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戸倉から笠科川沿いに車を走らせ、6月3日まで閉鎖の呻六峠への道との分岐から鳩待峠へと登って行く。戸倉から約10kmで峠の駐車場に着く。一般車は下の駐車場に停めることになるが、上部の鳩待山荘前の駐車場にも停められるようである。
峠からの下りでは冷えて固まった雪面でアイゼンが欲しかったが、雪の柔らかい所を選んで下って行く。この時期、山ノ鼻までは川上川沿いのルートとなり、川上川左岸を進んで行く。雪は完全につながっており、一ヶ所だけ、高巻きの所でアイゼンを着けた。雪害で原の川上川橋の橋桁が曲がり通行不能とのことで、山ノ鼻手前から迂回路が作られていた。
山ノ鼻の右側を通るように、雪面に刺した篠で導かれ、迷うことなく山ノ鼻からのルートに合流する。一面雪原で何処を歩いても良いが、早朝の冷えで雪面は硬く歩き辛い中、牛首からヨッピの吊橋へと歩を進める。途中、景鶴山へのルートを何処にしようかと山肌を眺めながら進んだ。ケイヅル沢は雪崩のデブリが多かったが、登り易そうな雪面を呈していた。
しかし、上ヨサク沢の方が登り易いと判断して、ヨッピの吊橋を渡った後、直進した後、上ヨサク沢へと入って行く。水は未だ出ておらず、沢の中を登って行け、傾斜が急になる手前で二股のような所に出る。右を進むが、すぐに沢の中はデブリでふさがれたようになっており、左にある尾根へと取り付く。
狭い尾根の急な登りとなり、アイゼンの前歯とピッケルを使って登りつめる。直登の斜面はルートに迷うことなく、与作岳との鞍部の景鶴山よりの稜線に出ることが出来た。トレースは稜線に出るとあったため、これで、帰りは尾根を使って与作岳から下山することにした。トレースは新しいもので、すぐに前方にそのパーティーを確認するようになる。
景鶴山へは巨岩の間を通って行くが、二番目の岩は右側の雪面を使って通過すれば目の前は景鶴山山頂であった。数人の先行パーティーがいたが、すぐに下山したため静かな山頂で周囲360°の展望を楽しむことが出来た。やはり白い台地の平ヶ岳が印象的で、荒沢岳から会津駒ヶ岳が遠望出来ていた。
至仏山が南方面にあったが、その肩から電波は飛んで行くようで入りは良かった。下山は往路を戻り、上ヨサク沢への下山口を過ぎ、緩やかにコメツガの中を登って行けば、何処が頂上部か分からない与作岳山頂に着く。笹山からの尾根道から来た数人が休んでおり、今日は12、3人の人と出会うこととなる。
与作岳からの下山は尾根も広く、視界がないと方向がを見失う恐れがある。トレースがあったため、迷うことなくぐんぐん高度を下げて行く。笹山の登りになる所で、笹山を迂回する右に行った方が良かったが、トレースに乗って左に降りて原に下り立った。先行したパーティーが休んでいたが、そのためもあり、東電尾瀬橋を渡って原の中央部を進んで行ってしまった。
尾瀬に通い慣れていたが、この辺りの地理は不案内で、また積雪で原を縦断できると思っていた。30分も進んだ所で沼尻川で行く手を塞がれ、渡渉を考えたが水量も深く、浅い個所はなかった。そのため、東電尾瀬橋まで戻らざるを得なくなり、気温の上がった雪原の歩きは辛いものとなっていた。東電小屋からヨッピの吊橋まで戻ると、牛首への道が嫌に登りに見えてしょうがなかった。
景鶴山への登路は尾根通しの道が距離は長いものの一番安全で良い。登りで使う場合、その取り付を何処にするかで悩む。東電小屋の裏手の斜面を笹山に登り、少し下ってから進む。或いは、笹山を迂回するように東電尾瀬橋まで進んでから左の小沢に入って、笹山から下って来た鞍部に出る。このルートの方が薮もなく、笹山の登りも回避出来るので良いのではないかと思われた。
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