企画会議



「今日はこのまま企画会議だ!」

意気揚々口にしたのはSnow Manの7人目。
YouTubeSpaceTokyoでの記者会見を終え
控え室に33人で戻った後の発言だ。

周りでは選ばれた他4グループが着替え中。
異性の裸はまあ慣れて来た。
それに弟も居るし、皆弟みたいなモンよ!

(絶対違う)

💗「これから企画会議か〜元気だなは」
🌕「だって楽しみですし・・・?」
💚「急に敬語に戻ったね(笑)」
💛「普通に話すの慣れて来たと思ったのにな(笑)」
「ふふ、ゆっくりで良いからね?」
🌕「はいっ」

とまあ、皆とワイワイ話した。
ふっかさんは別のグループの人と雑談してる
確か、SixTONESさんだ。

Snow ManとSixTONESの歴史は一応学んだ
7人目として失礼のないようにと。

んで、今ふっかさんと話してるのは
田中樹さん、ふっかさんを"師匠"って呼んで慕っている。
誰かから慕われるって凄い事だよね・・・

今日のこの記者会見が、私のお披露目でもあり
増員後初の7人Snow Manとして出演した

見ないようにはしてたけど、生放送だから
見てる方々のコメントも流れてきたんだ。
早くて追いきれなかったけど・・・うん。

まあ、予想通りだったかな。
批判的なコメントはあるかなって予想はしてたけど
生放送中そればかり目に入ってやっぱりな、と思いながらもショックは強い

気になるコメントもあったけどそれよりも
ファンの皆さんに認めて貰えるように
もっともっと頑張らなきゃ!

🌕「ふっかさん~」
💜「おおか~お疲れさん」
🌕「お疲れ様です!俺着替えに行ってきますね!」
🦁「じゃんお疲れ!」
🌕「樹さんもお疲れ様です!」
🦁「アピール良かったぞ、頑張ろうな」
🌕「うん!またね樹さん~」

ふっかさんだけに声を掛けたが
樹さんも気付いてくれたので挨拶を返す。
ニカッと笑ってくれると何だか安心した。

歳は離れてるが気さくに接してくれる人で
6人の兄達とも仲がいい。
樹さんとは先月始めに関わり、親しくなった

Jr達から虐めを受けてる時に庇ってくれたのがきっかけだ
彼と居る時は特に絡まれたりからかわれたり蔑まれたりってのは無く
普通にレッスンを集中して受けれた。

何故レッスン場で会う度に居てくれるのか
1度だけ聞いてみた事がある。

🦁「お前が集中出来るように見張ってる」

その時に樹さんが私に言った言葉だ。
当時は"ああ、厳しく見ててくれるんだ"
時間を割いてもらってるんだから頑張ろう

って思ってたな・・・
だから気付きにくかった。
守ってくれてた事に(あれ樹君話かな?)

まあ兎に角着替え着替え

は皆の控え室を出ると、通路を挟んだ先にある場所へと向かった。
そこに事務所側が用に作った控え室がある。

事情を知る女性スタッフが3人程待機し
気兼ねなく衣装を脱げるのだ。
辿り着き、無事スタッフさんらに挨拶。

🌕「皆さんお疲れ様です!」
👩‍💼「ちゃんお疲れ様」

中に居たスタッフが振り向き、笑顔を向け
口々にお疲れ様、と言ってくれた。

早速上に着ていたトレーナーを脱ぐ為
腕をクロスさせて上着の裾を掴み一気に脱ぐ

丁度上着を脱ぎ、サラシだけになった時。
何となく声がしたな思ったら
躊躇いなく控え室の扉が開かれた。

🦔「ふう、お疲れ~・・・?」
🌕「・・・・・・・・・(・∀・)」
🦔「・・・・・・・・・・あれ?」
🌕「わあああああああべちゃんんんん!」
🦔「えっ?あれ?えぇぇ!?」

ナチュラルに間違えて入って来たのは
樹さんと同じSixTONESの髙地優吾さん!?

パニックにはならなかったが虚を突かれた為
何故か髙地さんと仲が良い亮兄さんの名を叫んでしまった(笑)
その頃の阿部ちゃん

💚「何か呼ばれたような?」

や髙地もびっくりしたが、スタッフもびっくりしていた。
それでも慌てて扉を先ず閉めてロック。

髙地優吾捕獲(ぇ)
幸いサラシは巻いてたからセーフ・・・か?

🌕「・・・じー」
🦔「なに?なに?くんだけ?」
🌕「ですね・・・」
🦔「んー・・・理由はそのサラシ?とか?」

That's Right!

