Top Page      Report of Mt      Back

天塩岳 8月28日 2006年


天塩岳
1558mH
北海道士別市・網走支庁紋別郡滝上町
天塩岳(2万5千分図) 上川(5万分図)
N43°57′52″ E142°53′17″

前天塩岳
1540mH
北海道士別市
天塩岳(2万5千分図) 上川(5万分図)
N43°58′36″ E142°53′12″

円山
1433mH
北海道士別市
宇江内山(2万5千分図) 上川(5万分図)
N43°58′08″ E142°52′02″


日本山名事典に拠ると山名の由来はアイヌ語の「テシウニ」(簗のあるところ)である由。その昔、アイヌの人々は産卵のために天塩川を遡上するあまたの鮭を、随所に設けた簗(やな)を用いて川からの恵みとして得ていた。その源流の山を天塩ヒュッテから周回コースで巡って来た。

天塩岳ヒュッテ

愛別町から道道101号に入り、22km進むと天塩岳登山口17km道標があり、それに従って天塩川本流の林道に入る。8kmほど走り、ポンテシオ沢への分岐先から未舗装となりヒュッテを目指す。終点手前500mに新道コースの登山口があり、それを見送ると突然大きく開けたヒュッテ前に出る。


林の中に切り開かれたような草地に位置する天塩岳ヒュッテは二階建ての40人収容できる無人の小屋で、建前では利用には朝日町役場まで連絡(01652−8−2121)が必要である。北海道山行の出だしにこの山を選んだのは高速からアクセスしやすいことがあり、フェリーにて苫小牧に着いた後、道央道の旭川北ICを目指した。11:15に苫小牧東ICに入り、輪厚PAにて昼食後、道央道旭川北ICを14時前に降りることが出来た。未だ時間も早いことから近くの超有名な旭川動物園を訪れ、日曜日の大混雑の中、シロクマやアザラシ、ペンギンなどのその見所のからくりを見て回った。その後、食材を買い入れ、天塩岳ヒュッテに16時過ぎに入った。静かな一人だけの夜を迎えられると期待していたが、この夜はあるビジターセンターの二人連れがヒュッテ前で昆虫採集を行うため、その支度に勤しんでいる姿があった。

翌朝、高気圧の圏内ということで好天は今日までという少々のプレッシャーを感じながら、旧道コースから前天塩岳を目指した。天塩岳ヒュッテからガマ沢沿いの道に入り、右岸からの道が鉄製の橋を渡り、更に木の板を伝って右岸に渡り返す。もう一度小さな木の板にて渡り返すと新道連絡路分岐に出る。15分ほどで旧道との分岐になる。沢沿いのコースで直接天塩岳に突き上げていく旧道と分かれ、左折して山腹を巻くように登って行く。最初は長いジグザグ道から右に斜上して行く。標高1000m付近から登りがきつくなり、と同時に右手に天塩岳避難小屋と思しきものが樹間から見え、あるいは手塩岳も見えるようになる。ハイマツ帯になれば、展望も一気に開き始め、前手塩岳の頂上への道とトラバース道との分岐に出る。足元の安定しない岩屑の登りとなり、思いの外時間を要して前手塩の頂に立つ。目指す天塩岳や、大雪山の遠望が一際目立つ。

 山頂から稜線通しの道に進み、今までと違ってやや煩いハイマツの中の道となり、下半身が濡れ始める。すっきりとした尾根道かと思われたが、特に右手には潅木類が背丈まであり展望はそれほど良くない。トラバース道と合流し、最低鞍部から手塩岳への登りに入る。滝上町からの道の合流する肩に出れば山頂は近い。物々しくなく、質素な山頂は展望が随一であろう。大雪山が真正面に、他の山を指呼できないものの、遠く、左手には双耳の山塊が遠望できた。かってな推理からすると雌阿寒岳であろうか。明日から天気が崩れるとのことで、思う存分展望を楽しんで下山する。

 西手塩岳にも登れたらと思いながら下り始め、最低鞍部の先からなら登れるだろうと判断して先を進む。所が背の低いハイマツ帯かと思われたが、登山道の左手は背丈以上の笹薮でとてもではないが入れそうもなかった。鞍部の先で左に小沢らしきものがあったので、そこから潜るように入ってみたものの、すぐに進路を阻まれるようになる。仕方なく戻り、すぐ先の手塩岳避難小屋に着く。小屋周辺からも背丈以上の密な笹藪で結局、西天塩岳は断念することになる。瀟洒な避難小屋であるが水がなく、冬季の利用に限られているのであろうか。

 円山は目の前のずんぐりむっくりとした山で、山頂に立つと、一角に異様なハイマツ帯を見ることが出来、山火事の跡であろうと推察された。円山からの展望で驚くのは前手塩岳の思いのほかの先鋭の姿であろうか。山頂は広く、道も判然としていない所もあり、下山方向に注意を要した。単調な下り一辺倒からやや登りになると、新道と分かれる分岐となる。連絡道は右に下り、往路と合流する分岐に降り立つ。

 ヒュッテに戻ると、これから目指す人も居り、その中には「わ」ナンバーの女性の二人連れは飛行機の最初のフライト便でこの時間ですと言っていた。

 一時間ほど衣類の片付け等で時間を費やし、道道101号に出て、愛別町に戻る。愛別町のセブンイレブンで買い物、その先のGSでガソリンの補給を行い、国道32号から上川町に出る。更に層雲峡に行って黒岳の湯にて汗を流す。天気予報では明日、明後日と同じような曇り空、一時雨と言うことで、迷うことになる。石狩岳を明日にするか、明後日にするかで、移動距離が大分違う。天気が同じようなら当初の予定通りに明日はニセイカウシュッペ山にすることに決める。


<コースタイム>

天塩岳ヒュッテ5:00→5:25新旧路連絡下分岐→5:41旧道分岐→7:06前天塩岳7:20→8:03天塩岳8:33→9:03天塩岳避難小屋→9:23円山9:37→10:12新旧路連絡上分岐→10:38下分岐→10:59ヒュッテ

<GPS情報>

天塩岳ヒュッテ 標高756m N43°59′34″ E142°51′10″

<ハンディGPSによる天塩岳ルート図はこちら

「この地図の作成に当っては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平16総使、第420号)」

ページのトップへ