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茶臼岳から源太森を経て八幡平山頂を踏み、見返峠に下って、そこからバスに乗って茶臼口に戻ると言う計画である。10時50分の八幡平頂上バス停発に乗れれば良かったのでゆっくりの山行で良かったが、気温が急激に下がっており、怱々とのんびりもしていられなかった。7台ほど駐車可能な駐車スペースがあり、そこから道路を横断して茶臼山へ取り付くことになる。
既に紅葉が始まっている登山道はよく整備されて、ネマガリタケの斜面を登って行く。平坦になった登山道が茶臼山荘につながり、左手の樹林の中を一登りすると茶臼岳山頂に至る。目に飛び込んでくる岩手山の雄姿が一際目立ち、曇り空ながら展望はきいていた。鳥海山が遠望できると共に、秋田駒ヶ岳も際立っていた。
山頂から茶臼山荘まで戻り、石の多いなだらかに下って行くこの日の道はさながら浅瀬の中の道のようであった。飛び石伝いに石を拾って下っていくので足下ばかりを見つめて行くため、周囲の景観を見ることもないまま進み、下りが終わった最低鞍部辺りに出ると、
草紅葉の黒谷地湿原であった。アスピーテラインに下る道の分岐があり、私たちは源太森方面に登って行く。
登りがアオモリトドマツの樹林の中の水平道になり、分岐から樹林を抜け出ると展望地の源太森に到着する。たおやかな八幡平と八幡沼が広がる景観は飽きることなく堪能出来るものの、吹き渡る風が冷たく長居は出来そうになかった。源太森から一下りして、湿原内の木道に出れば、八幡平の懐に入った趣になる。
木道は八幡沼湖畔に立つ新装の陵雲荘までで、そこからはりっぱな遊歩道となり、木造の展望台を経て八幡平の山頂へと続いて行く。陵雲荘は快適な避難小屋で、小屋内部のりっぱな暖炉を見れば山スキーなどの時には利用価値は十分にありそうである。デッキからの湖畔の眺めも時を忘れさせてくれそうである。
展望デッキから道標に従って右に折れ、石畳の遊歩道を歩けば樹林の中の八幡平山頂である。今までの景観が素晴らしかっただけに八幡平の三角点周辺の平凡な風景にはがっかりするだろうが、高床式の展望台があるのがせめてもの慰めであった。ここまで来ると、見返峠から登ってくる人が多くなり、石畳の遊歩道を峠に向って下りて行く。
途中、メガネ沼と鏡沼を経て緩やかな道は八幡平アスピーテラインの県境の八幡平頂上バス停のある見返峠に着く。道路の反対側では大駐車場を建築中のようで、その左手に売店があり、灯油ストーブで暖を取りながら盛岡行きのバスを待つことが出来た。徹夜での高崎からの移動と八幡平登頂を終えて満足の身はいつしかうとうととしかけていた。
その足で、念願の鶴の湯温泉に車を向わせた。
外来入浴は午前10時から午後3時までで、入浴料400円を払って男女混浴の露天風呂「中の湯」に入湯する。その昔、カメラ雑誌の月例に応募していた時、よく見かけた「打たせ湯」に入ってみたものの、そのお湯の熱さに吃驚して飛び出してしまったが、モデルは大変であったなあと今さながら推察する。
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