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笈ヶ岳とは日本山名事典によれば「修験道の山で、泰澄上人が白山の遥拝所として開いた」とあり、7世紀前後の泰澄上人がどのようにして登頂したのか想像するに絶するものがある。白山開基の泰澄上人にしてみれば笈ヶ岳は朝飯前の山なのであろうか。
金沢市内から国道157号に入り、勝山市方面に車を進める。手取川ダム手前の瀬戸野を左折し、一里野温泉から白山スーパー林道方面に入る。センター駐車場は広く、大型車も駐車可能である。センターの先のY字路の、右手に行けばすぐに中宮温泉で、料金所は左手
入った所にある。
センター左手駐車場奥の遊歩道入口から山道に入って行く。一つ目のトンネルを潜って、沢を渡る手前で通行止めのロープが張られていた。残雪が割れ、水量の増した沢が危険と言うことで通行止めになっていた。ここで、敗退と言うわけには行かず、登山道の上流に進み、雪渓のつながった
所から対岸に渡る。
右手には白山スーパー林道が見え、並行するように遊歩道は続く。二つ目のトンネルを過ぎると、やがて野猿公園に着くと、上部には東屋がある。立ち入り禁止のロープを潜って、ジライ谷の河床を石伝いに左岸に渡る。高みに登山道が伸び、タイガーロープなどが張られたザレた急登をよじ登り始める。出だしが一番足下が安定していないが、次第に落ち着いてくる。
ジライ谷の左岸の狭い尾根を登るが、思いの外、道はしっかりとしており、タイガーロープや針金などが設置されている。中間地点に大岩があり、休憩するのに恰好の場所であろう。次第に傾斜も緩み、尾根末端のピークからは中宮料金所などが見下ろせるようになる。ここからブナオ山からの尾根に出るまで松やツツジなどの潅木で薮っぽくなる。
尾根に出る手前の雪の斜面は広く、また一部藪の中を通るため、帰路下降する時、要注意の個所である。稜線に出れば、雪は完全についているかと思ったが、冬瓜山までは時々、稜線上の藪っぽい中を通過することがあった。冬瓜山のナイフリッジには既に雪はなく、るんるんで立って通過できた。
冬瓜山からの下りで、すぐに大きな岩に進路を塞がれるが、右手の雪面から下って行け、ここから雪面の登行となる。薮っぽさから解放され、左手前方の小さな頭の八等美人の笈ヶ岳や、背後の白山を見たりして進むこととなる。シリタカ山の頂上部は雪原のようなピークであった。シリタカ山から大きく下って、主稜線への登りとなる。
最低鞍部から登って行くが、尾根上部の岩場を通過する(写真右手の三角錐のピーク)のかと思っていたが、中間地点から、左手にルートはトラバースして行く。ここでアイゼンを着け、トラバースから、雪面の着いた斜面を利用して主稜線に登り上げる。斜面を良く選ばないと、急登の
薮漕ぎになる所である。
三方岩岳からの主稜線に出ると、大展望が得られ、白山はもとより、北アルプスが遠望出来る。小笈を登り、更に進めば待望の笈ヶ岳山頂である。前方には昨年登った大笠山が意外に近くに見え、更に、人形山や猿ヶ馬場山が指呼出来た。未踏の奈良岳への思いが強まったのも致し方のないことか。
岐路は、シリタカ山の登り中間地点から冬瓜平へとトラバースして尾根下降点に戻るルートも考慮したが、特に疲労を感じていなかったので、往路と同じ道を戻った。シリタカ山への登りを頑張れば、冬瓜山の登りはなんでもないであろう。ジライ谷の左岸の尾根にしっかり入れれば、後は野猿公園に戻るだけである。
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