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水窪ダムでは戸中川国有林方面とスーパー林道方面に分かれるT字路になっており、左折してダムの湖岸を進むと1kmで舗装路からダートの道になる。戸中川を渡って左岸に移って車を奥へと進めると、途中で麻布山への登山口を見る。ダムから9.7kmでゲート前に着き、車はゲート前の道幅の広い個所に停めることになる。道幅は広いのでどこでも停められるであろう。
ゲート横を通り抜け、戸中川林道に入り、6km辿ると黒法師岳登山口道標に着く。ゲートからここまで高度差400mほどである。途中、何度も沢を過ぎったり、滝などが幾つもあるので水には困らない。ゲートさえ開いていたら、車は十分に走行可能な路面状態であった。日蔭沢小屋を見てその先の右手に登山口がある。
登山口から主稜線まで900mの高度さを登ることになるが、始めは身の丈以上の草の中を10分ほど登り上げ、支尾根に乗ることになる。すぐに左手が展望が利き、暑い日差しを浴びることになる。等高尾根と呼ばれるこの尾根ではこ
の辺りと、小ガレだけが展望が開ける所である。すぐに自然林内に入り、暑さから逃れられほっとする。
針葉樹も見えるが、登山道脇に枯れた笹の篠が目立つようになると、傾斜も緩み平坦に進む所もある。小ガレでは右手にバラ谷山が、その左手に黒法師岳が辛うじて見える
と思われた。再び、鬱蒼とした林の中の登りになり、登山道と平行に倒れた倒木に出合う。この先の小ピークでは倒木の折れた間を抜けるように道が付けられている。
全般的に等高尾根は広いが、上部の狭い所を過ぎると、ザレた浮石の多い道となる。すぐに足場のしっかりとした道になるが、下りの際には下る方向を誤りやすい地点である。そこから下降点までは一踏ん張りである。登り上げた主稜線は笹原で、展望が一気に開ける。前黒法師岳や朝日岳であろうかすくっと伸びた山容が素晴らしい。
丸盆岳や鎌崩ノ頭の奥に双耳峰の池口岳と思われる山が見えていた。朝露に濡れた笹の中の道は登山靴が隠れるほどで、すぐに濡れそぼって来る。前方に黒法師岳のガレが見え、その縁を辿る所は高度感を味わうことになる。麻布山・バラ谷山からの道を合わせると、その上が黒法師岳山頂であった。
針葉樹林に囲まれた山頂は展望はないが、広くゆったりとしており、明るい雰囲気を持っている。×印の刻印の一等三角点は何処にあるのかと探したが、下草の空地の中にあった。その×印の詳細は知る由もないが、眼前にあるその標石を見ながら満足の体であった。
等高尾根下降点まで戻り、丸盆岳へと向う。下降点は主稜線上の小ピークゆえ、笹の中の下りから鞍部に下りる。鞍部付近は自然林だが、登るにつれ笹原となり、雲上の庭園のような所に出る。水場さえあれば快適なテント場になりそうな所を過ぎ、丸盆岳の基部に着く。
急な登りの頭上高く、柵があるのかと思っていたが、近づくにつれ、動く気配があり、良く見ると鹿の群れであった。複雑な地形の山頂からの展望は抜群で、黒法師岳は勿論のこと、南アルプスの南部の山々が指呼出来た。
聖岳の山容が一番で、光岳、塩見岳と連なる山並みの、冨士山も思いの外近くに見え、この悠久の時間の中に身を置く幸せを感じていた。
明日は「熊伏山」と言うことで、遠山郷の「かぐらの湯」(TEL0260-34-1085)に戻り
、一浴後、近くのスーパーで食材の買出しを行う。
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