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350円のリフト券を二枚購入し、リフトを乗り継いで終点に出る。曇天だが、時折陽も差す空模様で、気温は異様に高く、ザラメと言うより、シャーベット状の雪の上にシールで歩き始める。高低差は余りなく400m強であるため、気楽にスタート出来た。
緩いブナの中の登りは、所々スキーの滑降跡が見られたが、思ったよりトレースは少ないように感じた。小ピークから下ると、狭い尾根となり、再び緩く登り始める。全般的に広い尾根だが、木々が密なため木々の間を縫うように登って行く。進行方向が左に折れる辺りは広い空地で、小屋を見つけるのが難しいかもしれない。
ガラス窓が割れ、この時期には使用は不可であろう避難小屋を過ぎると、尾根も再び狭まってくるが、波打つ雪庇で真っ直ぐには進めないで、右の樹林帯の中に進路をとることもあった。次第に武尊山など周囲の山々を見通せるようになってくると、前方に白いこんもりとしたセビオス岳が見えて来る。そのはるか先には絶壁を従えた中ノ岳が聳え立っているのが印象的であった
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行き着いた白い平原のような所の先の高みをGPSはセビオス岳として示していた。武尊山への中継ポイントであろうが、山名等を示すものは一切なかった。振り返れば、尾瀬岩鞍スキー場のゲレンデが良く見え、その左手には笠ヶ岳と至仏山が霞んで見えていた。中ノ岳は岩場の上に要塞のように聳え立っており、「来るな」と拒んでいるように見えた。
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