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「いじめ」と正対する道徳授業
      道徳のチカラ代表 佐藤幸司  2013年2月24日 記
 今週末には3月に入るというのに,真冬に逆戻りしたようなすごい雪です。
 今朝は,山形市内でも除雪車がフル稼働していました。
 北国のみなさん,雪の事故に気をつけましょう。

 さて,今週も「いじめ」問題に関してです。
 「いじめ」を扱った道徳授業は,いじめのないクラスで実施するからこと効果があります。
 今,目の前でいじめが起こっているのなら,資料を探して授業の準備をしている場合ではありません。
 そうしている間にも,いじめを受けている子の苦しみが続いているのです。
 教師は,その子を苦しみから救ってあげなければなりません。

 いじめのない,普通のクラスで,道徳授業を行う。
 これが,基本です。

 けれども,即効性を求める生徒指導的な道徳授業もあります。
 たとえば,『とっておきの道徳授業10』P.131(小学校)に掲載されている「正正堂堂と生きる」です。
 この授業の指導目標は,以下の通りです。

  「いじめ」は相手の人権を踏みにじる卑怯な行為であることを知り,正正堂堂と生きようとする思いをもつ

 「学年道徳」として実施した授業です。
 授業では,まず,「75  76」という数字を提示します。
 これは,自分を除いた学年の児童数(76−1)と,学年の児童数です。
 つまり自分には75人の仲間がいることを表しています。
 そして,次のように話します。
 「これから,みなさんにいくつかの質問をします。でも,声に出して答えないでください。手も挙げなくていいです。自分の心の中で答えてください。」
  いくつかの問いに対して自問させた後,

         卑怯の反対が正正堂堂である 

ということを伝えます。
 教師の発問に対して,発言を禁じた授業です。
 授業中の笑い声や笑顔が一切ない授業です。

 本来,これは,やる必要がないほうがいい授業です。
 けれども,いじめ問題が起きてしまったとき,または,その兆候があるとき,実施すべき授業です。
 この授業一つで,一気に問題解決…というまではいかないかもしれません。
けれども,必ず,子供たちの心に変化が生まれます。
いじめ問題解決の突破口になり得る授業です