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新山梨変電所からダートの道を進んで行き、右に堰堤を見るようになると、その先の左手に登山口がある。縦走を予定していなければ、登山口近くまで車は入れる。思いの外、結構な登りを我慢して歩くことになる。曇り空の予報であったため、上部に行くに従って、ガスが濃くなって行った。峠から左が本社ヶ丸、右が清八山から三ッ峠山方面である。
清八峠から清八山はすぐで、三ッ峠山方面から登ってきた団体がいた。天気が良ければ、展望に優れると聞いていたが、生憎の天候でガスの中であった。しかし、時たまガスが切れ、三ッ峠山方面と釈迦ヶ岳の尖った先鋭が見えたのが、今回の山行中で唯一の展望であった。団体と前後して、本社ヶ丸を目指す。
峠からの道が、雑木からツツジの木が多くなり、岩がちになって幾つかのピークを越え、最後の岩場を左からまいて登れば本社ヶ丸山頂である。冨士の展望はまたの機会に譲るとして、この周辺に多い「丸」のつく山に思いをはせるのも良かろう。丸のつく山の分布は大菩薩嶺の南から丹沢、奥多摩にかけてであると言う。地図を広げて、山名を探してみると一目瞭然である。
下山は東に延びるブナ林を辿るが、送電線の鉄塔にぶつかると、右に宝鉱山への道標を見る。その先から幾分尾根が細くなり、登り返して1377mHの角研山のピークに至り、道は直角に右に折れて行く。左手は笹子への道であるが、その旨の表記はない。
手書きの角研山の小さな山名標記板があるが、探せるだろうか。
ピークから急な道を下って、左右が急斜面の細い尾根を進むが、突然やぐらの残骸が残る所に出る。手前にも軌条のワイヤーの残骸があったが、鉱山で用いられたのであろうか。往時の交通路で働く人たちの姿が垣間見られるであろうか。やぐらのすぐ先で、笹子への道を分けるが、ここにははっきりとした道標がある
。帰路はここから林道に下り立つことにする。
笹子の道標から鶴ヶ鳥屋山までは大小10以上のピークを越えていくので、思いの外足に負担がかかるであろう。中でも山頂かと思われたこぶの登りは辛いものがあった。好天気なら富士山方面が切り開かれているので、休憩にはもってこいの所である。再び、植生が変わったように思える鞍部まで大きく下り立ち、未だか未だかと思いながら何度かピークを超えて行くと林に囲まれた鶴ヶ鳥屋山山頂であった。笹子分岐まで戻り、崩れやすい道を右にトラバース気味に進んだ後、まっすぐに下れば林道に下り立つ。
派手な紅葉ではなく、自然林の地味ではあるがしっとりとした紅葉の林道を淡々と進むが、下りであるため足は軽やかである。林道始点から2km付近で、がけ崩れのため工事中で作業車の横を通してもらう。11月25日までの工事日程であるので、その後は車両通行可能となるのであろうか。ただ、冬場の通行止めが12月22日から始まるので、約一ヶ月間が通行可能となるようである。約一時間強で、林道の遮断機の下りた地点に戻ることが出来た。
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