従わない。
        思春期の子どもは 母親の手の中に 収まるのではない。
     思春期の子どもは、さらに成長して 母親と ちょっとした、
       あるいは、深刻なトラブルになる。
    「どうしても世話を焼きたい母親と、もう、私に ついてこないで、
          という子ども」の問題だ。
     母親に ああせい、こうせいと「命令」ばかりされて、
      今まで 少しも自由にさせてもらえなかった子ども。
      少しも気持ちを汲んでもらえなかった子どもは、母親との絆が 薄い。
    つまり、母と子にしっかりとした愛着が結ばれていない子どもは、
      母親と関係を断ち切って、家を出たいと思いつく。
    母親が「あなたのために・・」と 子どもに してきたことが、
    「いつも母親から命じられ、やりたくないことを 強制されてきた」
      と考える高校生も多数出てくる わけだ。
    現代は 親が支配的なので、成長を始めた子どもにとって、
       家が安心・安全な居場所でなかったケースは多いだろう。
        そう。夫婦喧嘩を 何度も何度も 見せてきた家庭だ。
    トー横キッズなどは、親と話ができず、家が安心できる居場所に
      ならないから、居場所を求めて出てくる のだろう。
    こんなことが、現代の 高校生がいるご家庭で 次々に起きているのだ。

     高校用 NASI-R/愛着スタイル診断検査R版」は そうした親子関係を
       スクリーンショットした 生徒理解検査である。
     親子の信頼の絆。
       これを確認することが この時期 一番、大事だと思う。
        もしズレが生じていたら、気づいて修正すればよいのだ。
     生徒にも、親にも
        「少し修正しましょう」と提案すれば良いのだ。

2025年3月12日「高校用:認知行動療法による心理療法パッケージ NCBT-1」
                           1名分 600円
    認知行動療法というと、何か 難しいカウンセリング技法のように感じて
     敬遠して近づこうとしない先生が多い。
    こちらは 早稲田大学当時の 坂野雄二教授に学び、さらに
      東京家政大学の 福井 至教授に学んで 認知行動療法が 何者であるか、
      一応のものは習得した。
    とは言っても、まだまだ 修行中の身であるので、ワークショップが
     あると、最先端の知識と技法を獲得するべく努力につぐ努力を
      している。
        「カウンセリング」とは そういう ものだ。
         常に新しい技法を学び、取り入れていく必要がある。
    昨年11月に行った 群馬県教育相談部会の研修会では そのうちの
     いくつかの「認知行動療法」の技法を 高校の先生方の前で披露した
     ところ「おー」という声が上がって 理解が進んだようだ。
     シンプルな技法を使った事例をひとつひとつ提示すると、
      受講生の皆さんが うなずいて ついてくるので
       ありがたかった。
    認知行動療法は 大きく「認知療法」と「行動療法」に分けられる。
    「認知療法」は「考え方を変えれば、気分が変わる」というやり方で
    「行動療法」とは「行動を変えれば、気分が変わる」というものだ。
    実際には 両者を交互に投入したり、最後にブースターセッションを入れて
     変化した考え方や行動を「定着」させることも する。
    坂野雄二教授に学んだ人ならわかると思うが、坂野教授は「熱血漢」である。
      燃焼し尽くすまで 授業をやめない。
       「ひえ~!」と思うが、これは 学ぶべき ところだろう。
      ところで大阪の新世界に、腕を組んだ坂野雄二先生の ハリボテ があった。
        「おっ」と 見ると 「串カツダルマ」 で あった。
          あれは 坂野教授に 似ている。
    一方、福井教授の やり方は とてもスマートで完成されている。
      不適応を起こしたクライエントを
     どのような治療方法のテーブルに 乗せるか、これを考え抜いた人で
      福井教授に学ぶと、この症状の人は この方法で問題解決。
         この症状の人が来たら この方法で問題解決と、
          とてもスムーズに 問題解決の道筋が習得できる。
           他の先生に学んでも、なかなか そうはいかないのだ。
     まして、机上の学問だけで、自分で実践していない大学教授の講義は
        お話に ならない。
     お二人とも、サイエンティスト・プラクティショナー、という考え方だ。
     つまりは、認知行動療法を学ぶ者は科学者的な実践者となれ、
          ということだ。
        バックトゥーザフューチャーの”ドク” だと思えば良い。
         ああいう教授が 認知行動療法の使い手である。
    さらに坂野教授の親先生だと思うが、内山喜久夫教授の講義を一度受けた
      ことがある。 
          内山先生は ものすごかった。
    何が凄いかと言うと、第一に話す言葉にムダがない。
      第二に、話す言葉がそのまま教科書になる。
       しかも、わかりやすい一流の教科書で、バイブルだ。
          これには 驚愕した。
    話を元に戻そう。
     NCBT-1は こうした先達の知識と技法を詰め込んだ 性格テストと
      嫌な気持ちを直す 読むドリル のセットである。
    最初にNCBT-1の性格テストを実施し、生徒の現状を把握したら、
     その後は 読むドリルを配布し、生徒に読ませてほしい。
      この「嫌な気持ちを直す読むドリル」は、実験がしてあり、
      ただの印刷物ではない。
    高校生が考える「否定的な自動思考」(自動的に否定的な結論に到る
      考え方)に対して「他の高校生が考えた反論」が書いてある。
    つまり「嫌な出来事」で想起する「いつもの否定的な考え方」に
     他の高校生が「その考え方は 間違っている!」と反論する
      読み物と なっている。
      これを繰り返し読ませると、それがカウンセリングになる。
     嫌な出来事に対処する「肯定的な考え方」を「練り込んでいく」
       のである。
   「考え方を変えると、気分が 変わる」。こうした認知療法の技法を
      社会実装した、性格検査とカウンセリングのセットである。
     新入生に否定的な考え方や 自己否定感があることに気づいたら、
          積極的に直していく時代である。
       こうしたメンタルの調整をしなければ、
         高校の授業など 本業に入れないだろう。

