世界で一番 裏話



本編では、キス出来たあたし達だけど・・・
実は邪魔が入っていたのです。


ΨΨΨΨΨΨ


いい雰囲気になって、和也がの頬に触れ
俺が最初にキス出来るんだな、と言い顎を持ち上げた瞬間。
此処にはいないはずの声が割り込んだ。

が美人なのは当たり前じゃん、俺の妹なんだから♪」

とか言って割り込んで来たのは・・・
紛れもなく、の兄貴である仁の声。

何で?コイツ等楽屋にいたんじゃないの??
しかも他の奴等もあるし・・

「駄目だよ和也、1人で抜け駆けしちゃ」
「そうそう、俺達だって探してたんだぜ?」
「それに、ちゃんを好きなのが亀だけだと思うなよ。」
「うんうん」
「!?おまえ等もかっ!?」

「はぁっ!?」

何やら一悶着起きそう・・・それに、皆も探してくれてたんだ。
たっちゃんは何やら意味深な発言を・・・・・

たっちゃんの爆弾発言に、お兄ちゃんと和也が同時に突っ込んでる。
ジェントルマンじゅんのは、1人傍観者みたく微笑んでるだけ。
在る意味怖いぞ・・・・

しかも、ただでさえややこしくなってるのに
更にややこしくなる事を、お兄ちゃんが言ってくれた。

「それに亀、に最初にキスしたのはオマエじゃなくて俺。」

「は!?」

「てめぇ赤西!いつしやがった!!」
「兄貴だからって抜け駆けしてんなよ!!」
「いつって、が生まれた時♪」
「「「「「怒!」」」」」

うわぁ・・お兄ちゃん、言いたいのは良いとして
自分で地雷踏んじゃったよ。
他の皆は、一斉にお兄ちゃんに飛び掛ってやいのやいの言ってる。

記憶にはないけど、写真には撮ってあったかも。
まあ、家族にキスされたのは『初めて』にカウントされないでしょ。

何て言うの突っ込みは、誰の耳にも届いてませんでした。

「いいじゃん!!は俺の宝物なんだから!」
「ふざけんな!俺にとっても大事な奴なんだよ!」
「亀と赤西だけのモンじゃねぇぞ!」
「そうだよそうだよ!俺だって、ちゃん大事だもん!」
「「「「「『だもん』とか言ってんじゃねぇ!!」」」」」←全員逆切れ

あ、あのぉ・・・皆さん?こんなトコで討論しないでってば。
それにさ、よく聞けば恥ずかしいって。

とても入り込めない勢いでモメてる様を見ていると
お兄ちゃんも含めた皆が、パッとを囲んだ。
集団リンチ!?とか思ったに、一斉に皆が捲くし立てる。

!誰が一番好きだ?」
「勿論お兄ちゃんだよな?」
「いや!俺だよね?」
「田口、オマエはどけって!俺だよな?」
「一番は俺でしょ?」
「皆勘違い!一番は俺だから!」

さあ誰!?
見事にハモッて皆が聞いて来る。

最終ジャッジはあたしかい!

うーーーん、勿論一番は和也だけど・・・
皆大好きだもん、この場で1人を選ぶのは出来ないな。
これがきっかけで解散はマズイ。

「皆は?あたしは皆大好きだよ?」
「お兄ちゃんは勿論、が一番。」

あたしの問いに、先ずお兄ちゃんが答えた。
その顔には、優しい兄の色が伺える。
ずっと小さい頃から守ってきた、1人の女の子。

昔も今も、だけが俺の一番。
礼保も大事な弟、けどやっぱ女の子は可愛いし
一番守りたい物なんだよな〜

反論がないって事は、皆も同意見なのだろうか?

「確かにな、は俺も幼馴染としてずっと一番だったし。」
ちゃんは、俺達皆が大切に思ってるんだよ?」
ちゃんには、笑ってて欲しいしな」
「そう、誰にも傷つけさせたくない子。」
「だから、俺達が世界で一番大切なのは・・・ちゃんなの。」

目の前で皆が笑ってる、こんな嬉しい言葉を貰っていいのだろうか。
皆の一番に、あたしがなっていいの?

あたしは、皆にずっと守られてたんだ。
皆はずっと・・・あたしを見守ってくれていたんだね。
有り難う・・・傍にいてくれて、有り難う。

皆は、あたしにとっても 世界で一番大切な存在だよ。
これからも、傍で見守ってね。

「でもまあ?それとこれは別って奴で、亀との付き合いはすぐには認めねぇぜ?」
「何でだよ!!俺達両想いなんだぞ!?少しは寛大な兄貴になれ!」
「俺達だって、認めないよ?」
「当然、じっくり見定めさせて貰うからな」
「簡単に付き合えると思ったら、大間違い」
「そうそう、何せ亀は俺達のちゃんを取ったんだからな。」

「この・・・鬼〜〜〜〜!!!」



END