〜 リアルタイムメッセージ 15〜
暑い夏には「とうふ小僧」
2009.7.12記
道徳教育改革集団<新>代表:佐藤幸司
 1学期も,残すところ10日ほどとなりました。最近は2学期制の学校もありますから,この表現は必ずしも当たっていないでしょうか?
 山形市内は,各学校に教育課程(2学期制か3学期制か)を任されています。私の勤務校は,3学期制です。どちらも一長一短はあるのでしょうが,私は日本人の季節感からいっても,3学期制のままが気に入っています。

 まだ梅雨が明けていないとはいえ,学校は暑いです。でも,クーラーが効き過ぎた室内にいるよりは,ずっと健康的です。

 暑い日に,おすすめの道徳授業があります。 こわ〜い妖怪のお話です。

「どうしようもなく暑いとき,みなさんはどうしますか。」

と聞くと,子供たちからは,
 ・ プールに入る
 ・ アイスを食べる
 ・ エアコンのある涼しい部屋にいる
 ・ 扇風機をかける
というような答えが返ってきます。

「アイスクリームやエアコンがなくても,涼しくなる方法があります。それは何でしょう。」

「こわ〜い話を聞くことです。こわ〜い話を聞くと,涼しいを通り越して,ぞっとして寒くなります。」

・・・というような流れで,「妖怪・おばけ」の話に持って行きます。
 ここで,
「今から,とってもこわい妖怪の絵を見せます。心臓が弱い人は,目をつぶっていてください。」
とおどかしながら,一枚の絵を見せます。

「とうふ小僧」の絵です。(名前は,教えないでおきます)

 そのユーモラスな風貌に,子供たちは大笑いです。

「この妖怪に名前をつけてください。」
 いろいろなかわいい名前が出されるでしょう。手に持っているのが豆腐だと分かった子からは,「とうふ小僧」という「正解」も出されるかもしれません。

 その後,絵本『とうふこぞう』(せなけいこ作 童心社)の読み聞かせをします。

 読み聞かせの後,
「みなさんも,とうふ小僧のような妖怪を考えてみましょう。」
と言って,小さめの画用紙を配ります。妖怪の絵,名前,どんなことをする妖怪なのかをかかせます。かき終えたら,お互いに紹介し会います。先週,私のクラスで実施した授業です。
⇒詳しくは,『とっておきの道徳授業IV』39ページ〜

 妖怪が生まれた(考え出された)のは,江戸時代だそうです。当時の庶民は,妖怪の存在を怖がったり,かわいがったりしながら楽しんできたのでしょう。妖怪は,一つの日本の文化なのです。

 何かと忙しい毎日です。(大人も子供も) そんな毎日だからこそ,妖怪の存在を楽しむことができる心の余裕を持ちたいものです。

「異質を受け入れ,ユーモアを楽しむ心の余裕を持たせる」
これが,とうふ小僧の授業の目標です。