〜 佐藤幸司学級からリアルタイムメッセージ 6 〜
「明るく元気な学級」ではなく,安心できる学級を
2009.5.11記
道徳教育改革集団<新>代表:佐藤幸司
 先週末・5月9日(土)は,第5回北フェスDEEPゼミ(旭川)に行ってきました。定員40名が満席となる盛会でした。このゼミの特徴は,講師による講座だけでなく,地元の先生方による模擬授業や実践レポート検討が盛り込まれた日程になっていることです。9時半に開始したゼミは,夕方5時までびっちり進みます。北の大地の熱心な先生方と学ぶ貴重な機会をいただきました。なおこの日は,熊本市内で鈴木健二先生を講師に招いたイベントも開催されました。企画は,桃崎剛寿団長です。旭川と熊本で,道集関係のイベントが同時に開催された日でした。次に私が伺うイベントは,「6.6教師のチカラ」=東京都・中野サンプラザ です。たくさんの先生方にお会いできるのを楽しみにしています。

 さて,5月も第3週目に入りました。新年度がスタートして1ヶ月が過ぎました。「学級目標」や「クラスのスローガン」等を決めて,それに向かって気合を入れてがんばっている学級も多いことでしょう。

 「学級目標」や「クラスのスローガン」には,どんな言葉が入っていますか。
一番人気は,「明るく元気」という言葉でしょうか。
 もちろん,「明るく元気」は,大事です。暗くて沈んだ学級なんて,考えただけで気分が滅入りそうです。でも,ここで,ちょっと考えてみたいのです。子供たちが本当に望んでいるのは,「明るく元気」な学級なのでしょうか。
 実は,そうではないのです。
子供たちが,本当に望んでいるのは,安心して生活できる学級です。

 もし,学級に「いじめ」があったら,安心してすごすことはできません。授業中,自分の発表を静かに聞いてもらえなかったら(おしゃべり等でざわついていたら),安心して話すことができません。まして,間違った意見を言ったときに,からかわれるような学級では,安心して学ぶことができません。
 「明るく元気」という言葉が悪いと言っているのではありません。明るく元気に毎日を過ごすためには,その根底に安心感が必要なのです。

 子供に安心感をもたせるためには,まずは,教師とその子との関わりが必要です。
例えば,教室で,
「先生、気持ち悪いです…。」
と言ってきた子がいたら、
「何? 先生が気持ち悪いの?」
と軽いジュークで切り返してから,笑顔で額に手を当てます。熱がないようだったら,
「大丈夫みたいだよ。」
と話してあげます。これだけのことで,元気になる子が多いのです。

 軽いスキンシップを交えながら,共感的な対応をしてあげます。そうすることで,子供は,
自分が受け入れられていると感じることができます。それは,自分の居場所をそこに(=学級)
に見い出すことなのです。

 安心感は,本来は,子供同士のつながりにおいてもたせていくべきものです。けれども,新しい学級集団においては,この時期,まずは担任との関わりの中から,安心感をもたせていくことも大切です。