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登山口の多比には駐車スペースがなく、地元の人に尋ねて、多比港の広い道路脇に停めるよう進言される。港から国道414号に出て右に進み、トンネルを出て最初の横断歩道の交差点を左折し、道なりに進めば良い。登山口のはっきりした指導標は見当たらなかったが、未明の出発を計画していたので前日に下見をしていた。
ヘッドランプの明かりで民家の間を抜けて行くが、静寂を犬の鳴き声が切り裂くのが申し訳なかった。T字路になったら、右手に進み、しばらくは平坦な道を行く。右下には多比港が幾らか薄らんで見えて来ていた。軽四なら通れる急勾配の舗装路を登り、捨てられた車を2,3台道路脇に見れば、ドラム缶の置かれた一本松の大平山登り口に至る。
一本松から山道に入り、ヘッドランプの明かりもいつしか用無しになっていた頃、多比口峠に着く。峠から右へ登って太平山を往復する。日の出を大平山で迎えようと思っていたが、展望は得られなかった。6mSSBでしばらくCQを出してみたものの応答は全くなく、430FMで御殿場局と交信する。
多比口峠まで戻り、関東ならツツジの咲く岩稜地帯の尾根道だが、ウバメカシと呼ばれる見慣れない木々の尾根の道の登り下りを繰り返す。いつしか下りに入れば多比峠に着く。大平山をバックに、右手に大平の田園地帯と箱根の山を見るようになれば石灯篭(右の石灯篭は半壊)の間を抜け鷲頭山であった。
遠くから眺めた先鋭的な山容とは裏腹に山頂部は小広く、駿河湾、白い峰々の南アルプス、箱根の山が展望できるが、富士山だけは潅木が邪魔をし見られないのが残念であった。ここでも6mSSBでは交信できなかった。CQニューイヤーパーティーの開始が9時なので、待機局がいると思っていたが空振りに終わった。
小鷲頭山のピークに来て、前方に広がる初めて見る富士山の展望には思わず喚声があがったのは言うまでもない。これこそ北行コースの醍醐味であろうか。鷲頭山以上の展望に長居を決め込んでしまった。と言うのも、富士山の山頂部に雲がかかり、中々とれないでいたためであった。しかし、待てど暮らせど山頂の姿を呈することがなかったので、諦めてピークを後にする。
小鷲頭山から固定ロープの急坂を下って行けば志下峠で、ここから志下山を経て馬込峠まで明るく開けた展望の尾根道である。左手の志下の海岸線を眺めながらの登下降となる。志下坂峠から、千金岩とペンキで書かれた岩に出会えば更なる展望に吃驚する。きつい登りを経て起伏の少ない雑木林内を行けば香貫台への鞍部で、前方の塊が徳倉山である。
草原の広い山頂には凧を揚げようとしていた親子連れがいたが、生憎風が弱く残念そうであった、富士山の山頂部の雲は未だとれずに、前衛の愛鷹山の長い稜線が見えていた。6mSSBではCQニューイヤーパーティーの開始時間の後と言うことで、一回のコールで3局ほどと交信できる。沼津アルプスはこの先、横山、香貫山と進んで行く。
急降下で指導標のない横山峠に下り、左に折れ、すぐに右の沢状の道を進めばトンネルの入り口に出てて行く。デポしておいたMTBで多比に戻るが、年始で混む国道414は道路幅が狭く、車の往来には細心の注意が必要であった。
前日の1日に香貫山のピークを踏んでおくため、沼津ゴルフ練習場の駐車場から左の車両通行止めの林道を入って、すぐに右手の山道に入って行く。ざれて滑りやすい道を一登りで、立派な車道に出、その道を左手にとって行けば、公園風の広い山頂部に入って行く。
(登り15分)
どこが香貫山山頂部なのかはっきりしなかったが、一番先方の高みに行けば、道脇に小さく山頂を示す指導標があった。階段を登れば香貫山山頂だが、TV局の中継局があるので展望は良くない。展望だけを楽しむなら、新展望台が良いであろう。
(下り10分)
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