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愛鷹山 11月22日 2003年


越前岳
1504mH
静岡県裾野市・富士市
愛鷹山(2万5千分図) 御殿場(5万分図)

呼子岳
1300mH
静岡県裾野市・富士市
愛鷹山(2万5千分図) 御殿場(5万分図)

鋸岳
1296mH
静岡県裾野市・富士市
愛鷹山(2万5千分図) 御殿場(5万分図)

位牌岳
1458mH
静岡県裾野市・富士市
愛鷹山(2万5千分図) 御殿場(5万分図)


愛鷹連峰の最高峰の越前岳を十里木から登り、呼子岳を経て難所の鋸岳を通過し位牌岳に至り、田向に下山するコースを選んでみた。1998年の豪雨による鋸岳付近の崩壊でより一層難所となった脆い岩場の通過がポイントである。位牌岳からの須山・田向コースは危険な個所もなく、最近は良く歩かれているようで、薮っぽい所はなかったし、迷う所も見当たらなかった。須山と十里木間は7kmあり、須山からだと標高差300mを登らなくてはならない。

十里木駐車場

トイレ棟もある駐車場は30台ほどは停められるであろうか。トイレ棟の右に展望台を経て越前岳への登山口がある。既に標高は860mあり、越前岳までの640mを登るが、火山灰特有のぬかるみやすい道が難儀である。越前岳で陽光が富士山に当るのを写真に収めようと、未明にヘッドランプで出立する。


越前岳からの富士山

擬木製の展望台から防火帯のように広い道を中継塔と反射板を過ぎ、笹峰の道標のあるベンチの置かれた場所にでる。ここから先、樹林に入るが、陽光の富士山に出会うのが遅れないようにと早足になるが、滑りやすい道は容易に登らせてくれない。6時を回り、そろそろバックの富士山の色合いに変化の兆しが見えてきた。


越前岳山頂

潅木がなかなか切れず、気ばかり焦る中、早足に早足を重ねて山頂に飛び出し、三脚をセットしシャッターを切ろうとするが、既に真っ赤な富士山は色褪せ始めていた。あと、10分早かったらという思いが強かったが、太陽の登る方向には雲が大分あったので、その後の陽光は当らなくなっていた 。残念ながら諦めざるを得なかった。


呼子岳山頂

越前岳から急降下で下った後、雑木林の中の小さなアップダウンを繰り返すと高場所という狭いピークに達する。更に下って登り返せば呼子岳の山頂である。展望は良くなく、木々越に越前岳と富士山が見える程度である。 呼子岳からのヤセ尾根の通過の際には越前岳と富士山が良く見え、一時日差しを浴びるものの、薄暗い割石峠へと下りて行く。


蓬莱山山頂からの越前岳

丁度、岩が割れたような峠からほんの少し登ると天狗の畑という稜線上の一角に出て、左手に登って行くと峠からのもう一本の道を合わせて、笹の中の登りの道は蓬山という小ピークに着く。ここからの下りから難所が始まるので、一息入れるのも良いであろう。下って行く道も狭く、切れ落ちているので注意して進むと、


須津川のトラバース

前方が塞がれたようになり、右手の須津川の草付きの斜面のトラバースに入って行く。すっぱりと切れ込んだ下部を見ると足下もすくむが、鎖とロープなどを確かめながら慎重に歩を出して行く。手がかりをしっかりと確かめてから先に進み、無用意に全幅の信頼を寄せないことである。剥がれ易い岩や草もあり、鎖といえども安心できない。


ルンゼ内の鎖場

トラバースが終わり、台地に下り立てば、そこから稜線目指して狭いルンゼ内を鎖を頼りに登って行く。手や足がかりになる小突起がなく、鎖に全体重を乗せて行くしかない。上に立ったギャップから今度は左から岩壁をトラバースする。その先の岩棚から真横にトラバースする道と下降してから登り上げるルートがあるようだが、真横に行く道の方が安定しているような印象を受けた。ただし、足場になる突起も小さく、左右の足の出し方で難しくなるケースが考えられるので、トラバースする前に足の出し方のイメージトレーニングをしてからの方が良いであろう。ここをクリア出来ると、登り上げた稜線から右に回りこんで登って行くと、現在地を示す道標に出合う。鋸岳40分、位牌岳50分の表示があり、いつの間にか鋸岳を通過してしまったようである。鋸岳のピークに立つようなルートはなく、この岩峰全体を鋸岳と言って良いのであろう。


位牌岳へのトラバースの鎖場

この道標で鋸岳の核心部が終わり、来しき方の岩峰をもう一度振り返ってから先に進む。笹が多くなった道を位牌岳の基部まで登りあげて行く。左手にルートがあり、長い幾つもの鎖の連なったトラバースが始まる。足元の不安定な部分もあり、再び緊張する所である。トラバースが終わると、今度は鎖の直登である。


位牌岳山頂

漸く稜線に辿り着くが、位牌岳へはまだ一踏ん張り残っている。思ったより急な登りが待ち構えており、喘いで登ることになるかもしれない。樹林に覆われ、展望は良くないが、木々越にはそれなりに視界は開けている。山頂には前岳経由須山・下和田方面の道標があり、下山方向ははっきりとしていた。 気持ちの良い尾根道が前岳まで続く。


下和田方面分岐点

前岳からは展望もなくなって、古色蒼然としたような倒木地帯や笹の切り開かれた所を通り過ぎ、いつしか桧や杉林に様相が変わって行く。標高600m辺りであろうか、下和田方面の道標に出合う。更に20分も下って行くと、金毘羅宮を左手に見て、そのすぐ下の沢を渡り返せば道路に出る。


田向登山口

桃太郎の像の右手の木の幹に前岳・位牌岳への道標がある登山口は向かい側に消防団の倉庫があり、その先の右手には火の見櫓があるので分かるであろう。火の見櫓と反対方向を進めば469号の須山の交差点に出る。


<コースタイム>

十里木駐車場4:50→5:40笹峰→6:23越前岳7:00→7:30高場所→7:42呼子岳7:55→8:05割石峠→8:18蓬莱山8:25→(鋸岳)→8:50現在地示す道標9:05→9:45位牌岳10:13→10:40前岳10:50→11:28下和田分岐→11:50田向登山口

<ルート図>

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