〜 リアルタイムメッセージ 28 〜
あとかくしの雪  でも雪がない・・・
2009.12.13記
道徳教育改革集団<新>代表:佐藤幸司
 お天道様の気まぐれなのか,地球温暖化の影響なのかわかりませんが,山形でもまだ雪が降りません。先日,蔵王スキー場では,雪のない緑のゲレンデで,スキー場開きのセレモニーだけが行われました。
 雪がないと,生活はしやすいかもしれません。
 でも,やっぱり冬らしくありません。季節感は,大切ですね。
私は、雪が降る季節になると、木下順二の『あとかくしの雪』を思い出します。
 概略,こんなお話です。
ある晩、貧しいお百姓さんの家に旅人がやってきた。
旅人は腹ぺこで、何か食べ物がほしいとお百姓さんに頼む。
貧しいお百姓さんの家には、自分が食べるものもない。困ったお百姓さんは、隣の家の畑からこっそり大根を盗んでくる。そして、大根焼きにして旅人に食べさせた。
なにしろ寒い晩だったから,旅人はうまいうまいとしんからうまそうに,大根焼きを食べた。
その畑からお百姓さんの家までは、大根を盗んだときの足跡がはっきりと残ってしまった。
その晩、雪がさらさらと降ってきて足跡をすっと消していった。

心優しきお百姓さんの家には、こんなにも“温かい”雪が降ったんだな・・・って思います。
真っ白な美しい雪の上に、新しい足跡をつけていきなさい・・・。
そんなメッセージが聞こえてくるような気がします。

そういえば、サンタさんが登場する場面は、いつも雪景色ですね。
 前回の「メッセージ27」では,クリスマスにおすすめの道徳授業を紹介しました。
 このHPから,「メッセージ」のバックナンバーも読めますので,今日,このHPに初めていらっしゃった方は,そちらもご覧ください。

※ 宇佐美寛先生の「『あとかくしの雪』の文章批判」,ご存知ですか。
  文章力が鍛えられます!
⇒ 『授業の理論をどう作るか』宇佐美寛 著 (明治図書)第1章37頁〜
   『あとかくしの雪』も好きですが,宇佐美先生の「ズバッと批判」も好きです。

 望年セミナー,いよいよ残席が少なくなってきました。
クリスマスの翌日,大宮・ソニックシティでお会いしましょう。