〜 リアルタイムメッセージ 51 〜
読み物資料でなければならない?
2010.10.11記
道徳教育改革集団→道徳のチカラ 代表:佐藤幸司
 10月9日(土)は,横浜でセミナーがありました。
 若手の先生方が中心となって開催したセミナーです。
 教職暦10年未満の先生方がほとんどだったようです。
 これからの日本の教育界には,若い先生方のチカラが絶対に必要です。
 3連休の初日に,参加費を払ってセミナーにやってくる熱心な先生方との貴重な出会いに,感謝いたします。
 さて,懇親会の席上で,こんな話を聞きました。

「道徳授業で使う資料は,読み物資料でなければならない」
  と言われている。
読み物資料を使わないで道徳授業を行ったら「これは,道
  徳ではなく学活だ」と言われた。

 これは,今から20年ほど前に,私が言われたことと同じです。
 現在も,このような「縛り」が残念ながら存在しているようです。

 についてです。
 「読み物資料でなければならない」と言う方は,『小学校学習指導要領解説 道徳編』(文科省)を読んでいないのでしょうか。
  ⇒  第5章 第4節 3 魅力的な教材の開発や活用
  ここには,要するに読み物資料だけではなくて,魅力的な教材を多用に開発して授業づくりを行うべきであるという内容が書かれてあります。
  学習指導要領及び,その解説書に書かれてあることを無視するのは,教育公務員としての義務に反します。「道徳」は,すでに新教育課程が完全実施されているのです。

 についてです。
  道徳であれ,学活であれ,子どもにとっては,どちらでもいいことです。
  大事なのは,その内容です。
 「授業としては,いい授業だった。ただし,道徳というよりは,学活に位置づけるべき授業だ」というのであれば,時数計上だけの問題として考えましょう。
  ただ,そうおっしゃる方には一言,聞いてみてください。
 「では,もし,私がこの授業を最初から『学活』で行ったとしたら,あなたは,これは『学活』ではなく道徳だ,と言いませんか?」
と。
 どの枠組みに位置づけるかは,教師側の問題です。
 その授業を受けた子どもたちがどんな向上的変容をとげたのかが大事なのです。