2025年3月10日「高校用:注意力養成ドリル・ワーキングメモリセット」
                         1名分 1900円
    高校の先生が 数年前からお困りのことに、生徒が無気力で
    やれと言っても、やらないという生徒の態度・振る舞いの
     問題がある。
    最近では 無気力という表現ではなく、文章が読めない・
     漢字が読めない、自分の名前も 書けないというLD状態が
     あるようだ。高校の学習困難、ラーニング・ディスオーダー高校
      である。
    これらの高校では、先生方が生徒に教科書を教えることに困難を
     を感じ、ある意味、半ば諦めているのではないかと さえ思う。
    こうした中には 発達障害的な問題を抱えた者や
     親子の愛着に問題があるもの。
    さらにケータイやゲームの長時間視聴により、脳内化学物質の
     ドーパミンを使いつくし、毎朝、無気力になって登校する者や
     ゲーム依存症や ゲーム中毒になっている者も、けっこうな比率で
     在籍していると思う。
    こうした現状があると、きちんと教科書が理解でき、
     真面目に従業を受けさせて 大学まで進学させることは難しい。
    そうでなくても、旧来の進学校だって 高校入試が内申点加算で
     合否が決定されているため、純粋な学力強者が
     入学しているわけではないから 中身は 全て中途半端だろう。
    こうした中にあって、本製品は「授業中の集中力」を著しく増加させる
     製品である。
    この注意力養成ドリルは 全国早期痴呆研究会という認知症の学会で
     前頭前野を活性化するテスト課題として研究発表したものが原点である。
     この研究会は 浜松医療センタ-の脳神経外科・金子満雄氏が学会長
      としてスタートした 日本で最初の脳科学の学会だ。
     東北大学の川島隆太氏の学習療法研究会は この後からできたもので
      遅い。
    さらに このテスト課題が 前頭前野を強く活性化することから、
    このテストの問題項目を「ドリル」にして、連続して被験者に実施すると
    、長時間、前頭前野が強く活性化し、代謝が起きることが判明した。
    そこで日立メディコに 中学生や大学生を被験者として連れて行き、
     日立のNIRS(光トポグラフィ)のプローブを前頭前野に装着し、
      脳血流代謝が起きる様々な課題を実施し、エビデンスを蓄積した。
    つまり、どの課題が どこを動かすか、だ。
     こうしたところ エピソード記憶と 意味記憶(学力)の倉庫も判明し、
    足し算の倉庫や 暗唱の倉庫も発見した。
    さらに、5因子性格検査の脳のヒット部位まで判明したので、それを
       日本産業カウンセリング学会で研究発表したのである。
         学会学術賞候補となったのは この研究で、
          推薦人は 当時のリクルートの大沢社長だ。
    こうしたところ、「発達障害児」が全国で話題になって、本ドリルを
    発達障害児に応用することになった。実験である。
     高崎市通級指導教室の協力を得て
    2010年からスタート「発達障害児の脳トレ教室」が それだ。
    この研究成果を「日本テスト学会」で発表し、「日本ヒト脳機能マッピング
    学会」で発表し、「日本生徒指導学会」、そして「日本LD学会」
    でも研究発表した。
    こうして発展してきた基礎研究のあるドリルである。
     現代の若者は ケータイをはじめとするマルチタスクに翻弄されて、
      一つのことに集中できなく なっている。
          これを改善するのである。
      生徒の無気力や その他の賞状で
        お困りの高校様は 何なりと お問い合わせを。
         力になれると思う。

