リアルタイムメッセージ 172  毎週 月曜日 更新予定
  教師の主体性と柔軟性が認められてこそ
〜 道徳の「特別の教科」化へ 〜

道徳のチカラ代表 佐藤幸司  2013年11月17日 記
佐藤への連絡は こちら
 道徳の教科化へ向けた取り組みが進んでいるようです。
 11月11日(月)には,文科省の「道徳教育の充実に関する懇談会」からの報告案がまとまりました。
 主な内容として,次の6点が挙げられています。

@道徳を「特別教科」に格上げする
A検定教科書を導入
B記述式等の評価を行う
C学級担任が指導する
D教員養成課程で履修単位数を増やす
E学習指導要領の道徳の内容の見直し

 11(月)は,新聞の休刊日だったので,新聞各紙は,12(火)に報じられています。
 その関係で,13(水)にテレビ局と新聞社から計3つの電話取材を受けました。
 それだけ,今,道徳授業の在り方が注目されているということです。

@道徳を「特別教科」にするのは,「道徳授業を毎週しっかり実施する」という目的のためであれば,むしろ歓迎すべきことです。「道徳のチカラ」は,「道徳授業の活性化」をめざして研究実践を続けています。「格上げ」と言われると,「では,これまで道徳は格下だったのか!?」と反論したくなりますが,それは「言葉の綾」ということなのでしょう。
A問題は,これ(検定教科書)です。検定基準をどう定めるのか。教科書が配付された場合,その使用義務はどうなるのか。教師が独自に開発した教材の使用をどうのような形で認めていくのか。 … さまざまな問題が生じます。もし,検定教科書によって,道徳授業づくりの教師の主体性・柔軟性がそがれるのであれば,道徳授業はますます形骸化していきます。

授業づくりには,
A 教材(資料)
B 発問・指示
C 指導過程(授業の流れ)
が必要です。
 このABCが組み合わさり,授業がつくられます。
 検定教科書はAです。この部分だけを教育現場におろして使用義務を課しても,子供のココロに届く道徳授業は実現しません。
 道徳授業を支えるのは,教師の思いです。
 こんな道徳授業を子供たちに届けたい。
 こんな子供たちに育てたい。
 その思いをつぶすような「特別教科道徳」であってはなりません。
 授業づくりにおける教師の主体性と柔軟性が認められてこそ,道徳授業の改革が実現していくのです。
 現場からの声をあらゆる機会を通じて届けていかなければなりません。