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道志川に沿った国道413号の久保バス停近くの幅の広い路肩の駐車スペースに車を停めたが、駐車場の案内はなかったので、停める場合には近くの商店でその旨の了解を取った方が良いであろう。久保には巌道峠への道標があり、それに従って舗装路を登っていくことになる。
途中、道志村指定文化財の園福寺の阿弥陀三尊像を右手に見て進む。道半場で未舗装となり、路肩の弱い個所があるので、車の場合には注意が必要である。巌道峠の手前で一ヶ所だけ冨士山が展望できる所があり、新年の冨士山を拝むことが出来た。
峠まで来ると雪が現れ、登山道にもそれなりの雪が積もっていた。登山口の赤鞍ヶ岳の道標を見て、階段から登山道に入って行く。落ち葉と雪のミックスで滑りやすい急登を登り、木々の間からテレビ中継塔のアンテナを見れば鳥井立山頂である。
緩い下りと登りの道を進むが、長尾のピークは何処だが釈然としなかった。名前の通り長い稜線上には幾つかのピークがあったもののその明記はなく、地図上で秋山村と道志村とに下りて行く鞍部から登り返した休猟区の看板のある所を山頂と判断した。
長尾の下りから前方に見晴らしの良いこんもりとした細茅ノ頭が見えて来る。今まで樹林帯で展望がなかっただけに、始めて見通しの良い個所に出たことになる。雪のついた急登を登り、更にその先のピークが細茅ノ頭である。境界見出標だけで、その他の表示はなかった。
細茅ノ頭から下った鞍部で始めて指導標に出合い、そこから少し登り上げた小ピークにも赤鞍岳と巌道峠の道標があった。この道標から10分強で赤鞍ヶ岳山頂であった。雨量ロボット観測所のある山頂だが、ピークは笹を分けた登山道の中にあった。
尚、二万五千分の一地形図ではこの1257mピークには何の表示もなく、この先の1299mが赤鞍ヶ岳と記されている。しかし、本来はここ1257mが赤鞍ヶ岳で、1299mは朝日山である由とのこと。
赤鞍ヶ岳から下った所から展望に恵まれた細い尾根となり、左手前方に冨士山を見ながら進めるはずであったが、いつのまにか雲がかかってしまっていた。幾つものアップダウンで、道志村への下山分岐のある秋山峠である。
秋山峠からスズタケの中を進めば雑木林に囲まれた広い朝日山山頂であった。ここから菜畑山間は薮っぽさに加えて二つの大きなピークがあり、今までの小アップダウンのように進むわけには行かなかった。
最初のピークが岩戸ノ峰で、朝日山から下って登り返した小ピークからスズタケの中の急登が始まり、雪もあって滑りながら登って行く。登り終えた所から平坦に進んだ後、緩く登れば岩戸ノ峰で、別名高丸である。樹林に覆われ展望はない。
再び急降下の道から登り返して小ピークに着くと、右に90度折れて進んで行く。ほどなく、朽ち果てたような本坂峠の道標に出合う。道志側の戸渡に下山できるが、秋山側の曽雌へは廃道のようである。
峠からブドウ岩ノ頭までも急登で、我慢の為所である。登り着いたブドウ岩ノ頭も樹林に囲まれて、今まで以上に薮っぽかった。
ここから実は道を間違えて進んでしまったのである。写真のブドウ岩ノ頭の表示の、左手に小さく菜畑山と書かれてあったが、
10分ほど林道を下って進んだ所から雪の上に車の轍が現れ、その先で、林道は真っ直ぐに上に上っていく道と、右手に下って行く道とに分かれていた。轍は右の下って行く方面についており、当然足は登りではなく、下りの道に進んでいた。林道の右が沢で、すぐに、ブルが道を塞いでおり、車両を侵入できないようになっていた。脇を掠めて、下っていったが、右にカーブする所で一旦登りになって、再び下りの道となった。下りに下って行くと、ゲートにぶつかり、この林道が「盛里林道」であることを知るが、地図等には載っていないので、その所在は不明であった。ただ、そのゲートの先にあった案内板に盛里林道の地図があったので見れば、なんと県道四日市場上野線とあるではないか。道志側ではなく、秋山側に下山してしまったのである。県道に出れば、公共交通機関があると思い、足を急がせる。途中、朝日川沿いにキャンプ場を二箇所ほど見て、漸く曽雌という秋山村の部落に出ることが出来た。県道の出た先に曽雌のバス停があり、14時52分の都留市行きのバスの便があるのを確認したが、富士急の大月の営業所に電話をしてみると、正月だからバスの営業はないとのことであった。タクシーかと思ったが、バス停の奥にあったお寺から人が散会して出てくるので、その一人に事情を話すと、都留駅まで送ってくれるということであった。渡りに船とはこのようなことを言うのか。辞退しても仕方がないので、言葉に甘えて送ってもらったのは言うまでもない。都留駅から普段なら道志へのバス便もあったが、正月は営業していないとのことで、タクシーにて道志側の久保のマーカーまで戻った。
盛里林道が通行できるようになったら、是非再訪したいものである。また、ブドウ岩ノ頭と菜畑山間も確かめてみたいと思うと同時に、登山では必ず道の判然とする地点まで戻らなければならないと肝に銘じなければならないことに意を強くした。
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