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武能岳は以前行っていたが、無線での未交信の山であったので、土樽から茂倉岳を経て武能岳に足をのばし、蓬峠から土樽に戻る周回コースにした。土樽から蓬新道への道標を見送って右折し、橋を渡ると日本道路公団の土樽Pの裏手に出る。更に300mほど進むと広大な駐車場があり、ここが茂倉新道の入り口となる。
ヘッドランプで出立したが、尾根に取り付いて足拍子岳のピラミダルな山容を見るようになると、明るくなり、右手の木々越に仙ノ倉山から平標山、更に万太郎山に朝日があたり始めてきているのが見えるようになる。広い尾根から狭まってくると、桧の根が張り出している登山道になり、跨いだり、幹に抱きついたりして登って行く。
桧から潅木に変わり、ぽんっと展望の利く尾根に出て、万太郎山全容が見えるようになると、矢場ノ頭のピークが前方に見えるようになる。登った矢場ノ頭からは展望の良い尾根道になり、また、登山道には花種こそ少ないが、真っ白い花々が群落していた。丁度、朝日が川棚ノ頭上から射し始めており、前日の雨の露が笹をきらきらと輝かせていた。
川棚ノ頭にはピーク表示の道標はなく、頭上高く茂倉岳の避難小屋が見えている。登山道には下草や笹が多く、膝下からは大分濡れてしまっていた。朝日が正面からなので、眩しく、俯き加減に登って行くと避難小屋がすぐ近くにあった。新築の頃の残雪期に泊まったことがあったが、今回は水場を確認出来た。1〜2分水場の案内方向に降りれば、清冷な水が流れていた。
この周回コースは要所に水場があり、1リットルの水筒で事足りるであろう。茂倉岳山頂では丁度標柱の建替えのためか、標柱の横は掘り返されて穴になっていた。一ノ倉岳を経て谷川岳への稜線が非対称系の山容をなし、その右肩に谷川岳の肩の小屋がぽつんと建っているのが見えた。武能岳へはここから400mほど急降下し
て行く。
岩混じりの上に刈られた笹が登山道に置かれ、非常に不安定な下りの道で気が抜けなかった。最低鞍部の笹平から幾つかの小ピークを越えて、200m弱の登りになる。一番辛く感じるが、展望と高山植物に助けられて、一歩一歩登るしかない。細長い武能岳は肩から頂上部まで思いの外、距離があるように感じた。
武能岳山頂では小虫が纏わりつき、指して来るためゆっくりも出来ずに、蓬ヒュッテへの道を進むことになってしまった。北側の肩まで進んでから、右に折れ、笹の中を下って行く。平になった所で右から土合からの道が合流してくる。管理人不在のヒュッテ前で小休止し、土樽への下山路に足を踏み出す。山腹を絡むように下って行くと、8分ほどで水場に出合う。
途中、40分ほど下った所に「中の休場」の道標を見て、更に、東俣沢出合のポイントを過ぎる。東俣沢出合では左岸に渡って下って行くが、滑りやすい上に下草が多く、時間を要することになる。蓬新道入り口の道標を見れば、その先に林道が来ている。
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