リアルタイムメッセージ 80
続:気持ちを直接問わない  ではどうする?
道徳のチカラ 代表  佐藤幸司
2011年10月23日 記
 道徳授業で,登場人物の気持ちを直接問うのは,やめましょう。
 そんなことを言われたら,どんな発問をしたらいいのか悩んでしまう…,という先生も多いようです。
 前回のメッセージ79では,それに代わる発問として,次の二つを示しました。

1)例えば,気持ちではなく,行為を問います。
 どう行動すべきかを問えば,そう考えた理由の中に,登場人物の心情が表れてきます。
2)例えば,そういう気持ちになった理由を問います。
「(登場人物)は,どうして悲しい気持ちになったのかな?」
と問います。

今回は,もう一つ,別の例を示します。
それは,
「こんな気持ちになっている登場人物のことを,あなたはどう思いますか。」
という発問です。
 小学校低学年の資料に整理整頓に関するものがあります。
 内容項目では,基本的な生活習慣・節度節制に該当する資料です。
 整理整頓をきちんとしなかったために,困ってしまった子がいます。
「この子は,今,どんな気持ちでしょうか。」
と,直接気持ちを問えば,
「困ったなあ,どうしよう。」
「きちんと片づけておけばよかった。」
という答えがすぐに出されます。
 逆に言えば,そういう答えしか出されません。
 そうではなくて,
「今,困っているこの子のことを(あなたは)どう思いますか。」
と問います。
 すると,自分も同じように困ってしまったときの経験や,この子に対するアドバイスや,共感する気持ち,批判的な意見など,多様な発言を引き出すことができます。


☆お知らせ
現在,『とっておきの道徳授業』編集部では,小学校編・中学校編ともに,2012年春の発刊をめざし,次号の原稿募集を行っています。
2001年の発刊以来,大好評をいただいている『とっておきシリーズ』ですが,全10巻で一つの区切りとし,その後はシリーズ名を変えて,引き続き日本標準社から実践集を出していく予定です。
 小学校編の次号(通算11巻)は,『とっておきの道徳授業 プラス1』として,これまでと若干アレンジした形で発刊になります。
 中学校編は,『中学校編 とっておきの道徳授業10』として,第10巻の記念号として発刊となります。
 夏の全国大会に持ち込まれた授業記録を中心に編集していますが,まだ,原稿に空きがあります。
 ぜひ,オリジナル実践の自信作をお送りください。
   
小学校→佐藤幸司    s-koji■mwa.biglobe.ne.jp

中学校→桃崎剛寿    t-momosaki■nifty.com

   
■に@を入れてお送りください。
  授業の内容が分かるものであれば,最初は書式を問いません。
  掲載が決定した場合は,規定の書式で執筆していただきます。