2025年3月9日「高校用:教育相談の総合調査 シグマ」680円
    かつて 大阪心理出版があった時、このテストのネーミングは
     スーパーマルチ になるはずであった。
    それほど完成された 高校用教育相談テストで ある。
    このテストは 高校の学習意欲・うつ感情・対人適応の3側面が
     一度に調査でき、高校生の問題点を浮き彫りにする。
      結果はすぐに面接に使用できるため、
         使い勝手が抜群に良いテストである。

22025年3月8日「高校用:内田クレペリン検査」
    群馬県内の高等学校に限定しての話だが、
    昨日は ある高校で 内田クレペリン検査の生徒対象講習会を行ってきた。
     講習内容は「企業人事部は 内田クレペリンを どう採点するか」、
      というものだ。
    同検査は 仕事ぶりや仕事癖、作業スタイルが如実に出るので、
     企業が実施する適性検査としては 非常に利用価値が高い。
    一方、生徒の側のメリットとしては 適性のない職種は 避けた方が
     良い。
    講習が終わると、先生が近寄ってきた。
      興味深い、という。
     1904年の Die Arbeitu Curve の話をしたり、日立のNIRSに
    かけて、連続加算作業時の脳賦活画像まで 見せているのだから
     これ以上の説明会は ないだろう。
    ところで話題は、いつものように残り10分間に行うキャリア・ガイダンスだ。
     新人セールスマンが 40件、50件と飛び込みセールスを行い、
      どんどん 断られていく。
    そのときに 前頭前野が作動する人と しない人の違いを話すと
      高校生の目が輝く。
     いつの時代もそうだが、「えっ」と気づく人は いるのだ。
       戦後の 市村清 みたいな話だ。
    今度、そうした話を本にして出そうと 思う。
       高校生の目が輝く 進路の話だ。
         エグい ぞー。

2025年2月24日「高校用:NASI-R 愛着スタイル診断検査R版」
                   コンピュータ採点 1名分 620円
    今、高校生で最も多いのが 「回避型愛着スタイル」 の生徒である。
    回避型は 進学校にも、学習困難校にも 多い。
     というか、多くなってきた。
    回避型の 一般的な定義は、親から無視されてきた生徒。
     親に世話を焼かれず、放置されてきた生徒である。
    ところが、この「無視」や「放置」の意味が 現代では変化してきた。
    「ネグレクト」という言い方のほうが 現代ではピンとくるかもしれない。
    何かと言うと、
     子どもの意志や希望は聞かず、
     親が勝手に「塾」を決めてきて、毎日、「強制的に送り迎えする」
    などの現象が物語っている。
    親は「あなたのためだ」と言って、
       勉強を強制し、子どもの生活を管理・監督し、
         友達関係も聞き出して 制限する。
            子どもの気持ちや意志は聞かない。
               これが現代の「ネグレクト」である。
    まだ、親がかりである高校生は しかたなしに親に従っているが、
     これは 成長すると 問題が積み重なって、後になって出てくる。
    また、現代のネグレクトの もう一つの条件は「両親の夫婦仲が悪い」
      ということである。
     年がら年中、夫婦喧嘩をする。それを子どもに見せる。
       当然、離婚、再婚の話が 出る。
        子どもは恐怖に震えながら 両親の夫婦喧嘩を見ている。
         親の喧嘩は トラウマになり、脳の前頭前野が縮む。
        夫婦の諍いは 子どもは「かやの外」で、
          これも強烈な 「ネグレクト」である。
     「家族とは嫌なものだ。親って何て嫌な存在なのだろう」。
         それでトー横キッズが たくさん出る。
         非常識なおじさん、おにいさんを自由だと感じる。
          非行と不良のはじまりである。      
    まだある。片方の親が もう一方の親の悪口を子どもに聞かせる。
      何回も、何回も。
    さらに、兄弟姉妹の一方を可愛がり、好成績を褒め、他方は認めない。
       褒められないほうは 女中さんのような扱いをしているわけだ。
      これらの いくつかが重なると 強烈な
         回避型試着スタイルが できあがる。
     現代は スマホの中に逃げることができるので、
      自分一人で生きようとする回避型の若者が どんどん増えている。

