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国道52号の上沢の信号から奈良田方面に入り、10km弱で、左手に七面山の案内版を見て左折する。約4kmで羽衣の駐車場に着く。杉木立の間の駐車場は10台ほどしか駐車出来ない。奥に詰めれば倍は駐車可能であるが、出てこれなくなってしまう。トイレ棟もある。
駐車場の先の右手に登山口があり、ここから一丁が始まり山門までの四十六丁を数えて登ることになる。ポイントとなるのは二十三丁の中適坊、三十六丁の晴雲坊か。また、二十九丁の先の鉄パイプを組んだ手すりのある個所から北岳から間ノ岳の白い稜線の展望が得られ、更に四十丁の先、左手に太平洋が見えるポイントがある。
登山道は十三丁の肝心坊までがやや石ころが多く歩き辛いと言えるかも知れないが、概ね遊歩道のような良く整備されている。難点は殆ど階段状のため、普段山慣れた人でも辛いかもしれない。登山口から敬愼院まで1200m、七面山山頂までだと1500mの標高差がある。上高地から槍ヶ岳山荘までの標高差と殆ど同じと言って良い。
四十丁の先から朝日に輝く太平洋に気を良くして最後の登りを詰めて行くと、前方に大きな山門が見えてくる。敬愼院の総門で、それを潜って左手に進むと広い御来迎場があった。この時期の御来光は富士山の大分右手辺りから登るようである。本殿は帰路寄ることにし、七面山山頂を目指す。荷揚げリフトの終点広場の右手からその道が伸びていた。
敬愼院までの立派な道と比して余りにもお粗末なと言って良いほどの道が展望のない中を進んでいたが、途中から七面山のガレ場に行かないようにロープが張られた個所が幾つかあった。七面山の三角点のあるピークは1982mで、1989mの最高点は少し行った右手の樹林帯の中にある。
山中にこれほど広い社があるとは想像も出来ないほどの広大さである。本社には1000人の宿泊が可能と聞く。また裏手にある一の池も神秘的な緑色を呈していた。月曜日の午前中ということで、境内では信者の姿を数人目にしただけで、静かな佇まいの敬愼院をぐるっとまわって総門から羽衣目指して下山した。
どこからか大きなお題目を唱える声が聞こえだし、下の坊で唱えているのかと思ったら、信仰登山の一群で「南無妙法蓮華経」を一人の人がメガホンで唱えてから集団が復唱する声であった。一群が恐らく100人位か、下って行く途中にその集団と三組擦れ違ったのだから合計300人であろうか、その美しい純白姿に圧倒されながら道を空けてもらって下った。
今年は北岳の広河原登山口への芦安村(現在は南アルプス市)からの道路が不通とあって、奈良田からのアクセスが大分利用されたようである。奈良田までは大分遠いと思っていたので、今年は南アルプスには足を向けなかった。ところが実際に走ってみると、中央道甲府南ICから上沢まで30kmと思ったより近く、笊ヶ岳や白峰南嶺の山へのアクセスもそれほど遠くないようである。
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