〜佐藤幸司学級からリアルタイムメッセージ〜  2
学級のルールは「誉める」ことから
道徳教育改革集団<新>代表:佐藤幸司
 「黄金の三日間」,いかが過されたでしょうか。
 今週からは,新学期第2週目に突入する学校がほとんどだと思います。

 1週目は,学級の当番や係決め,席替え,さまざまな書類の配布・回収,…等,事務的な活動(仕事)があります。それで,つい,「最初の週だから,授業のことは,あまり急がずに・・・。」なんて,思ってしまいがちです。でも,1週目の時間割りを見てみたら,「学級活動」の時間が断トツに多かった,なんてことはありませんでしたか。

 落ち着いた雰囲気をつくるのに,一番いい方法は,まず,普通に授業をすることです。

 席替えや係決めは,後からでもできます。教科書とノートを使い,いつも通りの授業をします。国語であれば,教科書の音読をし,教材文をノートに視写します。まだ,注文中の教材が届いていなくても,教科書とノートがあれば授業ができます。

 授業を進めるには,ルールが必要です。

 例えば,返事です。指名して名前を呼びます。黙って立って(返事をしないで),答える子がいます。けれども,数名指名していけば,そのうちに返事をして立つ子がいるはずです。そこを誉めます。
 「Aさんの答え方は,今までの子と違っていました。どこが違うか気づきましたか?」
というふうに問いかけます。

 「『はい』と,返事をしたことです。」という返答があったら,そこに気づいた子を「聞き方が上手だね。」と誉めます。

 プリントを配布するとき,黙って受け取る子がいます。机間をまわって一人一人に手渡すと,「ありがとうございます」と言って受け取る子が出てくるはずです。ここで,また誉めます。

 子供たちは,これまでの経験から(それが,たかだか数年の人生経験であっても),「どう行動すべきか」というルールのいくつかを知っています。

「呼ばれたら返事をする」

「プリントを受け取るときは,『ありがとう』と言う。」

 こういうルールを教師側からの「指導」として提示するのではなく,子供の側から引き出していきます。それが,教師の指導です。(2009.4.12 記)