2025年2月22日「高校用:内田クレペリン検査」
    群馬県内の高等学校に限定しての話だが、内田クレペリン検査の
    生徒対象講習会を行っている。
    講習内容は「企業人事部は 内田クレペリンを どう採点するか」、
    というものだ。
    同検査は 仕事ぶりや仕事癖、作業スタイルが如実に出るので、
    企業が実施する適性検査としては 非常に利用価値が高い。
    一方、生徒の側のメリットとしては 適性のない職種は 避けた方が
    良いだろう。
    さらに付け加えると、
    ゲームやスマホの長時間使用の有無が 作業曲線に出る。
    つまり、ゲームをしていると、
    前頭前野の脳血流代謝が 著しく低下し、高齢者のような反応が出る。
     すなわち、自己中で 人の話がきちんと聴けない。
      人にわかる話が できない。人に気を遣えない。
       俗に言うコミュニケーション能力の低下だ。
     若者は「 コレ、やってください」が仕事だと思っているが、
      そう指示されても「できない」のが普通になっている。
     仕事のできない者に給料を支払う会社は どんどんなくなって
      いるので、これからの就職や転職は難しいだろう。
    ゲームをしていると、対人関係のある仕事や 精度の高い仕事は
      とてもではないが、させられない。
    そんな理由で 就職を目前にした若者は ゲームやスマホは 避けたほうが
      良いだろう。
    ところで、
    講習会の最後に「キャリア・ガイダンス」をつけているが、
    世の中のリアルタイムの話をすると、先生方まで身を乗り出す。
      学校の先生は 意外と 世の中の動きを知らない。
    「世の中の今」の話は 実は 喉から手が出るほど要望があるようだ。
      世の中に出ると、人と話すことが仕事の8割。
      これが できないと、仕事は できない人になる。
         これは 技術職も同じ。
        しゃべれない理系は いらないのである。
      ところが、ほとんどの若者は 人と話が できない。
          男子に至っては 口がきけない。
         現代の若者は 欠点だらけだ。

2025年2月9日「回避型愛着スタイル」
    回避型愛着スタイルになる若者は 親からの「ネグレクト」が
     主な原因だと考えられてきた。
    ところが、最近判明してきたのは、過保護や過干渉が
    「親の子どもに対する支配」と化した場合、回避型が
      生じることが 判明してきた。
    親の過保護や過干渉からは通常「不安型愛着」を生じるはずである。
    ところが、親の過保護や過干渉が 過度に行き過ぎる場合、
     それが 子どもにとって「強制収容所体験」となって、
     子どもは 回避型愛着スタイル を示す。
    こうした親では その養育態度が「子どもの気持ちに共感的に
     応えない」。
    どうするかというと、子どもの気持ちや意思を「無視」して、
     「親の期待や意向」だけが最優先となり、いつも子どもに
      「命じ」たり「支配」したり するから だろう。
    こうした親の養育態度がくり返されると、
      子どもは親から「ネグレクト」ばかりされ、
       「自分の気持ちを親に伝えるのを諦め」て、
     回避型愛着スタイルとなって 親の言葉の嵐が過ぎるのを待つ。
    ところが、子どもが成長し 大学生ともなると、あるいは、
     大学を卒業し、経済的に 親がかりから離れられると思うと、
    親の支配から逃れようとし、主体性を取り戻そうと
     行動に移すのは「大変な非行」や「色恋沙汰の逃避行」で
      ある。
    親が ひどく「怒る」のは わかっていながら、
      そうでもしなければ「親の支配」に反逆できないからだ。
      「親の言うことなんか、もう聞くか」
      「親なんか 捨てちゃえ」である。
     親は 一生懸命に子どもの世話をしてきたつもりなのに
      子どもに「裏切られた」と思う事件が起きるのは
        こうした背景がある。
    こうしたことを考えると、
      高校教育相談の大きな意義は 思春期のこどもと
       支配的な親との間に入って
        親子関係を 調整することだ。
    キーは、親がは 子どもの「成長」に気づいていたか。
       親の養育態度に「誤り」は なかったか。
    そして思春期の子どもとの「つきあい方」を知っていたか、
     である。
       気づいたことがあれば、修正すれば よいのである。