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玉川口から飯豊山荘まで全線舗装の、それほど大きなカーブのない道は終点まで続く。飯豊山荘の上部には広い駐車場が幾つもあり、最奥のゲートの先から温身平への道が、その手前の右手には下山予定の梶川尾根の登山口がある。飯豊山荘0238-64-2111(標高410m)
温身平から右手に入ると、すぐに大きなダム
の堰堤にぶつかり、右手につけられたコンクリートの階段を登って、登山道に入って行く。何本か沢を横切るが、一つの沢には「うまい水」との案内板があり、喉を潤せる。時期によっても違うが、地竹沢から雪渓に降りることになり、下部の不安定な雪渓を避けて登る。
すぐに安定した雪渓の登りになり、稜線上に門内小屋が見えてくると石転び沢出合に至る。左手の石転び沢に登路をとり、段々と傾斜を増して行く。1230mでほん石転び沢と出合うが、そちらに引き込まれそうになる。ここは右の入って進み、更に1470mの北股沢出合では左手に進路をとる。高度計と地図があれば迷うことはないであろうが。
北股沢出合から傾斜は急になり、アイゼンを装着することになる。未だ入山者は少ないのか、ここまで明瞭なトレースはなく、初めての私にとってはルートとりに多少不安を感じていた。草付きが現れると、傾斜は最大となり、時々雪渓に穿たれた亀裂を避け登り続ける。毛勝谷の最上部を思わせる急傾斜をキックステップをまじえながら登るが、気を緩めるとすぐにずり落ちるようで、カメラを中々取り出せないまま、最後の詰めを登り切ると、梅花皮岳に寄った稜線に飛び出すことが出来た。
梅花皮小屋から夏道を行くが、山頂直下の急斜面の雪面はアイゼンをはずしたまま登りきり、待望の北股岳山頂に立つ。展望は言うまでもなく、大日岳から飯豊本山、ニ王子岳、杁差岳方面、遠く朝日連峰が青空の下に展開されていた。
日本海も見えていたように、無線の飛びも良く、430FM ですぐに数局と交信し、山頂を後にする。
門内岳までは稜線漫歩で、黄色いミヤマキンバイと白いハクサンイチゲが咲き乱れ、ギルダ原のミヤマキンバイの群落と、ニ王子岳の残雪のコントラストが美しかった。北股岳山頂にいた頃から頭上を歓迎してくれるように飛び続けるヘリの音がうるさく感じなかったのも、山に抱かれている幸福感が勝っていたのであろう。
前方に門内小屋が見えると、緩い登りで山頂らしくない門内岳に着く。立派なコンクリートの標柱と祠が建っていなければ、単なる通過地点のようであった。すぐ下に門内小屋があり、小屋内部には水場への案内が書かれてあった。この日は門内池のすぐ上に雪渓があったので、そこからの水が利用出来た。
門内池から胎内岳を過ぎ、登る上げると扇ノ地紙で木の古い標柱があり、飯豊小屋への道標を見ることが出来る。すぐ下からは大きな雪稜で快適に下って行ける。夏道と雪の上を交互に下って行き、ケルンを過ぎると前方に梶川峰を見る。梶川峰ではハイマツ帯になっていて三角点を見つけることは出来なかった。
急降下が始まるが、美しいダケカンバを過ぎると雪面で道が不明瞭になり、尾根をはずさないように雪面を下るが、一ヶ所急斜面の雪面の上部に出てしまい、アイゼンを出すものと思い、バックの姿勢でキックステップで降りると夏道に合流する。そこから歩き辛いざれた道を慎重に下り、雪稜に再び出会うと滝見場であった。
一息ついた後、滝見場からの登山道は冬の雪で倒された木や枝が散乱し、除けながらの下降であった。湯沢峰への登り返しの雪面がきつく感じられたが、後は飯豊山荘目指して下りきれば良い。ロープ設置個所があったが、摩擦度は高いので滑ることはないであろう。
<コースタイム>
飯豊山荘4:30→4:50温身平→5:35地竹沢→6:20石転び沢出合→9:00梅花皮小屋9:20→9:48北股岳10:20→11:00門内岳11:10→11:35扇ノ地紙→12:03梶川峰12:15→13:00滝
見場→13:30湯沢峰13:40→14:30飯豊山荘
<ルート図>
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