〜 リアルタイムメッセージ 20〜
忙しいときこそ 道徳
2009.9.13記
道徳教育改革集団<新>代表:佐藤幸司
 秋は,運動会や文化祭・学習発表会など,さまざまな行事があります。

 特に運動会前は,子供も教師も非常に活動的になります。
 朝から体育着に着替えて大汗をかいて一日が過ぎることもあるでしょう。

 行事に向けて“燃える”のは,いいことです。学級が,学年が,そして学校全体が一つの目標に向かって一丸となって進む雰囲気が生まれます。

 でも,活動的なのはいいのですが,ややもするとそれが落ち着きのなさにつながってしまうこともあります。

 そんなときこそ,道徳授業をしっかり実施しましょう。

 おすすめなのは,「読み聞かせ」を取り入れた道徳授業です。
「読み聞かせ」というと低学年のイメージがあるかもしれません。でも,高学年〜中学校でも十分使えます。

 私が先週行ったのは,昔話を使った道徳授業です。
 新聞広告に,おばあちゃんが目の前を流れていった桃を拾わずに洗濯を続けているイラストが載っていました。
   今のわたしたちは,目の前を桃が流れていっても拾おうとしなくなった。(桃=大事なもの・拾わない=無視する) 

 愛をテーマにした広告です。社会風刺を含んでいます。
 授業では,まず,このイラストを見て,話し合いました。
 次に,『ももたろう』の絵本を見せて,違いを考えました。

 昔の人は,桃を「天からの授かり物」と考えて,拾って大事に持ち帰ったのです。
 他にも,数冊昔話の絵本を準備します。

『したきりすずめ』では,迷子になった子すずめをおじいさんが家に連れていきます。

『はなさかじいいさん』では,川から流れてきた箱に入った子犬をおなあさんが家に連れていきます。

『かぐやひめ』では,竹のから生まれた女の子をおじいさんが家に連れていきます。

 昔話の主人公は,みんな優しいのです。
 そして,その優しさがのちに幸せを運んできてくれます。
 優しさがハッピーエンドにつながるのです。

 授業の最後に,子どもたちからリクエストを聞いて,絵本を1冊読み聞かせをします。

 私のクラスでは『かぐやひめ』のリクエストが多かったです。
 昔話の優しさにふれ,心を落ち着かせて「読み聞かせ」に聞き入ります。

 忙しいときこそ,道徳授業の心地よさを子どもたちといっしょに味わいたいものです。