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標高1333mの峠には広い駐車場と、トイレや売店があり、最短で久住山に登れる。九重ICから長者原までは狭い道の所もあったが、長者原からは快適な道が牧ノ戸峠へと続いている。長者原にも広大な駐車場があり、九重山最大の登山基地となっている。
駐車場の左手階段を登ると、登山口があり舗装された道を登って行く。すぐに東屋のある展望所に出て、右に大きくカーブして更に舗装路から階段へと登りつめて行くと、くつかけ山手前の展望所に出る。山名案内盤のある同所から星生山、硫黄山と扇ヶ鼻が望め、その真ん中に小さく三角錐の山が見えているが、それが久住山であった。
岩の間を縫って行くと、左手上部の岩の間に沓掛山の道標があったが、無線は帰路に行うとして先を進む。下りと登りで一方通行の道がすぐに終われば、久住別れまで広い稜線道となる。硫黄山の左から朝日が昇り始め、眩しい中を、ツツジの時期ならその色合いで染まった見事な山肌に眩暈しながら進む所である。扇ヶ鼻分岐で、左に曲がって行くが、前方に星生山が大きく横たわっている。
草原の西千里浜を過ぎ、黒土の登山道を進み、岩の間を登りつめると、ピラミダルな久住山の真下に久住分かれ避難小屋が見えてくる。トイレを建替え工事中であったが、ヘルメットが散乱してるのが奇妙であった。三俣山の重なり具合が九重山そのものの山塊のように思えた。しかし、それは九重山のほんの一部で、まさにこの久住別れがその山群のへそのように思えた。
久住分かれの先で、中岳への道を見送って右にガラ場をガイドロープに導かれて登っていけば、久住山山頂であった。ピラミダルな山の頂としてはかなり広い山頂で、一等三角点があり、展望は随一である。特に雲の上に出ている阿蘇山群が一際目立っていた。順光の星生山から硫黄山、その右手の噴火煙と、荒々しい山肌が火山であることを示唆していた。
九州最高峰の中岳へは稲星岳を回って行くことも考えられたが、久住別れ近くの御池から最短で行くことにした。グリーン色の湖面の御池の縁を回って、双耳峰の天狗ヶ城は帰路に寄るとして、右の中岳へと登って行く。あっけなく中岳に着けば、なにより、坊ガツルの湿原が眼下に広がり、その遥か先に燧ヶ岳にも似た双耳峰の由布岳が端正に聳え立っているのが印象的であった。
御池まで下りてから、巨岩の右側につけられた道を登れば天狗ヶ城という双耳峰の一峰に登ることが出来る。ここには道標はないが、展望が良いのは言うまでもない。それでも中岳方面から少しずつ雲が湧き出して来ていた。久住分かれまで下りてから星生山をまわって行こうと思っていたが、由布岳に行こうと決めたため、星生山は割愛することとして、往路を戻ることにした。
さすが100名山と言うことなのか、平日と言うのに50名ほどの方と擦れ違いながら、巨岩の間のくつかけ山に戻る。更に、牧ノ戸峠に戻れば、レストハウスも営業を始めており、由布院への道を尋ね、急いで車中の人となる。
湯布院までは一本道で信号も少なく、一時間かからずに由布岳登山口に至ることが出来た。→由布岳編へ。
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