〜 佐藤幸司学級からリアルタイムメッセージ 3 〜
最初の道徳授業に思いをこめて  2009.4.18 記
道徳教育改革集団<新>代表:佐藤幸司
 道徳授業の「標準時数」は35時間(小学校1年生は34時間)です。「標準時数」というのは,文科省で決めている「標準」の時数です。ですから,道徳でも他教科でも「標準時数」を下回ってはいけません。もし,下回ったとすれば,それは“無履修”と同じことであり,教育公務員としての職務を果たさなかったことになります。

 逆に,35時間というのは「標準時数」ですから,これを多少上回る分には問題はありません。どの学校,学級でも,多少の余剰時間・学級裁量の時間というものがカリキュラムの中にあるはずです。たいてい,国語や算数の授業時数が余裕を持って計画されているようですが,道徳の時間を例えば2時間続きの同テーマで学習させたい…というようなときに,若干の時数を増やすこともできます。年間36〜37時間の道徳も可能になります。

 年間35時間の道徳授業も,まずは,最初の1時間目があってこそスタートします。

 4月の道徳の時間は,おそらく3時間計画されていることでしょう。

 今週は,新学期になって第3週です。ということは,全国の教室で道徳授業が1時間は実施されているはずです。

 私は,今年度,新しいクラスを担任しています。(2年生)

 新しいクラスを担任すると,何年生であっても必ず実施する授業があります。

 盲導犬サーブの授業です。

 サーブは,交通事故から主人を救うために車に飛びかかり,自らの前足を失った盲導犬です。私は,今から20年ほど前にサーブに出会いました(ACの新聞広告)。私は,サーブと出会い,<子供たちに伝えたい何か>を強烈に感じました。

 私の道徳教材開発は,サーブから始まったのです。

←名古屋市 栄 地下鉄14番出口の前に建つサーブの銅像(撮影:佐藤)

※ サーブの授業については,いくつかの教育雑誌や書籍に書いてきました。最新のものは,『とっておきの道徳授業Z』をご覧ください。

 今回は,授業の最後にサーブの絵本(カラーコピーで紙芝居として作成したもの)を読み聞かせました。上記の『とっておきの道徳授業Z』に掲載してある授業とは展開が異なる“オーソドックスバージョン”です。

 ちなみに,この授業には,地元のテレビ局の取材が入りました。「さくらんぼテレビ」というテレビ局です。(山形らしいネーミングでしょう。)新社会人へのメッセージがテーマで,教師の仕事について紹介するコーナーで放送されるということです。放送は5月1日,夕方6時50分頃からです。ご覧になりたい方は,この日この時間に山形県内にいらしてください。

 35時間も1時間から。4月の道徳授業は,教師の思いがたくさんつまったオリジナル授業でスタートしましょう。