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焼石岳 10月25日 2005年


焼石岳
1548mH
岩手県胆沢郡胆沢町
焼石岳(2万5千分図) 焼石岳(5万分図)


焼石岳というと花の百名山として名高く、高山植物が咲き乱れる写真をいろいろな書籍等で拝見してきた。登路は山形県側からの中沼コースが最も利用されているが、最短で焼石岳に登れる秋田県側からの東成瀬コースを選んでいた。当初は好天が期待されていたが、前日になって天気が大きく変わり、寒冷前線が夜間から早朝にかけて通過するとのことで、早朝まで雨の予報で、晴れ間は午後になってからと大きく変わってしまっていた。

その焼石岳を紅葉の時期に訪れようと東北道の水沢ICから水沢市内に入り、国道397号線から石淵ダムサイドを通って、ひたすら大森トンネルを目指す。石淵ダムを下った辺りの右手に中沼コースの入口道標があり、さらに国道を進んだつぶ沼キャンプ場で、つぶ沼からの登路の道標を確認して車を走らせる。大森トンネルを抜け、何度かカーブを切って下った所の右手に大きな看板で「焼石岳登山道」の案内板を見る。焼石林道の入口にはコースガイドの案内もあり、見落とすことはないであろう。入口からすぐにダート道となり、3kmで「東成瀬3合目登山口」に至る。JL1HGQ氏と休みが合い、高崎から530kmを超える、約時間の長旅を共にした。

3合目登山口

登山口手前は20台ほど停められる広場のようになっており、その手前には簡易トイレも設置されている。登山口にテントを張って休む。夜半から雨となり、朝方まで降り続いていた。意を決して雨の中、テントを撤収する。車内で朝ごはんを食べているうちに雨も上がり、出立することにする。


4合目の大森沢、5合目の釈迦ざんげ、6合目の与治兵衛、7合目の柳瀞、8合目の焼石沼、9合目の焼石神社と、合目ごとの道標もあり、現在位置を把握しやすい。登山口の道標が既に900mを超え、標高差は600m強である。紅葉は既に始まっているが、派手な紅葉の木々はなく、淡々と5合目の釈迦ざんげへと緩やかに登って行く。泥濘が多く、足をとられながら、トラバース道を進む。5合目の釈迦ざんげの手前では5合目のピークに登らずにすむ迂回路があり、天候も悪いこともあり、そちらの道に入る。泥濘は相変わらずで、登る道というより下り気味の道は胆沢川の渡渉点まで続く。登山口には増水時の渡渉出来ない旨の注意書きがあったが、水量は多かったものの、ストックを上手く利用して対岸に渡る。緩い泥濘の道は柳瀞辺りが最悪で、ぐずぐずの道を滑らないように行く。焼石沼の手前の草原地帯の一角に出るも、視界はなく、乳白色の中、コースロープに助けられて進路を見極める。 胆沢川源頭の小沢の渡渉もストックがあって助かり、その先から夏ならば高山植物の咲き乱れると思われる登山道の本格的な登りとなり、ほどなく稜線に出る。

焼石神社

9合目の焼石神社道標だが、神社は少し登った岩の間にあった。烈風が待ち構えていたが、それもまだ序の口で、焼石神社の石を右からまいて巨岩の中を登るようになると、右からの疾風が吹き付けるようになっていた。体を飛ばされそうになりながら、時には強すぎる風に身動きがとれないまましばらく身を丸めざるをえないこともあった。


焼石岳一等三角点

巨岩を抜け、緩やかになった道をうねるように進み、最後の坂を登れば焼石岳の山頂であった。この天候では小広い山頂からの下山方向を見誤りやすく、慎重に来た道をマーキングしておく。当初は泉沼に降り、姥石平から東焼石岳に回って、9合目に 戻ろうと思っていたが、居てもいられない山頂からは往路を戻るのが無難と判断した。


帰路は、正面から疾風が吹きつける体勢となり、レインウェアーのフードの紐をきつく纏めても巻き上げられてしまいそうで、片手で押さえながらの下山となる。巨岩の上でのバランスが崩され、何度か巨岩から吹き飛ばされそうになる。ほうほうの体で9合目の道標まで下り、焼石沼方面に進めば、風も弱まり安堵できるようになる。視界は幾らか開けてきたようだが、曇天には変わりなく、後は登山口まで戻るのみであった。

不満足な焼石岳であったが、この天候で登れたことを幸いに思い、翌朝登る予定の神室山の近くの秋の宮温泉に車を走らせる。


<コースタイム>

3合目登山口6:50→7:57渡渉点→8:458合目焼石沼→9:109合目→9:46焼石岳9:56→11:18渡渉点→11:52釈迦ざんげ→12:20登山口

<ルート図>

「この地図の作成に当っては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平16総使、第420号)」

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