リアルタイムメッセージ 84
「導入」で におわせない
道徳のチカラ代表 佐藤幸司
2011年11月28日 記
 例えば,道徳授業の最初=「導入場面」で,
「みなさんは,どんなときに『ありがとう』と言いますか?」
と聞かれたとします。
 すると,子供たちは,
(今日は,『ありがとう』=感謝 の勉強をするんだな…。)
とその日の授業内容を容易に想像することができます。
 この時点で,すでに先が読めてしまうのです。
 先が読めてしまう話ほど,退屈なものはありません。
 こんなふうに聞かれた後に,一読すればすぐに「価値」がわかってしまう読み物資料を読まされたのでは,ますます授業は退屈になります。
 先が読めないワクワク感が,道徳授業にもほしいのです。
 そのためには,「導入場面」で「価値」をにおわせないことです。
「価値」をにおわせると,賢い子ほど教師が望んでいる模範的な発言をしようとします。その結果,授業としては何となく成立しても,子供の本音が出されません。
「導入」なしで,スパッと授業に入ってもいいのです。
 むしろ,その方が,子供たちの集中力が一気に増すことがよくあります。
「導入」をするのなら,「価値への導入」ではなく「資料への導入」を行います。
 その時間に扱う資料につながり,子供たちに
「今日の道徳はおもしろそうだぞ!」
と期待感を抱かせるような「導入」を考えてみましょう。