いやまあ、うん。鋭いな
何となく察してくれたみたいだから
理由はサラシ巻いてるから、にしとこう。

🌕「この下にまあ、傷があって」
🦔「そうだったんだ・・・」
🌕「知ってるのは亮兄さんと2人+高地さんですね・・・」

傷を見られれば話を聞きたがられる。
あまり思い返したくないからサラシを巻いた

そう話せば、人の良い高地は理解してくれた
嘘に嘘を重ねてるみたいで心苦しい。

🦔「そういう事なら俺も協力するよ」
🌕「どうせなら忘れちゃって下さい」

変な枷を付けたりしたくないです。
と付け足したらデコピンされた(

🌕「いだっ」
🦔「枷付けられたなんて思わないよ」
🌕「・・・高地さん・・・・・・」
🦔「現に阿部ちゃんも残り2人の兄さんも誰1人と君に枷付けられたなんて思ってない」

誰も思ってないんだから
君がそんな風に思ったらダメだよ。

そう言って高地は笑み、の頭を撫でる。
キョトン顔のが頷くとクシャッと笑い
それじゃまたね、と高地は退室して行った。

良い人オーラ全開だったなぁ・・・和む。
でも高地さんの言う通りだ。
兄達の気持ちを私が勝手に決めつけるのは良くない。

因みに高地さんは、私がSnow Manの6人と
血は繋がらないけど兄弟って知ってます手

亮兄さんと親しいというのもあるけれど
話の流れで説明せざるを得なかった感じです

慕っているから亮兄さんって呼んでます
と誤魔化す事も出来たが、阿部が止めた。
高地は信頼出来るから話しても平気、と。

って考えたら入って来たのが高地さんで良かったわ・・・

👩‍💼「ちゃん良かったねぇ」
🌕「はいぃ」
👩「早いとこ着替えちゃおうか」
🌕「ですね、ごめんなさい皆さん;」
👩‍💼「気にしないの、ほらメイク直そ」

高地を見送り、ほっと一息。
謝ったら寛大に受け止められ化粧台前に座らされる。

テキパキとメイクを直してもらい
下の衣装も脱いで着てきた私服に着替えた。
よし、これで完璧ね表情嬉しい

🌕「皆さんありがとうございました!」
👩「ちゃんもお疲れ様~」

色々手伝ってくれたスタッフらにお辞儀。
ニコニコと笑顔で見送られ、は控え室を出る。
そのタイミングでLINEの通知音がした。

うん?と気付いてLINEを開くと
何となく申し訳ない気持ちになった('ω')

💚〈、俺の事呼んだ?〉

うん、呼んだよ。
呼んだというよりは叫んだ感じかな?(笑)

🌕〈大丈夫、高地さんが私の控え室に間違えて来てしまっただけだよ〉

申し訳ない気持ちになりながら返信すると

💚〈・・・は?〉
🌕〈見られたのはサラシだけです〉
💚〈・・・了解、取り敢えず合流しよ〉
🌕〈Roger〉

文字から伝わる不穏な空気をは察知し
捕獲して説明したから大丈夫だと伝えた。
運良くサラシだけだったからね見られたの

そう説明したら不承不承頷いた様子の阿部
先ずは合流して事務所帰ろうと促された。

再び皆の居る控え室方面に歩き出す
通路の壁を右へ折れた瞬間、影がにゅっと・・・

🌕「――ひょえ」
💛「っとか、悪い」
🌕「あっ、照兄ありがとう」

現れた影は照で
吃驚して弾かれた(?)を素早く支えてくれた。

背中に添えられた照の手。
その照の後ろから他メンバーが現れる。

💚「大丈夫?くん」
🌕「うん、照兄が支えてくれたし」
💜「照の胸板の威力ヤバいな(笑)」
💗「なんたってジャニーズ1の肉体美だぜ」
💛「まあな、けど怪我させちまったら元も子もないからな」

( 'ω')軽いから吹っ飛ばすとこだったわ

と笑う照。
でもちゃんと支えてくれたし
そういう所が優しいなって思う。

優しい6人の兄達・・・
皆と一緒のステージに堂々と立てるように
逆境を味方に付けれるようにしなきゃね・・・!

💜「どした?疲れた?」
🌕「大丈夫、早く戻って企画会議しよう」

歩き出すのが僅かに遅れた。
足を止めて振り向いた深澤がを呼ぶ。
決めた決意に気付かれないように言い

振り向いた深澤の腕を取り、
元気良く歩き出して次に近い位置に居た宮舘の腕を取る。

💗「あー!俺とも腕組んでよ~!」
「佐久間、静かにしようね?」
💗「くぅ・・・!貴族の言葉には逆らえぬ!」
💚「佐久間ダッサー(笑)」
💛「お付きの人従順だなぁ」
💙「取り敢えず黙らしたいなお付きの人」
💛💚「今丁度黙ったから(笑)」

賑やかなやり取りで有耶無耶にした
それは成功し、7人は移動車で事務所へ帰還
このまま企画会議を開始する。