リアルタイムメッセージ 100    ☆毎週月曜日更新予定☆
説明はいらない
道徳のチカラ代表 佐藤幸司
2012年 5月27日(日)記
 今回が,記念すべきNo.100となります。
 でも,まだまだ通過点です。

 村上春樹『1Q84』(文庫本BOOK2前編)235頁に,
「説明しなくてはそれがわからんというのは,どれだけ説明してもわからんということだ」
という文があります。天吾の父のせりふです。

 1枚のポスターを使った授業があります。
 赤ちゃんがおばあちゃん(おじいちゃん)の指を握りしめているポスターです。
 (写真は,私が小学校1年生に実施したときの板書です。)
 このポスターには,いくつかの道徳的な論点が含まれています。
 子供たちは,話し合いを通じて,それらの論点に気づき,そこにある道徳的な価値を感じとっていきます。
 このポスターは,何を伝えているのか。
 それを説明することはできません。
 子供たち自身が,そこに含まれる論点に気づき,そこにある価値を感じ取っていくのです。
 1枚の写真(ポスター)で授業を構成するためには,次の二つの条件が必要です。
1 その写真(ポスター)に,道徳的な論点が含まれていること。
2 子供たちが,道徳的な論点に気づく目をもち,道徳的な価値に気づく感性を身につけていること。


「この資料は,(こういうこと)をみなさんに教えています」
などと説明しなければならない授業はNG(No Good)です。