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祝瓶山 9月25日 2006年


祝瓶山
1417mH
山形県長井市・西置賜郡小国町
羽前葉山(2万5千分図) 朝日岳(5万分図)
N38°11′52″ E139°52′47″


 摩耶山下山後、村上市から国道290号に入り、関川町内から国道113号に出る。後はひたすら長井市を目指すことになる。途中、飯豊の登山口長者原への分岐を見て、小国町に至る。町に入る手前に鈴振り尾根を利用して祝瓶山へ登るルートがあるが、その登山口に至る針生平(五味沢)への道路案内があった。昨年、祝瓶山に登ろうと長井市まで行ったものの、豪雨の影響で木地山ダムへの道路が崩壊、結局行けなかったこともあり、この小国町からのルートも考えていた。ただ、残雪期に利用するには良いが、夏場の利用には面白みに欠けるとあって、やはり祝瓶山荘を起点とした周回コースで登りたいと思っていた。小国町から26kmほどで、国道113号と別れ、県道10号に入る。木地山ダムまで6km の道路標識がある地点まで10kmほどだが、その中間地点にうまい具合にセブンイレブンがあり、食材を購入出来、わざわざ長井市市内に行く必要はなかった。昨年、その6km地点から入ってすぐに通行止めの道路標示があり、がっかりさせられたことを思い出しながら車をダムへと進める。長井ダムの建設で山中に大きな建造物が作られ、その人工物の異様な 光景に吃驚しながら、木地山ダムまで車を進めるが、一車線の幅の狭い道で対向車に注意しながらヘッドライトを点けて曲がりくねった道を慎重に辿る。木地山ダムに着くと今まで見えなかった先鋭の祝瓶山が湖面越しに見え、と同時に舗装路からダートの道に変わり、祝瓶山荘まで6.4kmの道程となる。

祝瓶山荘

車の腹を擦ることは余りなかったので、それほどの悪路ではないが、スピードは出せないので、県道10号から1時間程要して山荘に着く。長井山岳会所有の山荘は施錠されているので利用できないが、真新しい新山荘も隣にあり、水も引かれ、トイレ棟もある。下段に駐車場があり、形だけの電話ボックス内に登山記帳があった。


 翌朝、ヘッドランプの明かりで出立する。山荘から林道とおぼしき道を10分ほど進むと野川本流に架かる大きな吊橋で、三人以上は渡らないようにとの注意書きが記されてあり、これを慎重に渡る。数分で野川本流との分岐地点を左に進み、高巻くような道 から、固定ロープの張られた左側がざれたトラバース道になり、すぐに河原に下りる。川沿いに進むかと思われたが、すぐに河床から離れ山中へと道は入って行く。しばらく原生林のような林間を辿る り、沢を渡ると桑住平の分岐であった。山荘から2km、祝瓶山まで2kmの中間地点で、直進は帰路となる赤鼻尾根コースである(尚、大朝日岳まで9km)。分岐から 渡渉地点にロープが張られ、それに従って角楢沢を渡るとテント場となり、焚き木をした跡があった。10分ほど進む間に2回沢を渡ると、漸く急な登りとなり、尾根に取り付く ことになる。狭い足場の尾根は最初は左側が花崗岩特有のざれている所が多く、スリップに注意して登る。標高800mを越えると正面に祝瓶山が望まれるようになり、また背後には木地山ダムなどの登山口方面が見下ろせるようになる。965mを越え、間近に迫る祝瓶山を見ながら、時折潅木地帯、右側がざれている所等を交互に登りつめる。次第に北大王山と平岩山越しに大朝日岳が見えるようになると、山頂直下に出る。直登ではなく、左に回りこむようにして山頂に出る。待望の祝瓶山の山頂であった。大朝日岳から見た祝瓶山の先鋭に一目ぼれ、いつしかと思っていた頂に立てた嬉しさがこみ上げてきた。また、今日は私の誕生日で、この日を祝うかのような縁起の良い山に登れた幸せを 噛みしめた。眺望の良さは一級品で、なにより朝日連峰の展望台であり、飯豊も近く望める。

 帰路は登路と反対側に下る。急な道を10分ほどで鈴振り尾根との分岐になり、ここは右に折れ る。下りが落ち着き、平坦な道を進むようになると樹林帯の中の見通しのない道となり、やがて赤鼻分岐手前の最低鞍部に着く。 ここまで祝瓶山から400mを下りこんだことになり、ここから70mほどを数分で登り返すと桑住平への赤鼻分岐となる。直進は大朝日岳方面で、長い縦走路となる。下り始めると鎖やロープ等が見られる滑り易い道が15分ほど続き、潅木帯からブナ林の中の道になると傾斜は緩み始める。沢を一箇所渡り、少し進んだ所が桑住平の分岐であった。

 祝瓶山荘で山行後の身支度を整え、帰路のことであった。木地山ダムから建造中の長井ダムに至る所で、詳細は知る由もないが、急に通行止めになっている個所があった。通行止めの所にいたガードマンによると、「サイレンが鳴り、どうやら崩落があった」模様とのこと。その場に待機していた工事関係者の車で先導され、ダム 管理道路を使って建造中のダムの底から長井市方面の道に迂回、案内されるというハプニングがあった。ダム建造に関しては色々と物談義を醸し出しているが、祝瓶山に関してはアクセスが確実になると言う利点はあるであろうが。

<コースタイム>

祝瓶山荘4:54→5:04吊橋→5:39桑住平分岐→7:19祝瓶山7:48→7:58鈴振り尾根分岐→8:45赤鼻分岐→9:24桑住平分岐→9:49吊橋→9:58祝瓶山荘

<GPS情報>

祝瓶山荘 標高580m N38°11′19″ E139°54′21″

<ハンディGPSによる祝瓶山ルート図はこちら

「この地図の作成に当っては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平16総使、第420号)」

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