パステルカラー3



気になって見てみたら、凄く真剣な眼差し。
強い視線を私に向けていたのだ。
何で?と強く心臓が跳ねる。

「・・・ふっか?」
「にぶちん」
「へっ?何が??」

目を合わせたまま呟くふっか。
にぶちんって・・・鈍いって事?誰が?

呟いた後、柏餅を指で摘む。
節が目立ちすぎずスラリと長いふっかの指
ファンの子達から絶賛されるその手。

一口柏餅を頬張りながら深澤は嘆息。
さっきの鈍い、に対する溜息なんだろうか?
には何の事だか分からず、首を傾げる

「まあいっか、今は分からなくても」

首を傾げたを見ながら自己完結。
話が見えないまま1人納得してるふっか。

「何の話?」
「ん〜・・・SnowManのママでもあるけど、何れはパパにもなりたいんだよね」
「まさか、好きな人が・・・居るとか?」

まさかとか言ったら失礼かもだけど
咄嗟に口から出ていた。

まあそうよね、ふっかはママとか言われてるけど男性だし・・・
いつかは誰かと恋愛して結婚したら子供欲しいもんね・・・うん。

あれ・・・何か想像したら凄く苦しくなった

は知ってる?」
「・・・え?」
「Snow Manはね」
「・・・うん」
「グループ内の恋愛は自由なんだよ?」

(・∀・)What?

ふっかを見る事が出来なくなり、視線はふっかの首に下げて受け応えした。
が、話の流れは妙な方へ向かいつつあり・・・

何故かグループ内の恋愛についての話に。
それはショッピングモールで考えた事だ
仮にそういう意味合いを込めても叶わないと

「まだ分かんない?」
「う・・・うん」
「俺はね、Snow Manのじゃなくてとそういう関係になりたいんだよね」

ーーええぇぇえ!?!?

これは夢か!?って本気で思った。
でも目の前には深澤辰哉。
眼差しは真剣で、嘘偽りは無い。

ていうか、何で私がグループ内の恋愛の事
気にしてるの分かったんだろう?

いやそれは兎も角だ!アカンくない?
Snow Man唯一の女子とリアコ枠のふっかが
グループ内で・・・つ、付き合うとかさ!?

ヤバい、パニックパニック!

翔太並に頭を抱えたくなったに対し
ずっと眺めていた深澤は小さく笑う。

戸惑う様と、一挙手一投足が可愛い。
の儚い外見に惹かれるのは自然の流れで
初の女性ジャニーズとして偏見と虐めと戦い

泣きごと1つ言わずにレッスンに打ち込む姿
その姿に刺激を受け、励まされたのは自分達だった。
気付けば目で追ってて、いつでも助けられるよう見守った。

そんな事をしてるうちに自分の気持ちは募り
後戻り出来ない所まで来ていた。

だから今言うしかないって思ったんだよね。

きちんとに向かい合うように座り
その頬に手を添え、自分の方に向ける。
触れたの頬は柔らかく、熱かった。

逸らそうとするの頬を両手で挟み
視線を絡め取るみたいに目を合わす。
そうしてから深澤は気持ちを言葉にした。

「今すぐじゃなくて良いんだけど、本気で俺と付き合ってみない?
この先もずっと、俺の誕生日祝って欲しいな」

多分遠回しなプロポーズ、真っ赤になったが可愛くて添えた指で唇をなぞる。

これには真っ赤になったも身動ぎし
恥ずかしくて潤んだ目を深澤へ向けた。

「ふっか・・・」
「宜しくお願いします以外受付けません」
「狡い!」
「そう、俺は狡い男なのよ」
「でもそんなふっかが私は好き!」

今日はふっかの誕生日でSnow Man8歳
っていうめでたい日なのにこんな流れに!
でも、めっちゃ嬉しくて言わずに居られなかった。

「うわぁヤバいね、かあいいわ」
「でもね・・・良いの?」
「何が?俺すげぇ大事にするよ?」
「私・・・その、アルビノだから・・・」

将来生まれる子に自分と同じ苦しみを味合わせたくない。
そうは俯いて口にする。

確かに考えない訳じゃない。
子供を望む限り着いて回る不安だ。

多分、遺伝する可能性はある。
だとしても不安はあまり無かった。

の不安を俺が取り除くのは難しいかもしれない、でも一緒に考える事は出来る」
「・・・ふっか・・・・・・」
「もうさ自分1人だけの未来は想像出来ないんだよね」
「うん・・・」
「俺の未来にはが居て欲しいから」

の目から溢れる涙を指で拭ってやり
すっぽり収まる体を抱き締める。
小さな体を抱き締めると増して行く愛しさ

ゆっくり話して伝えたら、そこから先の関係性は変わる
グループ内のメンバーから、恋人へ。

誕生日を祝う為の旅行でメンバーも居るのに
そういうのが一切気にならないくらい
お互いの存在だけを感じ、求めた。

B.D話 終わり


オマケ

「へぇー・・・」(阿部
「阿部、目が死んでる」(岩本
「俺ら何しに来たんだっけ?」(舘さま
「何見せられてんだよ俺らは」(翔太
「深澤辰哉劇場?(笑)」(さっくん
「まあ、やっと素直になった訳だし」(岩本
「つーかSnow Manのママ誰が代わるの」(翔太
「そこはやっぱ阿部じゃない?」(舘さま
「何でだよ(笑)」(阿部
「ていうか、見つかる前に撤収しようぜ」(さっくん
「だな〜目黒達のとこ戻ろうぜ」(岩本
「へーい」


Fin




遅くなりましたが完成です(;''∀'')
力不足が否めません!でもふっかさん誕生日
おめでとうございますた!