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国道20号線の道の駅「白州」の信号を曲がって、白州中学の三叉路を右に入って、一本道で矢立石の登山口に着く。中学の左方面の道は黒戸尾根の登山口の駒ヶ岳神社への道である。矢立石登山口には駐車場はなく、路肩の広い部分に停めることになる。
登山口からすぐにゲートがあり、林道歩きで錦滝の東屋まで足慣らしが出来る。しかし、東屋からは急登が待っており、途中、急な階段や木の根に掴まりながらの登りはすぐに足に堪えるであろう。急登が落ち着く頃、雁ヶ原と1662m峰をトラバースする道を探して見たものの、入り口が分からず雁ヶ原に向う。
白ザレの雁ヶ原から岩道を上下し、左からトラバース道を合わせると道は樹林帯の中へと入って行く。しばらくして右手に八ヶ岳の展望が、更にその先で3回ほど甲斐駒方面の展望が開ける深く切れ落ちた花崗岩の岩上に出る。狭い尾根から薄暗い広い台地上の2029mに着くと、写真の分岐を見る。鞍掛山はここから左折して行くものの、道標はない。
分岐を直進してすぐに「山梨の森100選」の案内板のある鞍掛山カラマツ林を見る。美しい唐松林越には甲斐駒ヶ岳が見え、周辺一帯の原生林とは趣きを変えていた。
笹と倒木が多くなり、登りに入ると登山道が隠れるものの赤テープを拾って行けば外れることはない。
一部笹原の登りで登山道が錯綜している所があるが、上部に登っていけば一本道になるので心配ない。下りでは慎重を期する必要がある。その一本道の右手には倒れた大岩山自然保護地区の案内板があったので、人がたくさん入った時期があったのであろうか。
概して、原生林に囲まれた登山道は柔らかく、苔生す個所も多く、何ゆえか木々は育つことなく細く、立ち枯れも目立っている。イワカガミの群落も多いので、靴を置く場所を選ばざるを得ない所もあった。時々、石楠花も未だ咲いてはいなかったが、群落をなしていた。
大岩山の案内板からほんの僅かの登りで駒薙に着く。展望は、鋸岳と、目指す大岩山方面のみ切り開かれていた。稜線をはずさないように、一段と踏み後の細くなった道を急降下で降りて行く。最低鞍部から赤テープに導かれて急登を登って行くが、倒木と道が柔らかいので登り辛い。
急登から傾斜が緩み、空境が視界に入ってくれば山頂は近い。樹林帯の展望のない山頂には三角点があり、この先甲斐駒ヶ岳と鋸岳の中間部に登り上げて行く尾根には踏み後が続いていた。
樹林越に甲斐駒ヶ岳と、鳳凰山や富士山も遠望出来ていた。
鞍掛山分岐まで戻るが、広い笹原の下りでは、注意して赤テープを追わなければならない。分岐から右手に尾根を下り気味に進み、行き詰まった所から右手に急降下して行く。その先で大きな岩の脇を左手から回り込んで、最低鞍部に着く。鞍掛山への登りは、木の根を掴まりながらの岩場を登り上げて行く。
辿り着いた細い尾根の上と言った鞍掛山の山頂は山頂らしくなく、その先の展望台に行って初めて、その山の良さが実感出来るであろう。尾白川渓谷を挟んで眼前に甲斐駒ヶ岳と鋸岳が、鳳凰山が、行って来た大岩山がその雄姿を展開していた。
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