お家のワンちゃんネコちゃんは、ノミやダニ
の予防を行なっていますか?埼玉県北部は、 自然の多い土地柄、ノミやダニがたくさん生
息しています。ノミ・ダニ の寄生を受けると、痒いだけでなく、皮膚炎
になったり吸血により貧血を起こしたり伝染 病に感染する可能性もあります。重度の寄生
により貧血が進行すると死 亡することもありえるのです。ノミ・ダニの
寄生が原因で起こるこれらの病気は、治療に 時間がかかるものが多いので、当院では予防
に重点を置いています。
さらに、ヒトへの寄生、吸血、伝染病の伝播もあり、特に
アレルギーの方はアナフィラキシーショック(急性過敏反応)を起こすこともある人獣共通
感染症(ズーノーシス)のひとつでもありま す。
大切な愛犬・愛猫をノミ・ダニから守るために、日ごろからの予防は必ずしましょう!
よくあるご質問:
その1
「ウンチに米粒みたいな白いも のが時々出るんだけど、な に?」
お そらく、瓜実条虫という寄生虫 です。ワンちゃん、ネコちゃん
の毛をかき分けて見て下さい。 ノミ、あるいは小さな黒い粒々
がついていませんか?その黒い 粒々はノミの糞です。黒い粒々
をティッシュにおいて、水で濡 らすと赤茶色ににじみます。こ
れはノミが吸ったワンちゃんネ コちゃんの血液の色です。ノミ の寄
生がある場合、その大多数は瓜 実条虫の寄生も見られます。も
し、どちらかの寄生が確認され たら、必ず両方の駆除が必要に
なります。もちろん、ノミの予 防を していれば、瓜実条虫の寄生す
る確率はほとんどありません。
その2
「100%室内飼いの猫あるいは散歩のとき以外外には出さない犬だから大丈夫でしょ?」
そんなことはありません。ワンちゃんネコちゃんに直接寄生することがなくても、人間が家に
持ち帰り、ワンちゃんネコちゃんに寄生してしまうことも考えられます。ノミやダニは歩道の
わきの草むらや、公園などに潜んでおり、常に寄生するチャンスを狙っています。知らないう
ちに衣服にくっついたノミ・ダニが、何も知らないワンちゃんネコちゃんが待つ家の中まで入
り込んでしまうのです。家の中にいるからといって、安心はできません。
その3
「ダニがワンちゃんに食いついていたので、つまんでとっちゃいました・・・大丈夫で
しょ?」
だめです。ダニは顎(アゴ)を皮膚に差し込んで吸血するので、無理に引っ張ると、顎の部分
だけ皮膚に残ってしまうことがあります。残った顎は、皮膚炎の原因となったり、そこの部分
にしこりとして残ってしまいます。また、ダニの体を押しつぶすことで、ダニが持っている伝
染病を体中に撒き散らしてしまう可能性もあります。とにかく、ダニが皮膚にいるのを見つけ
たら、取ろうとせず、動物病院にお連れ下さい。
その4
「予防は暖かい春と夏だけで十分よね?」
秋、冬でもノミ・ダニは元気です。特にダニは気温が低くても活動することはできますので、
外出すれば寄生を受ける可能性があります。また、暖房器具や加湿器はどこのご家庭にもあり
ますので、快適な温度が保たれた室内は、ノミ・ダニにとっても快適に生活できちゃうので
す。冬とはいえ、油断は禁物です!
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