〜佐藤幸司学級からリアルタイムメッセージ〜
 「黄金の三日間」よりも大事なこと
 道徳教育改革集団<新>代表:佐藤幸司
 平成21年度がスタートします。
 「黄金の三日間」という言葉を耳にすることがあります。「始業式からの三日間の指導が,その学級の1年間に大きな影響を及ぼす。」という考え方です。

 何事も最初が肝心です。その意味において,「黄金の三日間」をどう乗り切るかというのは,大切なことでしょう。

 けれども,最初の三日間をうまく過せたからといって,その学級の1年間の学級経営がうまくいくわけではありません。このあたりが,(特に,やる気まんまんの若手教師が)勘違いしやすいところです。

 出会いのパフォーマンスや「楽しい学級づくり」への夢の提示で,一時的に子供たちは盛り上がり,「今度の先生はおもしろいぞ。いいクラスになりそうだ。」という思いを持ちます。でも,その思いがいつまで継続できるかが問題なのです。

 授業日は,年間約200日あります。まずやるべきことは,その学年の最終ゴール,つまり3学期の修了式(6年生であれば卒業式)当日の子供の姿を描くことなのです。

 自分の学級をどんな学級にしたいのか。
 自分の学級の子供たちをどんな子供に育てたいのか。
 この思い(深澤久氏が多用する言葉を借りれば=哲学=です)がなければ,「黄金の三日間」の指導は,単なる「パフォーマンスやスローガン」に終わってしまいます。私の場合,ここ2年間は「ありがとうと言われる子を育てる」ことをめざしてきました。

 人からありがとうと<言われる>ことによって,自分の存在価値を認め,自尊感情を持つようになるからです。

 新年度は,どの学校,どの学級も忙しいことでしょう。
 忙しい時期だからこそ,目先の「指導」だけにとらわれずに,1年間のゴールを見据えた指導を行っていきたいものです。
 21年度,共に進んでいきましょう。

 皆様と,セミナー等でお会いできることを楽しみにしています。
(2009.4.4 記)